吉田たかお演説集

時局講演会 告示直前演説

平成19年(2007年)3月17日 西陣織会館3階ホール

※3月30日の告示直前の重要な時局講演会。400名を超える満員の聴衆の熱気に迎えられ、緊張しましたが元気いっぱいに語りました。
 

【はじめに】
  皆さん、こんばんは。公明党上京区市民相談室長の吉田たかおでございます。本日は、お忙しい中にもかかわらず、このように多くの皆様のご参集を頂き、心より熱く御礼申し上げます。

 このたび、竹内ゆずるさんの後を受け、公明党公認・上京区選出京都市会議員選挙に立候補させていただくこととなりました。

 力も経験も知名度も無い、無名の新人でございますが、京都公明党の伝統の1議席を守りぬくため、死に物狂いで戦ってまいります。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
 

【上京区活性化】
 私は、上京生まれ上京育ち、根っからの「上京っ子」です。上京を愛する気持ちは誰にも負けません。上京活性化のために働き、「応援してよかった!」と喜んでいただけるよう、真剣の二字で頑張ります。

 私たちの上京区には、問題が山のように積まれています。高齢者や障害者の方々への福祉の充実と子育て支援、若者雇用などなど、少子高齢化がこれから加速度を増していく中で、一刻の猶予もありません。

 私自身、半身不随の父を25年間、家族で介護してまいりました。介護される方のつらさ、介護する家族の大変さを、身にしみて実感している1人です。福祉の充実は、口先だけではできません。まして、反対のための反対を繰り返して糾弾と追及ばかりのネガティブな政党には、庶民の痛みのわかる福祉政策はできるはずがないと、声を大にして訴えるものであります。

 その意味で、マニフェスト達成率ナンバー1の責任与党・公明党の存在が、ますます大きくなっていくと確信いたしますが、皆様いかがでしょうか。
 

【連立政権の中核】
 自民党と公明党の連立政権は、これからの介護・医療・年金などの社会保障を充実させるためにも、長期的ビジョンで子育て支援と若者の雇用に全力を挙げていくべきであるととらえ、具体的政策を矢継ぎ早に実現してまいりました。

 その中核が、庶民の目線で現場の最前線を走る公明党であります。ところが、街かどや店先で、「公明党は自民党の言いなりで何もしていない」という批判をよくお聞きします。私は、それは全くの的外れの誤解であると、3つの観点から反論させていただいています。

 まず第1に、連立政権に入った8年前は、銀行や証券会社が次々と倒れ、“日本発の金融恐慌”とまで言われた経済危機でした。そんな中、庶民の暮らしにこれ以上しわ寄せが来ないようにと、党利党略にあけ暮れる野党と一線を画し、連立政権に加わることを決断したのです。

 その結果、あれだけ多かった不良債権はほとんど解決し、深刻だった失業率も減少に転じ、学生の就職戦線も売り手市場になってきているではありませんか。これは、公明党の決断が正しかった何よりの証明に他なりません。

 第2に、政治腐敗を許さない潮流を作りました。昨年(2006年)に数多く摘発された官製談合事件は、公明党が中心になって議員立法で成立させた官製談合防止法が、大きな推進力になったのです。あっせん利得処罰法や政治資金規正法改正も、公明党のリーダーシップによって充実強化されたのです。

 第3には、長期的ビジョンで取り組んだ「子育て支援」です。今頃になって他の党が騒いでいますが、児童手当や乳幼児医療支援、出産一時金拡充などの具体的な支援策は、少子高齢化に対して早くから真剣に取り組んできた公明党が粘り強く主張し推進してきた制度であることは、皆さんよくご存じのとおりと思います。

 「何もしないで言いなりになって、自民党のお尻にくっついている」のではありません。逆に「言うべきことを言いきって、自民党のお尻を叩いている」のが、公明党なのであります。皆さん、いかがでしょうか
 

