吉田たかお演説集

2010年下半期コスモス懇談会

平成22年(2010年)11月21日、12月14日、18日 東辰己公園ほか

※子育て世代のお母さんたちと定期的に開催させていただいているコスモス懇談会が好評につき、この下半期は3回連続で開催。そのうち、第2回目の懇談の模様をダイジェストで再録します。(写真は11月のヤングママさんとの青空懇談の模様です)
 

【あいさつ】
 皆さん、こんにちは。本日はお忙しい中にもかかわらず、多くの皆さんにお集まりいただき、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。(12月14日は議会報告を兼ねており、昼と夜の2部形式の開催で約50名の方がご参集くださいました)

 お陰さまで、2007年4月に当選させていただいて以来、3年半が経ちました。その間、12,000件のさわやか訪問を積み重ねるなか、1,500件もの市民相談をお寄せいただき、市民の生の声を行政に届け、市民生活に密接な政策を立案し、実現してまいりました。

 特に、このコスモス懇談会でお聞きした皆さんのご意見は、本当にありがたいです。11月25日の代表質問でも「児童虐待」や「うつ対策」「教育問題」を取り上げましたし、昨年の代表質問で提言した「3人乗り自転車レンタル事業」は、今年の10月から本格スタートしています。

 市民相談1,500件という数字も、コスモスの皆さん方がアンテナを張り巡らせ、1件1件コツコツと私までつないでいただいた積み重ねです。皆さんのおかげです。この場をお借りし、心より御礼申し上げます。
 

【自転車安心安全条例】
 さて、本日ご報告させていただくのは、この下半期に、私たち公明党議員団が訴えてきた2つの政策が正式に実現したという嬉しいニュースです。

 まず、10月28日の本会議では、公明党議員団が提案した自転車安心安全条例が可決成立しました。今までは市長側が提案した条例を議員が質問して賛否を決めるばかりだったのですが、議員の側から市民の声を反映した政策を一から条例として創りあげて提案し、成立にこぎつけたのは、京都市112年の歴史で初めてです。

 この京都市初の“議員立法”制定までの道のりは、大変な苦労がありました。まったくの手探り状態で、約1年がかりでいろんな議論を重ねていったのですが、この執念の原点は何かと言いますと、議会改革を推進し、議員の活動を活性化させなあかんという、強い問題意識、もっと言えば危機感があったからなのです。

 今の国会は余りに混乱して、見るに堪えない醜態をさらしていますよね。民主党政権は、お粗末な政権運営で未熟さを暴露して、実力不足がばれました。「政権交代すれば何もかも良くなる」というイメージは幻に過ぎないと、私たちが指摘していたとおりではありませんか。

 「永田町の政治家や、霞が関の官僚には、現場の大変さや庶民の痛みなんかわからない、市民生活に身近な地方が大事である。官僚主導の中央集権ではなく、地方分権を進めなければならない」という意見が出てきていまして、私も同感です。

 そんな中、大阪の橋下知事や名古屋の河村市長の派手なパフォーマンスがマスコミをにぎわせています。地方分権への関心が高まることは良いのですが、その言動はあまりに過激で、慎重な対応をする議会側に対して「抵抗勢力だ!」と決めつけ、地方議員はあまり仕事をしていないのでボランティアで十分というような極端な意見も出ています。

 しかし、市長や知事をチェックできずに言いなりになってしまう議会では、阿久根市みたいに首長が暴走した時にストップすることはできません。議会で活発に議論が交わされ、市民に有意義な政策が次々と立案され、実現していくことで初めて、民意を代弁する議会の本来の存在意義があるのではないでしょうか。

 その決意で、私たち公明党議員団は議員立法に挑戦し、議会活性化への第一歩を踏み出そうとしたのです。

 しかも、自転車は、子どもから学生、お年寄りまでの全ての世代が活用する身近なツールです。細い歩道や商店街を猛スピードで走る自転車が怖いと、多くの方から声を寄せていただいていました。その「生の声」に敏感に反応して、商店街や自転車屋さんをはじめ、多くの方々から取材を重ねて、手作りの条例を成立させることができました。

