吉田たかお演説集

吉田たかお個人演説会

平成23年(2011)4月6日 新町小学校体育館

※4月10日の統一地方選挙に2期目の挑戦。本番期間の大事な時期に、乾坤一擲の演説会を開催し、満員の皆さんの前で決意を表明しました。
 

【はじめに】
 皆さんこんばんは。本日は、お忙しいところ、また平日の夜にもかかわらず、このように多くの皆さんにご参集いただき、心より御礼申し上げます。ありがとうございます!

 お陰さまで1期4年、多くの市民の皆さんからご期待とご信頼を頂き、市民相談も2,000件を超えることができました。本当にありがとうございます。これからも、市民の皆さんと行政の橋渡しとなって、京都活性化のお役に立ってまいる決意でございます。

 まず、冒頭、東日本大震災の被災者の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。今、東北・関東の被災地の皆さんは、厳しい過酷な状況の中、歯を食いしばって再起の道を歩み始めておられます。そして、全国の市民の方々も自発的に真心の連帯の輪を広げておられます。
 

【転換期の選挙】
 そのような中、最も重大な役割を担っているのが、言うまでもなく政治でございます。政治が、足の引っ張り合いや駆け引きをしている暇はありません。一日も早い復興のため力を合わせ、智恵を結集していくべきであります。皆さんも同じ思いと存じます。与党も野党もない、この時に、公明党がリーダーシップをとっていると確信を持って申し上げるものでございます。

 今回の選挙は、復興への第一歩を踏みだすと同時に、それだけでなく、日本全体の再生の扉を開くと言ってよい、転換期の重大な選挙です。賢明な選択のためにも、私・吉田たかおの訴えに耳を傾けて下さいますよう、お願い申し上げます。

 先ほど、竹内府本部代表がご紹介していただきましたが、選挙の序盤は大音量の街宣カーを自粛し、ガソリンを極力節約しまして、地球にやさしい自転車で上京の街中を元気いっぱいに走り回りました。おかげさまで顔は真っ黒、その代り、笑ったら歯は真っ白。これがホンマに自分の顔かと思うほどです。

 多くの皆様から「頑張って下さい」「応援しています」と励ましていただき、涙が出るくらい感動しています。何としてもご期待にお応えしたいとの決意でいっぱいでございます。
 

【地方分権への議会改革】
 今回の震災を通して明らかになったのは、旧態依然とした一極集中の中央集権のままでは、緊急事態の危機管理で後手を踏んで混乱が生じ、地域格差が出てしまうということがはっきりしたことではないでしょうか。

 二重行政や縦割りの弊害を乗り越えていく本当の意味の地方分権を進めていくためには、その推進力である議会が、不透明な「何をやってるのやら、さっぱり分からない」ような、前例主義・形式主義にこだわっている現状から変わっていかなければならないと、心から思っています。

 どの議員が働いているのか、誰がさぼっていて、誰が役に立っているのか、全然見えない。だからぬるま湯につかっていても許されている。こんな情けない状況はやめなければなりません。

 私たち公明党議員団は、本年、議会改革を推進し、透明性の拡大や市民参加を促進するルールを明確にする議会基本条例の制定を求める署名活動をお願い致しました。何と6万名を超える方々から熱いご期待を頂戴することができました。

 議会改革を求める声が強まっていますが、議員の定数や報酬が多すぎるという、厳しいご意見もございます。本当にその通りです。しかし、「何%減らします」」「いや、うちは何%します」というような、単なるダンピングの競争では、結局は議員の質が下がってしまうだけで、その地域はたちまち困ってしまうのではないでしょうか。

 当然、スリム化は重要です。しかし、それだけではなく、活力あるクリエイティブな議会に生まれ変わるべきであるというのが、他の党と違う公明党の主張です。
 

【市民の声をカタチに】
 市民の皆さんの大きなご期待に応えるため、私・吉田たかおは、議会改革と活性化のうねりを起こす第一歩として、昨年10月に京都市112年の歴史で初めての議員立法を提案し、成立することができました。

 この、京都で初めての議員立法「自転車安心安全条例」は、私の同級生の家族が、商店街で自転車に追突されて重い障害を負われたことをきっかけに、多くの市民の皆さんのご意見を集約し、足で稼いで、現場第一で調査を重ねて、まさに一から手作りで創りあげた政策です。4月から本格施行され、期待されているところです。

 市民の声を受け止め「カタチ」にすると、多くの議員さんが口ではおっしゃっていますが、今まで政策条例を議員として提案し、実際に制定できたことは無かったのです。今回、私たち公明党議員団が提案した自転車条例が初めての議員立法であったのです。これは、誰も否定できない事実であると、ハッキリと申し上げるものでございます。

 平成23年度の予算を審議した予算委員会でも、皆さんから頂いた様々な声を行政に届け、多くの政策が実現しました。市立学校の二学期制への混乱が多かったので、見直すよう何度も求めていましたが、予算委員会のメインイベントである総括質疑の場で、市長が私に直接「見直します」と約束されました。

 烏丸今出川バス停の危険な個所の安全対策も、今回の予算で正式に決定しました。また、昨年に続いて3人乗り自転車のレンタル制度も継続され、子育て中のお母さんたちを支援することも決定しております。

 もう1つの報告は、地下鉄の大変な赤字を解決するため、私は昨年、地下鉄31駅すべてを現地調査して、何度も議会で取り上げました。

 多くの議員さんがネガティブな意見を出しておられるなか、私はそんなことでよいのかと思いながら、傘の貸し出しをしてはどうかとか、「婚活」イベントとタイアップしてはどうか、あるいは若いストリートミュージシャンの招へいや、子供たちの絵画展を開催などなど、繰り返し具体的に提案しました。

 最初はヒンシュクを買っていましたが、私は毎回めげずに頑張りました。すると、途中から「駅ナカビジネスの吉田」とあだ名されるようになり、そのうち、「今日は地下鉄の話はせえへんのか」と野次られるくらいになりました。それらの努力が実り、うれしいことに、地下鉄事業は単年度で黒字に転換することができたのでございます。

 今回2期目の挑戦をさせていただいております。皆さんの声を真正面から受け止めて、必死に頑張っている私への熱いご期待をひしひしと日々感じています。ようやく後半になりまして、逆転の目が見えてきた状況でございます。

 あと一息、もう一歩のご支援を私・吉田たかおに頂いて、もう1度京都市会に送ってくださり、働かせて頂きたいと心からお願い申し上げます。

 最後の最後まで、皆さんにはご苦労をおかけし、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、4月10日に大勝利を勝ち取り、皆さんとともに勝利を喜びあいたい。そのために私は、最後まで命を削って頑張ってまいります。どうか、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました!

(おかげさまで、4,000票ジャストで2期目の当選を勝ち取ることができました。今回の演説会は選挙期間中の開催ですので、本ページへの掲載は24日の統一選後半戦終了後とさせていただきました)


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