京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

9月度くらし環境委員会

2013年9月10日

9月10日10時より、市会第2会議室でくらし環境委員会が開会され、大道義知副委員長(南区)、久保勝信委員(山科区)とともに出席しました。

まず、文化市民局からの報告を審査。京都で学ぶ大学生に文化芸術に親しみやすい環境を提供するため創設した「京都市キャンパス文化パートナーズ制度」を充実するため、9大学に限られてきた対象大学を50大学に拡大し、優待施設をきめ細かく推進するとともに、情報提供を試みるとのこと。

5人の委員から質疑がありましたが、私は「学生が受け身のままではなく、企画にも参画してもらうくらいの姿勢で推進するべき」と論じました。若く柔軟な発想は多くの市民にも喜ばれますし、何より学生がより前向きにやりがいを持って参加できるからです。

京の食文化推進の事業や祇園祭後祭り巡行復活などについての質疑の後、一般質問で再度発言。7日に開催された「自転車安全利用講習会」を取り上げました。

小中学校では授業に組み込まれていますが、高校や大学、社会人への交通安全教育は浸透していません。今回行われた社会人対象の講習会には120名の定員を超える多くの方々が雨の中を参加され、関心の大きさを痛感した次第です。

ただ、単発で終わってしまえば何にもなりません。今後も、TSマーク等の自転車保険制度や自転車シェアリング等をテーマに、エリアを拡大するなどして継続発展するべきと論じたのです。また、「規制」が前面に出てしまうと参加者にとって窮屈になってしまうので、わかりやすくデータを駆使するなどして、交通安全への意識を喚起する工夫の重要性を訴えました。

午後からの環境政策局では、連続で発生する不祥事に対する監察体制の強化が報告されました。大道副委員長と久保委員は、職場風土の見直しと倫理意識の再徹底を厳しく提言。大事な観点ですよね。

有害ゴミ等の移動式拠点回収事業という新たな試みについての報告の後、焼却灰溶融施設の契約解除について質疑が展開されました。大道副委員長の緻密な議論はさすがです。賀茂川河川敷に公衆トイレを設置してほしいとの請願についても、大道さんが多くの方が納得できる修正案を提起。次回に再度議論することになりました。

最後の一般質問に入る頃には、夕闇が迫る時間になっていたので、用意していた6項目のうち2つの点について議論しました。残りは次回までに精査して臨もうと思います。

1. ごみ袋をカラスがつついて散乱するトラブルを防止するための「カラスネット」に加えて、札幌市で功を奏している「カラスサークル」について、希望する拠点でモデル実施してはどうか。カプサイシンという化合物を有効利用しカラシの匂いを袋につけるなどの手法も検討してはどうか。
2. 都市鉱山として注目されるレアメタルのリサイクル事業は、京都市として他都市に先駆けて進め、大きな実績となっているが、今後いっそうの事業拡充をはかる上で民間活力との連携も視野に入れるべき。

「自転車」「レアメタル」「ごみ収集」という、長年取組んできたテーマを論じましたが、それ以外にもいくつか研さんしているものもあります。気を引き締めて頑張っていこうと思っています。

今週は、常任委員会が開催される週。連日ホットな質疑が展開されています。京都市会は閉会中も常任委員会が開かれ、一般質問も活発に行われています。全国の議会でも珍しいとのことですが、議会と執行部局が良い意味の緊張感をもって政策を論じている歴史を誇らしく思っています。

来週の17日には議案が発送されます。24日から始まる9月定例議会は決算を審査する長丁場。準備に余念の無い1日1日です。市民に開かれた議会として機能し、市民に役立つ政策を実現していくため、身を粉にして奮闘していこうと決意しています。

気合十分、頑張りまっせ〜っ!!


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