京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

8月度経済総務委員会

2014年8月18日

8月18日10時より、市会第2会議室で経済総務委員会が開会され、ひおき文章委員(北区)とともに出席しました。

写真を見ると驚くかもしれませんが、委員長席に座っている椋田副委員長(自民)と手前に座っている佐々木委員(京都)がアロハ姿です。これは、「京アロハビズ推進議連」という団体に加盟している方々が申し合わせて初めて着用して登庁したとのこと。けっこうオシャレですが、私には似合いませんのでムリです・・・。

まず、行財政局から「平成25年度決算概況(速報値)」についての報告があり、ひおき委員はじめ4名の委員が質問。黒字を維持しているとはいえ厳しい財政状況には変わりありません。概略の状況について厳しい指摘が相次ぎました。私も研さんを深めて9月の決算市会に臨もうと思っています。

一般質問では、8名の委員が挙手。私も防災危機管理について論じました。16日の午後に京都市内部で記録的なゲリラ豪雨が多くの被害を生みましたが、被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、危機管理対策について行政の在り方を質したのです。下記に概略を述べます。

1. 堀川通りや西大路通りなど主要道路6か所が隆起し、ニュース等で大きく報道された。かつてない現象である。甚大な交通事故が起こっても不思議でなかった。原因を早急に解明し、今後の抜本的対策を進めていくべきである。
2. 16日から17日にかけて防災ポータルサイトが全く更新されなかった。(写真右)昨年の台風時にアクセスが集中してつながらなかった教訓を踏まえ、多額の予算で改善したのは良いが肝心の情報が提供されなければ意味がない。議員等にFAXで送信している文書をネット上で配信することは可能ではないか。市民周知の意識が薄いことを反省するべきである。
3. 先週の台風時や今回の豪雨でTV受信障害が増えていると市民から指摘があった。状況を把握して、因果関係が判明すれば対策を打つべきである。停電についても深刻に受け止め、予防策を強化していただきたい。

防災危機管理監や室長から深く反省し教訓とするとの真摯な答弁がありましたので、大きな前進を期待します。

産業観光局から「全国和装産地市町村協議会」開催についての報告がありました。11月に東京で開催される全体会議には私も経済総務委員会副委員長として出席する予定です。

続いて、10月策定予定の「京都みらい観光振興計画」の素案が出来上がり、パブリックコメントを募集することとなった報告に対しては、何と7名の委員が発言。私も下記の質疑を展開しました。

1. 年間300万人の外国人観光客の宿泊を目標とするが、宿泊施設や飲食店の外国語対応力強化を推進するべきである。飲食店等が製作するHPの外国語対応版へのグレードアップのきめ細かな支援も重要。
2. GW混雑時に外国人観光客が宿泊できずに駅で一夜を過ごしたというニュースがあった。集中期と閑散期のギャップが激しい点への対策が重要である。
3. 人材育成を強化するとのことだが、いくら大学等でカリキュラムを実施しても就職先がなかったら何もならない。需要と供給の整合性への見通しを明確にするべき。
4. 若手職員の柔軟な発想を重視する方針を歓迎。パークアンドライドや岡崎活性化など局の枠を超えた連携が今後益々重要になる。
5. フィルムコミッションの実情を検証すべき。若いクリエイーターが京都を題材にした作品を創造する際の支援体制に着目している。内外に京都のイメージが誤解されることがないようなきめ細かい窓口を設置してはどうか。

MICE室長から「攻めの姿勢できめ細かく取り組みます!」との力強い答弁がありました。市民意見を募集するにあたっても、「利用者の視点」に立脚するスタンスが重要であると主張しました。より良い計画となるよう、いっそうの研さんを改めて決意しました。

最後に、11件寄せられた請願について審査しました。件数は多いですが、全て「集団的自衛権」に関する組織的な運動の一環です。「海外で戦争する国への道を開く」とか「立憲主義を根底から否定する」などの偏見に満ちた内容ですので、多数決で「不採択」と決まりました。

終了後、正副委員長会で9月の現地調査や11月度の委員会日程について協議。議員団室に戻ったのは6時半近くでした。クタクタですが、充実した1日の心地よい疲労は“議員の勲章”です。明日からの活動への決意が漲りました。頑張ります!!


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