京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

11月度定例議会終わりました!

2013年12月11日

12月11日10時より京都市会最終本会議が行われ、補正予算案や空き家条例案など市長提出議案50本と、議員提出議案である意見書と決議案など7本が可決成立しました。

写真は、代表幹事として議員団の議論をまとめ、他会派との交渉の大任を果たされた湯浅議員(右京区)とのツーショットです。晴れやかな笑顔ですよね!

まず特筆すべき報告をさせて頂きます。まちづくり委員会に付託された「京都市空き家の活用、適正管理に関する条例案」が成立したのです。これは、常任委員会での質疑終了後に共産党が急きょ修正案を提出されたのでびっくりしたのですが、内容は「活用」という理念を評価しないうえに「跡地活用」を不要とする主張に基づく修正であったため、各会派の賛同が得られず否決。その結果、原案が全会一致で可決となったものです。

22年11月議会で初めて空き家対策の重要性を指摘し本格的な条例制定を提案して3年。市内や東京で開催された研修会に参加したり、多くの議員さんたちと意見交換するなどの研さんを重ねたうえで、議会の場で何度も具体的な部分にまで踏み込んで論じてきただけに、感慨もひとしおです。

現場の実態を踏まえた貴重なご意見を寄せていただいた市民の皆さん、そして優秀な頭脳をフル回転させて法制化に奮闘された理事者の方々に敬意を表します。本当にありがとうございました! 「京都市空き家の活用、適正管理に関する条例」の本文はコチラをクリックしてください。

また、私・吉田たかおは賛成討論に立って、この条例に賛成する理由や実際の施策展開に当たっての要望を具体的に論じました。近日に京都市会HPのインターネット中継で放映されますので、本HPの「MOVIE:議会中継」でもアップさせて頂く予定です。

交通水道消防委員会に付託された条例案は、市バスと地下鉄の運賃が消費税増税にあわせて値上げするもの。これは慎重な審議を重ねたうえで、付帯決議を明記した上で可決成立しました。値上げに関してはやむを得ないことではありますが、市民の皆さんからの理解と協力を拡大するためにも、ICカード導入やバス待ち環境整備などの「利用者サービス」を充実するとの約束を果たしてもらうことを心から念ずるものです。

今議会で審査された補正予算は、台風18号の被災地支援や災害復旧の緊急対策予算が組まれたものですが、1点紛糾した事案がありました。伏見区小栗栖排水機場のポンプ操作の人為的ミスで多くの世帯が冠水した「人災」としか言いようのない事態を踏まえ、再発防止のために組まれた「集中管理システム導入」の予算に対して、反発が相次いだのです。

確かに、委託業者の契約違反を許した行政の監督責任を追及することは大事です。しかし、感情的に糾弾するだけでは価値を生まないのも考慮しなければなりません。京都党以外の会派は、再発防止のために徹底した取り組みを求める付帯決議を合意した上で賛成しました。京都党はこの分と「ワールドマスターズゲームズ」調査予算を減額する修正案を提出しましたが否決されました。

さて、議員提出議案では、国へ送る意見書として公明党が提案した「諸費税の軽減税率制度の導入を求める意見書」「公共工事の入札不調を解消する環境整備を求める意見書」「介護保険制度における新たな地域支援事業に係る意見書」の3本が賛成多数で可決しました。特に、消費税の軽減税率導入に関して自民党議員団が賛成したのは本当に良かったです。

「ウィルス性肝炎・肝硬変・肝がんの患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書」「中国による防空識別圏の設定の即時撤回を求める意見書」「出生届の記載事項から嫡出子・嫡出子でない子の別を削除することを求める意見書」が採択しましたが、民主都みらいから提出された「特定秘密保護法並びに強引な国会運営に対して断固抗議する意見書」は他会派の賛同が全く得られず否決となりました。

決議は、「焼却灰溶融施設の契約解除に関する決議」にはなぜか共産党が反対しましたが、その他の全会派が賛成して可決。共産党が出した「特定秘密保護法の撤廃を求める決議」には民主を含む全会派が反対して否決となりました。民主と共産は国会では共闘しましたが、市民に身近な京都市会ではさすがに野合することはありませんでした。反対のための反対をするとこんなヘンなねじれになってしまうのかな?

それはともかく、いよいよ議会が終わって各会派の議員は勇躍地元へ帰っていかれました。年末年始の超多忙な季節は毎年のこと。私も休日返上での活動が続き、スケジュールが一杯です。体力勝負ですが、気合十分で頑張ります。

明年は公明党が結党して50年。歴史を刻む節目です。空き家条例をはじめ政策の立案を勝ち取り、素晴らしいスタートダッシュを切ることができました。頑張ります!!


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