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9月度定例議会後半戦レポート

2013年10月3日〜10月28日

9月定例議会は、10月3日の決算特別委員会から後半戦が始まり、28日の最終本会議まで一瀉千里の怒涛の日々でした。

決算委員会は3つの分科会に分かれ、基本的に1日1局ごとに質疑が行われます。局別質疑初日は、選管事務局・監査事務局・人事委員会そして行財政局を審査しました。やはり、台風18号被害の影響で行財政局防災危機管理室に質問が集中。いざと言う時の情報伝達や迅速な対応は本当に大事ですよね。

私も行財政局に質問。危機管理のうち、特に業務継続計画(BCP)を取り上げました。これは、大規模災害時に市役所が機能不全に陥らないよう様々な角度で練り上げて25年3月に策定された計画です。「策定されたから安心や」と言うものではなく、計画を基にして各局別・各現場別に具体的な詳細を決めていくべきであると訴えました。

また、情報管理がマヒしないためにも、重要なデータを保存するサーバの「バックアップ機能」や、勤務時間外の発災を想定した「参集予測シュミレーション」は非常に重要です。抽象的な「注文付け」ではなく、具体的な提言を心がけて発言したつもりです。そのほか、被災者支援台帳や地籍調査について取り上げ、建設的な質疑を展開しました。これからが大事ですので、いっそう頑張っていこうと決意しています。

8日は、市会事務局に質問。日ごろ議員をサポートしてくれている京都市会事務局は、市会だよりや市会HPを充実しており、わかりやすさは全国の議会屈指。ただし、残念なことに会議録の公開時期が遅いのが難点。3月の予算委員会での質疑や5月の常任委員会で議員提案条例の質疑の模様が、10月に入ってもアップされていなかったのです。この点を重視し、問題点を克服して会議録公開を早めるべきと指摘しました。理事者から改善するとの答弁がありましたので期待して見守りたいです。

9日の局別は産業観光局への質疑。私は、中小企業へのクラウドコンピューティング普及、コンテンツ産業充実、京都自転車観光ナビ、フィルムコミッションの4点を取り上げました。特に、「クラウド」は中小企業にとって、リスクマネージメントとワークライフバランスという2つの観点からも、真剣に取り組むべき課題ですので、熱烈に必要性を訴えました。今後とも研さんを深め、頑張っていこうと思います!

10日は環境政策局への質疑。私は地球温暖化対策、事業ごみ減量、エコバスツアー、公衆便所清掃の4点について議論。局の垣根を超えた施策の融合で、市民のCO2削減やごみ減量への意識を深化していく重要性を訴えました。議会の質疑とりわけ決算審査で行政の事業を検証する際には、詰るような追求型ではなく、どこまでも、データや実例を基にした冷静な議論の上で建設的な提言をすることが大事と自戒しています。

11日の局別質疑最終日は、文化市民局への質疑。私は、公明党の1番手(全体の3番手)として登板し、自転車走行マナー向上施策、京都文化祭典、京都市美術館の3点を取り上げました。平成22年11月に公布された議員提案政策条例「京都市自転車安心安全条例」を基に様々な施策が実施されていますが、マナー向上への啓発は一朝一夕には進みません。粘り強く継続するなかで、現場の知恵を重視するキメ細かな具体策を志向することが大事です。その思いでいろいろと提言しました。

連休明けの15日は自治記念式典。16日の準備作業をへて、17、18日に決算特別委員会総括質疑。私は1日めの18番手として登壇し、「自転車走行マナー」「業務継続計画策定」「クラウド活用」の3点について論じました。前向きな答弁が出たので良かったです。一問一答で質疑した詳細は、吉田たかおブログに掲載していますので、関心ある方はお読み下さい。http://yoshidash-blog.com/blog-entry-1319.html

週明けの21日は、くらし環境委員会に付託された議案や理事者からの報告への質疑。重要案件を徹して議論しました。私は、環境政策局に対して「南部クリーンセンター第2工場建て替え工事契約」について、温室効果ガス削減やバイオガス発電の重要性を訴えました。文化市民局には「美術館将来構想」について、多言語対応や美術系学生への支援、夜間会館時間延長など建設的な具体策を提言。春先から貪欲に研鑽した成果がちらほら実を結びかかっています。地味に地味に、が大事ですよね!

23日からは各会派が議員会を開催し、議案への態度を徹底して討議。まさに侃々諤々(かんかんがくがく)です。同時並行で国に送る意見書の調整もあり、議員団質の缶詰め状態が続き、気の休まる時がありませんでした。

そして28日には、最終本会議が開催され、平成24年度決算を徹底的に審議した結果、賛成多数で認定との結論に至りました。また、その他、執行機関の付属機関の設置等に関する条例制定、非営利法人に対する個人市民税の控除関連条例、社会福祉審議会条例の改正、火災予防条例の改正等の議案についても、賛成多数により可決成立しました。

さらに、市会が提出する国への意見書については、「台風18号による豪雨災害に関する意見書」「地方税財源の充実確保に関する意見書」「公共事業における国産材の活用を求める意見書」「鳥獣被害防止対策の充実を求める意見書」「福島原子力発電所の汚染水対策の強化を求める意見書」「若い世代が安心して就労することができる環境等の整備を求める意見書」「新聞への消費税の軽減税率の適用を求める意見書」「中小企業へ更なる支援を求める意見書」そして「認定こども園の認定権限等の移譲を求める意見書」の、計9本の意見書が可決成立しました。

結局、9月定例会は11月まであと少しという時期まで行われ、24年度歳入歳出決算など107件の議案を可決して、無事に閉会しました。賛成討論において、国本議員(左京区)らが台風18号による被害復旧への取組み強化、不祥事根絶に向けての抜本的取組みと成果の検証などについて市長に要望しました。

議会閉会後も、26年度予算要望、市会改革推進委員会、常任委員会などなど、重要な案件が目白押しで、多くあっという間に11月議会がきます。気を引き締め、頑張ってまいります!


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