 これからも、市民の皆さんから頂戴した声を反映した政策を実現することが議員の使命であると確信し、今まで以上に地域に根を張った草の根ネットワークで頑張っていこうと決意しています。

 ※ここで、参加者から、「主人が議員立法は凄い事や、たいしたもんやと感動していました」という嬉しいお話があり、そのほか自転車保険についてや交通安全教育、道路の安全な走行環境などについて、活発なディスカッションがおこなわれました。
 

【3種のワクチン接種】
 もう1つの報告は、12月10日の本会議で、補正予算が可決成立して、子宮頸がん予防ワクチンと小児性髄膜炎予防の2つのワクチン、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの、合わせて3つのワクチンの接種費用を、国と自治体が助成することが決まり、何と「自己負担なし」になったのです。

 これは、公明党女性局の皆さんが中心になって、署名活動を実施して下さり、京都府で20万名ものご協力を獲得し、5月に竹内府代表等が署名簿を国に提出したことが、大きな力になったのです。

 汗を流して推進していただいた皆さんに厚く御礼申し上げます。ご協力いただいた方々に、くれぐれもよろしくお伝えください。

 子宮頸がんワクチンについては、神奈川県平塚市の議員さんが市民相談をきっかけに本格的に取り組み、松あきら参院議員とタッグを組んで、まさに国と地方のネットワークの粘り強い闘いが実を結んで、厚生労働省に承認されたものです。

 それが、全国的なうねりとなって、京都を含め各地の議員が団結し、議会で訴え続ける中で各党にも賛同の輪を拡大して、今回の補正予算の全会一致の成立にこぎつけることができました。

 まさに、公明党が先駆的に取り組むなかで、各党をけん引して実現した政策と言って過言でありません。堂々と、胸を張って「公明党の実績です」と申し上げるものです。

 詳しい実施要項は、12月の段階では医師会などと協議中ですが、1月11日から各医療機関で接種が始まるということは決定しています。再来年(平成24年)3月までの約15ヵ月間分の予算でして、子宮頸がんワクチンの助成対象は、現在中1から高1までの4学年ですが、23年4月以降は現在6年生の女子も含まれます。ちょっとややこしいですが、極力多くの方に接種していただこうということですので、ご了承いただければと思います。

 もう1つのヒブワクチンも、4歳までという対象範囲が決まっていますので、これらワクチン接種については、実施される正式な時期や医療機関などを含めて、お気軽に行政まで直接問い合わせていただいて結構です。

 ※ここでも、質問が相次ぎ、活発な語らいとなりました。「多くの友人が喜んでいます」という感謝の声や、「混乱しないよう、きめ細かな広報をお願いしたい」との要望が寄せられました。何より、15か月分の補正予算で終わらず、今後も本格予算として継続してほしいとの声が圧倒的でした。公明党の草の根ネットワークのチーム力で、新たな論戦のスタートと、決意を深めた次第です。
 

【最後に】
 長時間ありがとうございました。以上、最新の市政報告をさせていただきましたが、この3年半で積み重ねた京都活性化への具体的な成果は、他にもたくさんございます。もしよろしければ、いったんコスモス懇談会は終了したうえで、お時間のある方はお残り頂き、ご質問をお受けしたいと存じます。

 これからも、いろんなご意見をお聞かせ下さい。よろしくお願いします。以上で、コスモス懇談会を終わらせていただきます。ありがとうございました。

 ※ありがたいことに、多くの方が残って下さり、質疑応答が展開されました。吉田たかおが議会で積極的に問題提起し、具体策を提言した施策のなかで、「地下鉄赤字解消を目指した駅ナカビジネス」や「観光地の渋滞対策のパークアンドライド」にも、多くの関心が集中しました。

 (その後、独身女性の集いにも招待され、和気あいあいの懇談をさせていただきました。幸いこれも好評を頂戴し、1月に女子会(仮称)を開催していただくことになりました。一方的な演説だけでなく、双方向の懇談も大切だと実感しました)


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