京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

7月度経済総務委員会

2014年7月7日

7月7日10時より、市会第2会議室で経済総務委員会が開会され、ひおき文章委員(北区)とともに出席しました。

まず、総合企画局から「山ノ内浄水場跡地活用」の事業者公募について報告がありました。地下鉄東西線の太秦天神川駅に近接する跡地(京都市最大規模の13,644.08u)をどうするかは、京都市活性化や地下鉄増客の視点からも極めて重要な懸案です。4名の委員から活発な意見が寄せられました。

次に、「マイナンバー活用推進プロジェクトチーム」の設置について報告がありました。これは、6月9日の委員会一般質問で私が主張した提言が早くも実現して7月1日に発足したもので、京都市を挙げての迅速な対応に敬意を表したいです。

ちなみに、その折に述べた論旨を下記に紹介します。
1. 電子自治体構想は行政のスリム化と効率アップだけでなく、従来の申請主義から脱却して市民サービスが飛躍的に向上する。
2. 高齢化時代に福祉の事務が厖大化してパンクしないための対策となるだけでなく、3.11震災で多くの自治体で住民データが失われた事実を教訓として“クラウド化”を進める第一歩である。
3. 現在、国でマイナンバー制度を推進しているが、電子自治体の大きな契機となるので、決して受け身にならず積極的に国を動かし、現場の知恵で集めた情報を提供するとともに各地の情報やITの最新技術等を求めていく姿勢が重要。
4. 自治体での体制を明確化し準備を着実に進めなければならない。局を超えた体制作りを主導し、若い人材を抜擢して確保していくべきである。
5. 情報漏えいが無いようセキュリティーの研究も重要である。緻密なロード−マップを作り始めていくべきである。

今回発足したチームは、まさに上記の視点に立脚して設置されたもので、個人的には嬉しさでいっぱいです。ただ、「手柄をたてた!」と自分本位で喜んでいるだけでは何にもなりませんので、今回の設置段階においても真摯な議論を心がけ、下記の点について改めて提言しました。

1. 添付書類が不要になるとかキメ細かい情報提供が実現するという「利便性の飛躍的向上」を最大限に打ち出し、不安を煽るネガティブな批判に市民が左右されないような広報周知が必要である。
2. 漏えいの防止や成りすましの早期発見という「セキュリティー」問題に対しては全知全能を傾け、最新技術を貪欲に導入するべき。
3. 将来ビジョンを明確にし、トータルな部分と各部署の具体的な取り組みを網羅したロードマップに着手していただきたい。
4. 具体的に推進するワーキンググループに、若く柔軟な発想と豊富な知識を持つ若手を抜擢し、活躍できる場を提供してもらいたい。

担当局長から力強い答弁がありました。大いに注目し、心からエールを贈りたいです。

産業観光局への一般質問は、「伝統産業振興」「イオンモール桂川店」「観光振興計画」「中小企業振興」などの課題について質疑がありました。

私は、行財政局への一般質問で登壇し、京都市芸大の存在意義と京都発展への使命について熱く語りました。

1. 「大学」は政治情勢や社会の流行などに左右されず屹立している存在であり、「芸術」は民族や言語を超えた豊かな人間性の本質に迫る発露である。「芸術大学」を京都市がバックアップする重要性は極めて大きい。市民に誇りに思っていただける事業になるよう期待したい。
2. 7月1日に芸大で開催された創立記念式典で、鷲田清一氏が「アートと社会」というテーマで、芸術は人が社会で自己を実現していく技術(スキル)であり、教育の根幹であり、 歴史を切り開く智慧であると喝破された。素晴らしい講演を学ぶことができた喜びをかみしめている。今後は、セミナー等に参加した市民の声を積極的に求める姿勢を強化するべき。
3. 今年度から開設された「芸術資源研究センター」は、芸術で最も重要な創造性を生み出す貴重な要素である「アーカイブ」を研究する機関である。今後のいっそうの充実を期待したい。

私自身、議会の本会議や委員会等の場で、何度も「アーカイブ」を重視した文化政策の充実を主張していたので、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。この勢いで、京都活性化に貢献するため研鑽を重ねていこうと決意を固めました。

7月29日から3日間、委員会出張で3都市の先進事例を現地調査することが、正式に決定しました。経済活性化の大事な委員会の副委員長として、誠実に謙虚に頑張ってまいります! 


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