平成21年(2009年)8月15日 堀川中立売交差点ほか
※恒例の終戦の日記念街頭演説会を、区内5ヶ所で開催。永遠平和への誓いを込めて熱く語りました。近隣の方からも大きな反響をいただきました。
【はじめに】
ご町内のみなさん、ドライバーの皆さん、こんにちは。京都市会議員の吉田たかおでございます。いつも本当にお世話になっています。ありがとうございます。
お陰さまで、私・吉田たかおが、2007年4月に京都市会議員選挙に当選させていただいて以来、2年半になろうとしています。その間、多くの方々から励ましを頂戴し、市民相談も約1,000件を超えました。
これからも、市民の皆さまと行政の橋渡しとして、京都活性化のお役に立ち、お世話になっている皆様に、ご恩返しさせていただく決心でございます。
皆さまのお近くでも、長年の地域の問題があったり、お困りの方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽に、私・吉田たかおまで声をおかけ下さいますよう、お願い申し上げます。
【戦争肯定の風潮】
さて、8月15日は終戦の日でございます。すべての人が、あの悲惨な戦争を二度と繰り返さないと誓う「原点の日」です。
私たち公明党は、全国3,000名の地方議員の草の根ネットワークで、本日いっせいに街頭に立ち、平和への熱い想いを訴えております。
戦後の日本は、苛烈な国際政治に翻弄され続けていました。しかし、21世紀の今、世界は新しい価値観を模索しています。
かつてのように、「資本主義と社会主義」、「唯物論と唯心論」そして「キリスト教物質文明と宗教否定の共産主義」などと、極端な二者択一を迫っても、不信と憎悪しか生まれないことは、多くの心ある方々の身にしみていることではないでしょうか。
世界の各国で、複雑な利害が錯綜し、現状への不満が煽りたてられ、過去へのノスタルジアやナショナリズムが刺激され、戦争を肯定し、賛美するような危険極まりない風潮が、指摘されています。
かつてのファシズムは、人々の不満や不安に付け込み、ソフトな笑顔で、ひたひたと沁みこんでいったと言われています。そして、気がついたときは、取り返しのつかない事態に陥っていた。この教訓に学ばねばなりません。
今、戦争を賛美するような極端な勢力は、私たちの目には表だって見えていません。しかし、不平不満を煽り立て、いたずらに政治不信を助長する無責任な「世論」が、ひとたび暴走してしまえば、誰も止めることはできないのではないでしょうか。
口先だけのインテリやエリートほど、いざという時に無力なことは、歴史が証明しているのです。私が一貫して、政局優先ではなく政策本位を訴え、劇場型政治のパフォーマンスを批判しているのは、庶民を守る政治を実現しなければならないという、熱い想いからなのであります。
【二大政党と大連立】
総選挙が佳境に入っている今、政権交代すれば何もかもうまくいくかのような幻想がはびこっていますが、本当にそうでしょうか。私は、イメージに左右され、情緒に流される短絡さに、大きな危惧を感じています。
歴史をひも解いた時、かつて「二大政党」や「大連立」という言葉が、日本中を席巻(せっけん)した時代がありました。皆さん、「二大政党の政権交代」や「大連立」は、今まで無かったのではなく、あったのです。戦前の日本は、一度この二大政党時代を経験しているのです。
ちょうど、80年前の世界恐慌の時代、昭和初期の日本は、政友会と民政党という2つの政党が政権交代を繰り返していました。しかし、党利党略の反対のための反対を繰り返す権力闘争と、足をひっぱりあうスキャンダル合戦のドロ沼に陥り、私利私欲の政治腐敗にまみれて、庶民の信頼を失ってしまっていました。
世界的不況を克服するため、軍備縮小の国際会議が開かれました。しかし、時の野党は政府を攻撃する材料としか見えていませんでした。そして、「天皇の軍隊に政府や議会が介入するのはけしからん」と反対し、結果として軍部の政治介入の突破口を自ら開いてしまったのであります。
まさに、政党自らが民主主義の首をしめたのが、この「統帥権干犯問題」であったのは間違いありません。そして、国会の代表質問で政府を追及した張本人が民主党鳩山代表の祖父・鳩山一郎であったのを、皆さんご存知でしょうか。
その後の日本は、坂道を転落していきました。二大政党は戦争を止めるどころか、国家総動員の名のもとに自ら解散し、大政翼賛会に争って参集し、あげくに国の滅亡を招きました。 今、教科書や歴史書で、ナチスの日本版のように書かれている、あの大政翼賛会は、各政党が自ら解散し、「大連立」してできたものなのです。
【21世紀の永遠平和のために】
21世紀の世界大不況の今も、「二大政党」「政権交代」「大連立」というキーワードが語られ、新鮮なイメージで庶民の頭脳に沁みこんできています。動乱期とも言われる中で、政治家が腐敗堕落し庶民の信頼を失ってしまえば、かつてと同じ悲劇が繰り返してしまうのではないでしょうか
今こそ、耳当たりの良いパフォーマンスではなく、何よりもまず「清潔な政治」を実現しなければならないと、声を大に訴えるものでございます。
公明党は、連立与党の中で、いっかんして「政治腐敗を許さない流れ」を強固にしてまいりました。これからも庶民の痛みを真っ正面から受け止め、弱い方々の側に立った政策を実現していくことこそが、日本の将来を切り開くと確信するものです。
本日の終戦の日に、永遠の平和を築くため、腐敗を許さない清潔な政治を実現することを、私たち公明党はお誓いします。ともにスクラムを組んで、庶民の手に政治を取り戻すため、汗を流していこうではありませんか!――と申し上げ、ご当地をお借りしましての、吉田たかおのご挨拶とさせていただきます。ご静聴、誠にありがとうございました。
(堀川中立売、堀川寺之内、智恵光院中立売、智恵光丸太町、千本出水を自転車で移動し、のぼりを手に持って誠実に語りました。たくさんの方に笑顔で声をかけていただき、心から感謝申し上げます)