京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2026年7月特別市会レポート

2026年7月21日

7月13日に7月特別市会が開かれ、松井市長から補正予算案などの議案が説明されました。(写真左)

一般会計の補正予算は、急激な物価高騰に直面する市内事業者に向け、低利·無担保の融資制度枠を創設するとともに、幅広い借換需要に対応できる「あんしん借換資金」の要件を緩和すること、中小事業者や町内会などに向けて、空調設備などを補助するなど、合計5億7千万円が計上されました。

それに加え、特別会計の補正予算も緊急に上程されました。「母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計」において、適正な手続きの見落としや組織的な財務管理の不徹底により、異例の次年度の繰上重用を余儀なくされる処理が生じたことが判明したのです。補正予算提出前(8日)の常任委員会での報告で徹底した質疑が展開されたほか、13日午後の予算委員会でも厳しい指摘が相次ぎました。

長年にわたる不十分な予算編成と執行体制の機能不全は、地方自治の健全な財政運営を揺るがす重大な事態です。市民の信頼回復のため抜本的な再発防止を求めるため、21日の最終本会議では議会が全会一致で市長部局に異例の「警告」を発しました。警告については、市会HPに掲載されています。コチラをクリックしてお読みください。

また、今回の特別市会で大きな注目を集めたのは、京都仏教会が提出された「北陸新幹線延伸計画の再検証」を求める請願です。京都市内の地下を大深度トンネルで縦断する計画に対して、「地下水への影響調査」「財政負担の検証」の説明責任を果たすまで、事業の推進を認めないことが主張されています。

14日の総務消防委員会での請願審査で採択された際に、自民党が賛否を明確にせずに退席したことで、マスコミで大きく報道されましたが、21日の最終本会議では各会派が討論に立ち、各々の意見を議論しました。健全な議会のあり方だと思います。公明党議員団は、総務消防委員で請願の紹介議員でもある西山信昌議員(下京区)が誠実に討論しました。(写真右)

西山議員の討論は、コチラをクリックしてお読みください。

21日の最終本会議では、5月市会の最終盤の混乱を収束する“けじめ”とも言える出来事もありました。前回の市会だよりでも報告しましたが、6月1日の最終本会議の開始時間が2時間近く遅延した理由が、維新京都国民議員団(維京国)が異議申し立てをしたことが原因でした。

その後、理事会での維京国議員団長の謝罪などもあり、理事懇談会等での調整の結果、7月特別市会最終本会議の冒頭で、下村議長から今後このようなことのないようにとの「厳重注意」があったものです。

7月特別市会は、補正予算が異例の「警告」を発出した上で成立したこと、北陸新幹線に関する請願の採択で各会派が本会議で討論したこと、5月市会の遅延問題に議長から「厳重注意」がされたことなど、ジェットコースターのような濃密な日々でした。各会派を飛び回って調整に汗を流した議運メンバーや事務局に敬意を表します。

さて、7月21日は本会議終了後に2つの重要な行事がありました。午後からの議員研修では、京都市交響楽団の第14代常任指揮者·沖澤のどか氏が「京都市交響楽団と文化政策」とのテーマで登壇されたのでず。(写真左)

70周年を迎えた京響のあゆみが、沖澤指揮者に加えて宮崎優也龍谷大講師と高尾浩一京響チーフプロデューサーとの鼎談形式で和やかに語られると共に、京都市民が誇りに思える市民楽団の未来に希望がともるような、質疑応答で活発なやり取りがありました。なお、研修にあたって、直前に沖澤氏が議長室にお見えになり、副議長として一緒に出迎え、光栄にも懇談させていただきました。(写真右)

議員研修の動画は後日YouTubeで配信されます。配信期間は7月28日(火)~12月28日(月)までです。配信開始時に、動画のリンクが京都市会公式HPに掲載されます。ぜひご視聴ください。

また、夕方には、1月の海外行政調査「再生可能エネルギー」の内容と成果を取りまとめた調査報告書が完成し、調査団長として副団長らと共に議長室に伺い、下村議長に提出しました。(写真左)

他府県で海外行政調査の不祥事が注目されていることもあってか、複数の新聞社が取材に訪れていましたが、京都市は疑念を抱かれることは一切ないように心がけ、事前の研さんや調査項目の精査を徹底し、現地調査の成果を政策提言に取りまとめて市の推進計画に反映するとともに、報告会の開催などで各議員や担当部局と共有しています。

今回完成した報告書は「再生可能エネルギーや省エネルギー等による持続可能な脱炭素社会の実現~2050年CO2排出量正味ゼロにむけて~」とのテーマで、環境先進国オーストリアの首都ウィーン市のごみ焼却施設や深部地熱発電所、スマートシティやスタートアップ拠点などを現地調査した内容をレポートしたものです。(写真右)

市民の皆さんへの説明責任を果たし、「見える化」を加速するため、今回150頁を超える報告書が完成しました。ご関心ある方は、コチラをクリックしてお読みください。

7月特別市会は終わりましたが、休む間もなく公務や党務が目白押し。常任委員会や議員団での他都市への出張などのほか、公明党支部長としての活動や府本部団体渉外委員会の重要行事も控えています。アー大変!

市会事務局から、9月市会の日程も発表されました。令和7年度決算を審査する重要な議会です。頑張ります!(9月市会の日程案はコチラをクリックしてご覧ください)

 

お市会だよりアーカイブ

6月

京都市会5月定例市会は5月18日から6月1日まで開催され、補正予算案や条例案などの重要議案が可決成立しました。> 続きを読む

3月

2月16日に始まった京都市会2月市会は、令和8年度予算案などの重要議案を審査し、3月24日に各議案の採決が行われました。最終日には新年度の常任委員会も確定し、新たなスタートを切りました。> 続きを読む

12月

京都市会11月定例市会は11月25日から12月11日(17日間)の審議期間で開催され、11日の最終本会議で「京都基本構想」や補正予算案などの重要議案が可決成立しました。> 続きを読む

10月

9月19日に始まった京都市会9月市会は、令和6年度決算や補正予算案などの重要議案を審査し、10月30日に各議案の採決が行われました。42日間の長丁場でしたが、市長提出の65議案が可決成立し、議員間で協議する意見書は6本中4本が採択されました。> 続きを読む

9月

9月19日に京都市会本会議が開かれ、補正予算案や令和6年度決算などを審議する9月市会(通称・決算市会)がスタートしました。10月30日までの長丁場ですが、市民の皆様からお預かりした大切な税金の使い道を徹底して議論する大事な議会です。> 続きを読む