京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

4月度経済総務委員会

2014年4月21日

4月21日10時より、市会第2会議室で経済総務委員会が開会され、ひおき文章委員(北区)とともに出席しました。

経済総務委員会は、会計室、選挙管理委員会事務局、監査事務局、人事委員会事務局、行財政局、総合企画局そして産業観光局という7局を所管。まず、各局から理事者紹介と事務事業概要の説明がありました。

行財政局からは、詐欺事件を起こした職員逮捕という不祥事の報告に加え、「京都市地域防災計画」改正、外郭団体の抜本的見直し、土地開発公社解散に向けた取り組みについて報告があり、これに対してのべ14名から質疑がありました。物凄いボリュームです。

私も、詐欺で逮捕された職員が民間中途採用であったことを重視し、単に職員研修で指導するだけで終わるのではなく、出身企業や親族経営企業に便宜を図ることが不可能な「仕組み」を構築するために検討するべきではないかと問題提起。(写真左)

地域防災計画改訂については、激甚災害に備え歯科医師会との連携が追加されたことは大きな前進だとしたうえで、患者のカルテデータが失われないために推進しているデータベースのオープン化(クラウド管理などミラーデータ対応)について、自治体がデータを一元管理することで協力してくれる医療機関が不利益を蒙らないためのプランを検討するべきであると主張しました。

総合企画局の報告案件も不祥事でした。情報を所管する職員が内規に違反して自宅パソコンに人事データをメール送信したことが判明したのです。それも何らかの犯罪行為に巻き込まれ、データがPC掲示板に流出したという前代未聞の事件に呆れてものが言えません。

一般質問では、リニア新幹線について2名の委員から正反対の議論が展開されました。何事も新しい事業を切り開くときには頑なな反発があるものだなと、改めて実感しました。

産業観光局の質疑が始まった時間は、本来なら退庁するくらいの遅い時間帯でしたが、「京都国際マンガアニメフェア2014」という、観光や文化振興など京都活性化へつながる重要な事業ですので、私も手を挙げ、日本語に不安な海外観光客にも安心して頂けるような「多言語対策」強化を徹底してすすめ、それを広くPRを充実するべきと主張しました。京都市在住の留学生ともタイアップしてアイデアを積極的に求めていく必要があることも強く訴えたつもりです。

最後の一般質問では、西陣織会館の地下で3月から展示が始まった力織機が、部品枯渇や後継者難という長年の懸案を解決するために西陣織工業組合が乾坤一擲の力を入れた事業であると紹介し、京都市としていっそう力を入れて支援するよう求めました。あわせて、ソフト面でのきめ細かなテコ入れも大事だと主張しました。理事者から頼もしい答弁があったので、期待して見守りたいです。

なお、これに先立ち、16日にも経済総務委員会が開かれ、産業観光局から「独立行政法人産業技術研究所」の使用料や手数料の消費税分の値上げが議題として提出されたので、独法化を機に価格面を徹底して検証するべきではなかったかと指摘。同法人が中小企業の研究開発を支援する役割は重要であり、先進技術などニーズを的確に把握して情報提供していくべきであると論じました。

経済活性化や伝統産業振興だけでなく、観光や農林業など幅ひろい守備範囲をカバーしている産業観光局の政策は本当に大事であると痛感しました。それ以外にも、電子自治体という重大案件を担う総合企画局、予算と人事と監察という“肝”を司る京都市の心臓と言える行財政局と議論する1年間。身が引き締まります。勉強しなあかんと改めて決意した1日です!

PS:嬉しい報告です。21日付公明新聞に、私が2月議会本会議代表質疑で「都市油田発掘プロジェクト」と「都市熱活用プロジェクト」を取り上げ、門川市長が本格実用化を目指すと答弁した記事が掲載されました! (写真右)


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