2024年11月市会レポート
11月27日に京都市会本会議が開かれ、市職員給与改定などの補正予算案や指定管理者などを審議する11月市会がスタートしました。9月市会が終わった直後のタイトなスケジュールですが、12月11日まで実質15日間の「短期決戦」の議会でした。
12月2日の本会議代表質疑は、各会派の代表10名が登壇。公明党からは兵藤しんいち議員(北区)と増成竜治議員(伏見区)が会派を代表して質問に立ち、松井市長から前向きな答弁を勝ち取りました。
兵藤議員は、「障がい者福祉の推進」「地域における福祉施策の推進」「新生児マススクリーニング検査」「外国語教育の推進」について質疑しました。特に「新生児」については具体的な方向性が明示され、京都新聞にも掲載されました。本当に良かったです。質問の原稿は、こちらをクリックしてお読みください。
増成議員は、「芸大を中心としたインクルーシブ文化の振興」「住宅施策と福祉施策の連携による居住支援体制の強化」「帯状疱疹ワクチンの接種環境の向上」「がん検診の受診率向上」について質疑。自身の体験に裏付けられた説得力ある内容に感心しました。質問の原稿は、こちらをクリックしてお読みください。
3日には補正予算案を審査する予算特別委員会が3つの分科会で行なわれ、第3分科会では交通局の給与改定案について、西山信昌委員(下京区)が質問に立ちました。西山議員は5日の産業交通水道員会でも、付託された勧業館指定管理者議案の質疑を担当してくれました。
私は、産業交通水道委員会で5つの政策課題を取り上げ、一般質問に立ちました。(写真左)
産業観光局には「スタートアップエコシステム」と「京都館プロジェクト」を質疑。京都の未来を創造する政策が多くの市民から支持されるものなるよう、議論をさせていただきました。
交通局には「市バス運転士募集」について、担い手不足解消のために柔軟な対鵜を提案しました。上下水道局には「水道管洗浄プロジェクト」と「琵琶湖疎水記念館」について質疑。意欲的な取り組みを評価するとともに、今後の充実のために市民本位の充実を求めました。
6日から週明けの10日まで、断続的に各会派で委員団会議が開かれ、議案の態度や意見書などの協議を重ね、10日に討論結了。11日の最終本会議で賛否が確定しました。
補正予算は「給食センター」を理由として共産党と無所属議員が反対したものの賛成多数で可決成立。「北庁舎工事請負契約」「マイナンバー法改正に伴う条例改正」「学校工事契約」「地区計画の建築制限条例改正」「農業委員の定数減」の議案は共産党が反対しましたが、賛成多数で可決しました。
緊急で追加提出された新たな補正予算として「非課税世帯への3万円給付」の議案は全会一致で可決され、速やかな事務作業が開始されることとなりました。
共産党と無所属議員が共同提案した議員提案条例は「子ども医療費支援の延長」と「学校給食費無償化」を定めるとの内容であり、公明党も以前から議論を重ねていたのですが、今回の提案には多額の財源をねん出するために必要な措置(国の継続的支援や京都府との連携)の根拠が全く欠落しており、反対多数で否決されました。
公明党が賛成できなかった理由を、付託された委員会で質問に立った湯浅光彦議員(右京区)が討論で理路整然と論じました。(写真右) 湯浅議員の反対討論は、こちらをクリックしてお読みください。
国に送る意見書は、「『103万円の壁』を早急に解消することを求める意見書」と「住宅宿泊事業の改正を求める意見書」「慢性閉塞性疾患(COPD)対策の強化を求める意見書」「能登半島地震の復興支援及び京都と北陸を結ぶ『特急サンダーバード』の拡充を求める意見書」とが全会一致で採択され、「自動運転移動サービス等の社会実装に向けた環境整備を求める意見書」」の4本は賛成多数で可決。
一方で、共産党提出の「紙の保険証廃止の撤回を求める意見書」「裏金問題の真相解明と企業・団体献金の全面禁止を求める意見書」「物価高騰等に対する事業者支援を求める意見書」は不採択となりました。
市会として市長に提出する決議は、「行政委員の報酬の在り方に関する検証及び措置を求める決議」「第一種低層住居専用地域における届出要件や運用の厳格化を求める決議」「京都市立学校の給食費の無償化を求める決議」は採択され、維新会派が提出した「北陸新幹線の延伸ルートについて住民投票等により広く市民意見聴取を求める決議」は不採択となりました。
採択された5本の意見書と決議3本は、京都市会HPに全文が掲載されています。ご関心ある方は、こちらをクリックして閲覧してください。
終了後の理事会で「議会ペーパーレスのシステムを試行導入」と「政務活動費管理システム試行実施」が打ち出されました。
12月11日で集中審議は終わりましたが、2025年は京都市にとって、今まで以上に大事な局面が増えると予想されます。年末年始を挟みますが、休む間もなく怒涛の日々が続いています。勇気とやる気が満々の状況です。
議員団一同さらに団結し、現場第一で小さな声を聴き、たゆみなく研鑽に励んで、京都市活性化に貢献してまいります。頑張ります!
9月24日に始まった京都市会9月市会は、補正予算案や条例案、令和5年度決算などの重要議案を審査し、途中で衆院選を挟んで10月末から決算委員会が再開。月明けの11月6日に最終日を迎えるという長丁場でした。> 続きを読む
8月末から9月にかけての台風10号で、京都市でも多くのイベントや行事が中止となりましたが、京都市会にも文字通り“嵐”が吹き荒れました。> 続きを読む
5月31日に京都市会本会議が開かれ、令和6年度第2次予算案などを審議する5月市会がスタートしました。月末ギリギリ開始なので「6月市会」とネーミングしないのも違和感ありますが、仕方ないですかね。> 続きを読む
3月1日に京都市会本会議が開かれ、令和6年度予算案や補正予算案などの重要な議案の提案説明があり、約1ヶ月の集中審議期間がスタートしました。> 続きを読む
3月1日、京都市会本会議が開かれ、来年度予算案をはじめ重要な議案(73本)を審議する予算市会がスタートしました。例年は2月下旬ころに開会しますが、今年は京都市長選挙があったため、3月1日に開会したことにより、名称も「3月市会」となりました。> 続きを読む