【未来に責任をもつ政治】
 もう1つ、よくお聞きする声は、「構造改革でかえって生活が苦しくなった」とのご意見です。確かにその部分はあるかと思います。しかし、加速する少子高齢化時代にあって今後も「社会保障制度」を破たんさせないために、何ができるのかを考えた時、勇気ある改革を断行する自公政権を支えることは、「未来に責任をもつ政治」を進める中では、必要ではないでしょうか。

 未来を担う子どもたちや孫の世代に、ツケを残していいはずがないからであります。そして、その中でも公明党が、連立政権の政策合意において、弱い庶民の側に立った政策を自民党に認めさせている事実は、たくさんあるのです。

 そのことを、ことごとく無視して、一部の野党は、痛みを伴う改革を推進している与党に対して、「庶民いじめ」とレッテルを貼って非難しています。しかし、現在の社会保障制度が、今後百年以上先に存続していくための財源を明らかにしないまま、いたずらに不満感を煽る野党の批判こそ、無責任な言いがかりにすぎないと言わざるを得ません。
 

【地域傾聴運動】
 公明党京都府本部は本年1月に『京都改革マニフェスト』を発表しました。その中で、地域ぐるみの「傾聴運動」の推進を提唱しています。

 これは、介護される高齢者や障がい者、介護する側の御家族、あるいは未来に不安を抱く若者や、子育てに奮闘する若いお母さんたちを、みんなで支えあい励ましあう社会にしていくために、お互いの生の声にたいして真剣に耳を傾けて理解し、尊重しあっていく運動を推進する取り組みです。

 私自身、小学校時代は引きこもりの一歩手前でした。友達のできないつらさと、勇気を持って飛び込んだ時の喜びを体験している1人です。また、学生時代は父の生死の境をさまよう闘病を支え、アルバイトに励みながらあらゆるジャンルの本を読み芸術や哲学を研鑽してきました。

 社会人になってからも、会社の経営危機の嵐を乗り越え、妻とともに3人の子育てに奮闘してきました。このような体験を生かし、愛する上京の活性化のために「傾聴運動」推進の原動力となって、多くの心ある方々と手を取り合って貢献していきたいと念願しています。

 この、地域ぐるみの「傾聴運動」の推進を主張し、具体的な方向性を研さんしているのは、公明党だけです。現場第一の公明党だからこそ、庶民の生の声に耳を傾けることができるのです。皆さん、ともに力を合わせ、前進してまいろうではありませんか。
 

【最後に】
 今はパフォーマンスが前面に出るバラエティー政治がはびこっています。しかし、そんな劇場型政治では、庶民は最後まで主役になれないまま、様々なしわ寄せに苦しむだけではないでしょうか。高齢化がすすむ上京の町を活性化するためには、エゴや拝金主義に濁りきった社会を変革しなければなりません。

 公明党は、利権やしがらみに左右される日本の政治風土を変えるため、政治腐敗・権威主義・官僚主義と闘い続けています。そして、目先の利害や卑小なセンチメンタリズムにとらわれ、極端から極端にブレやすい国民性から脱却するため、生命の尊厳と人権の尊重を第一とする政治理念を打ち立てるべきであると、訴え続けているのです。

 私自身、微力ではありますが、お年寄りや体の不自由な方、子育てに奮闘中の若いお母さんたちが、お互いが尊敬し合い、みんなで支えあっていく温かな上京の街づくりのために、先頭に立って走りぬく決意です。

 上京区の皆さんの手となり足となって、全力疾走で頑張ります。どうぞ、今後とも、今まで以上のご指導とご鞭撻を頂きますよう、心よりお願い申し上げます。

 本日はありがとうございました。

 

(終了後、先輩から「内容が難し過ぎ、時間も長い。今日は皆さん受け入れていただいているけど、これからは気を付ける方が良い」と注意を受けました。確かに、その通りです。それ以降は、文章や長さにも気をつけて演説するように心がけました)


←戻る ▲このページの先頭へ