平成18年(2006年)11月14日〜19年(2007年)4月7日 区内約300ヶ所
※11月より区内各所で自転車にのぼりを立て、ハンドマイク片手に街頭演説会を開催。投票日前日まで約300ヶ所で奮闘しました。硬い表現の多い未熟な演説ですが、初心の政見が盛り込まれています。
(告示以降は自転車から街宣車に乗り換え、回数も増えたので簡潔な内容にしましたが、今回は初期の原稿を収録します )
【はじめに】
ご通行中の皆様、ご近所の皆様、こんにちは。こちらは公明党上京区市民相談室長吉田孝雄のよしだッシュ号でございます。
本日は、ご当地をお借りいたしまして、私たち公明党の政策と実績をご紹介させていただきたいと思っております。お騒がせして誠に恐縮ですが、短時間でさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
【自己紹介】
私、吉田孝雄は、7年にわたって上京区選出の市会議員として京都市の発展に貢献してきた竹内譲さんの後任として、さる8月に「上京区市民相談室長」の任命を受け、市民相談を担当させていただくこととなりました。
また、明年4月に予定されている市会議員選挙に立候補することとなり、現在竹内さんのもとで勉強に励み、市民の皆さんの声を伺いに回らせていただいております。
【政治腐敗根絶】
今、地域を歩いて数多くお聞きする声は、不祥事を許してきた官僚主義への深い憤りです。また、権威に安住しパフォーマンスを繰り返す政治に対しての、大きな不信感です。絶望といっても良いかもしれません。
公明党は、7年前、金融危機が深刻化して不良債権にまみれた財政が破綻してしまうかどうかのギリギリの日本を救うために、自民党との連立に踏み切りました。様々な紆余曲折はありましたが、銀行や企業は何とか持ち直し、光が見えてきそうなところにまで漕ぎつけてきています。
そのなかでも、情けないことに、与野党ともに、賄賂や不倫、談合の関与からあの偽メール事件に至るまで、くだらないスキャンダルを繰り返し、刺客騒動や復党問題などなど、私利私欲・党利党略が横行していると嘆かれています。まさに、失われた信頼回復への道ははるか遠いと言わざるを得ないのではないでしょうか。
皆さん、ご存知でしょうか。小泉構造改革のなかで国民に痛みを呼びかけているその当事者である議員自らに対して、今まで安住してきた様々な「特権」にメスを入れてきたのが、ほかでもない、私たち公明党なのでございます。
この「政治腐敗を許さない議員特権廃止」には、公明党以外の各党が一致して「抵抗勢力」でありました。しかし、徐々に賛成する方々が増え、着実に前進しています。
今後も、本当の意味での「改革」を力強く推進する公明党が、率先して議員特権のさび付いた矛盾やしがらみを是正してまいります。
【福祉・雇用問題】
さて、小泉さんが退任し、郵政民営化の熱狂がひと段落した今ごろになって、私たちの生活を改革の痛みが直撃しています。とりわけ高齢者の方々の負担が増えて、大変なご苦労になってきています。このままでは病気にもなれない、生活をやっていけるのだろうか、といった不安の声をお聞きしています。
そのくせ、テレビでは庶民感覚とかけ離れたセレブたちの贅沢三昧が面白おかしく取り上げられています。不満や不安を煽り立てることが得意な野党が大きな声で「反対」を叫んでいますが、反対するだけなら楽なものです。実際の政治は、厄介な諸課題を地道に分析し、着実に計画し、誠実に話し合った上で、果敢に進めていかなければならないのではないでしょうか。
公明党は、その抜本的な取り組みとして、「少子社会トータルプラン」をまとめ、雇用の推進・子育て支援・地域ぐるみの安心安全のまちづくりについて、具体的に取り組んでいます。西陣をはじめとする中小企業の支援も、商店街の活性化も、本当に大切です。若い人が上京にどんどん増えていけば、地域が若々しくなって元気になっていく。そうなれば、高齢者の皆さんも障害者の皆さんやそのご家族も、みんな元気になってきます。
具体的な成果として、この10月2日に、「京都市若者サポートステーション」がオープンし、若者たちの自立支援促進がすすめられています。また、同じく10月に障害者の方々の自立支援のサポートのために「障害者地域生活支援センター」も開設されました。今後も、長期的視野にたった実効力にあふれたトータルプランを機軸としながら、多くの市民の皆さんの声をはばひろくお聞きし、現場の智恵を生かして、頑張ってまいります。
【文化芸術振興】
私は、仁和小学校・北野中学校・山城高校で学んだ、生粋の“上京っ子”でございます。小さなころから可愛がっていただき、お世話になった皆様へ、何としてもご恩返しをさせていただきたいとの思いで、頑張って参ります。
高校卒業後は大阪芸術大学に進学し、多くの変わり者たちとつばを飛ばしあって、人間性復興のための芸術の使命について語り合い、深めていきました。
京都市は文化芸術振興条例を制定し、自らを「文化首都」と名付け、世界を視野に入れたいっそうの文化芸術の発展を目指しています。芸術を学んだ一人として、また京都に生きる庶民として、各方面で活躍される芸術家やボランティアはじめ関係者の皆さんと協力し、裏方の連携役となってコーディネートしていきたいと決意しています。
京都の景観をはじめ、誇るべき文化をいきいきと輝かせ、学術交流・国際的な人的交流、そして観光客拡大からスポーツ振興などなど、積極的に推進することによって、それが京都の経済を活性化させ、ひいては福祉・年金などの社会保障や少子化対策にも、良い形で連動していくのではないでしょうか。
もちろん、簡単なことではありません。課題や難関がいっぱいあると思います。だからこそ、私は刻々と変化する状況を的確に分析した、いわば現場感覚の息づいたビジョンが大事だと思います。
そのためにも市民の皆さんの声をお聞きしたい。机の上での議論にとどまるのではなく、地域の行事や小単位のサークルでの地道な活動に中にこそ、秘められたエネルギーがその底に息づいていると思うからです。
「軍事大国」から「経済大国」への道を突き進んできた戦後日本が、バブル崩壊で苦しみ、暗中模索している中、民衆に根ざした文化芸術の振興こそが、多くの国々から好かれ支持される日本になっていく最大のポイントであると、私は確信いたします。その首都である京都が、日本をリードしていく時代になっていくため、公明党は最大の努力を傾け、戦ってまいります。
【大衆とともに】
さる9月30日、公明党は太田新代表の体制で、新出発いたしました。「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との立党の精神をより深め、私利私欲を捨てて民衆のために愚直に戦う党を、より力強く構築する決意でございます。
現在、格差の問題が深刻化していると言われています。中小企業の皆さんやお年寄り、障害をお持ちの方やそのご家族といった、困っている庶民の側に立ち、庶民の目線で庶民の声を代弁する公明党の使命は、さらに大きくなってきました。自民党との強く信頼関係を継続しつつも、今まで以上に、言うべきことを言っていく、そう太田代表は表明しております。
国家主義・人権抑圧・政治腐敗と敢然と戦う公明党こそが、21世紀の平和・社会保障の前進、何より京都の発展に貢献する党であると訴えさせていただいて、私のアピールを終わらせていただきます。
ご静聴ありがとうございました。