京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

11月議会 委員会質疑

2013年12月4日

11月26日から始まった11月度定例会は、会期が12月11日までの16日間。短期決戦ですが、台風18号の災害復旧および被災地支援と防災対策などの補正予算案と、空き家対策条例案や市バスと地下鉄運賃の値上げの条例案などが委員会に付託され、濃密な議論が展開されています。

私が所属する予算委員会第1分科会は12月3日に開会され、行財政局・産業観光局・総合企画局に対して活発な質疑が展開されました。(写真左)

ひおき文章委員(北区)は、行財政局防災危機管理室に「防災情報発信機能の強化」を図る上で、アクセス集中への対策と外国人への情報提供を論じました。平山よしかず委員(西京区)は、総合企画局に「ワールドマスターズゲームズ2021」準備委員会の立ち上げに当たって、観光資源などをフル稼働して経済効果を出すための長期ビジョンを訴えました。

私は、産業観光局に「新・観光振興計画策定」について質問。柔軟な発想を大切にして、スピーディな具体策を矢継ぎ早に実施していく重要性を論じました。

1. 東京五輪開催決定を機に、世界に京都の魅力を発信するべく観光振興計画策定を半年前倒しして開始することは大いに評価できる。観光動向調査を重視して“生の声”を積極的に収集するべきである。
2. 京都市内に宿泊する観光客を増やすこととリピーターを増やすという、2つの観点が重要。満足度をシビアに検証し、具体的なアドバイスや要望を提起してもらいやすい工夫が不可欠である。
3. 観光振興審議会は大事だが、そのたたき台を創りあげる事前のリサーチが課題である。スタッフに「若く柔軟でスピード感のある人材」を抜擢するべき。
4. 行政が企画するものは、とかく公平性に配慮しすぎて「ごった煮」状態で魅力に乏しいものになり勝ち。民間活力を上手に活用し、ダイナミックな振興計画にしていただきたい。

いまや、地方自治体の観光振興部署の担当者がこぞって読んでいると評判の小説「県庁おもてなし課」(有川浩)で描かれたリアルな問題提起を引用して、世界に冠たる京都こそ前例主義や形式主義に陥らない画期的なプランを構築できるはずと論じたのです。村上観光政策監から前向きな答弁がありましたので、期待して見守りたいです。

12月4日は、常任委員会に付託された議案の審査の1日目。経済総務委員会、くらし環境委員会そして教育福祉委員会が開会され、私はくらし環境委員会で、文化市民局に対し「区役所出張所設置条例改正案」について質問しました。右京区の嵯峨出張所が廃止され証明書発行コーナーに改編されるにあたっては、地元理解を得るための真摯な努力が不可欠と指摘したのです。

環境政策局からは、「市民協働発電制度」について報告があり、私は再生可能エネルギー普及の入り口としての意義があるので市民意識向上を目指す努力と智恵を絞っていくよう要望しました。

「焼却灰溶融施設建設中止の損害賠償問題」については、4人の委員が行政に毅然と対応するよう注文をつけましたが、なかでも大道委員(南区)は冷静ななかにも切れ味鋭い議論を展開。他党の議員からも尊敬を集める凄い先輩を持てて幸せです!! コーヒーも美味しいです〜!(写真右)

明日5日は常任委員会2日目で、まちづくり委員会に付託された「空き家条例」が議論されます。3年前の本会議代表質問で初めて取り上げ、その後も委員会などで粘り強く議論を重ねてきたので、ようやく今議会で上程され感慨無量です。昨年には学識者や事業者、市民の代表で組織した検討委員会が4回開催され、そのうち3回傍聴したのですが、充実した議論が展開されていました。上程された議案もきめ細かく実効性がある内容だと思います。

まちづくり委員会の委員長は尊敬する青野議員(中京区)。私は違う委員会所属なので議論には参加できませんが、議員団室のモニーターで見守ります。うーん、ゾクゾクしますね!

6日(金)と9日(月)の議員会で各会派別に慎重に議案の態度を協議した後、10日に討論結了、11日の本会議で採決が行われます。そのタイミングでレポートする予定ですのでお楽しみに!


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