京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

8月度くらし環境委員会

2013年8月6日

8月6日10時より、市会第2会議室でくらし環境委員会が開会され、大道義知副委員長(南区)、久保勝信委員(山科区)とともに出席しました。

当初は、午後から大阪市でこの春リニューアルしたフェスティバルホールを現地視察する予定でしたが、急きょ午前中に環境政策局からの報告を聴取することに。

長年推進してきた焼却灰溶融施設が、何度も事故を起こし市民の信用を失墜させたことにより、5日付で正式に契約解除になったとのこと。

市内の家庭ごみを最終的に処理する施設の「延命」については、誰もが重要性を認めるところです。そのための切札的な存在がこの溶融施設だという説明を受けて、大いに期待していただけに残念の極みですが、試運転中にトラブルを何度も繰り返す現状を直視したら止む得ないと思います。

本稼働後に取り返しのつかない事故を起こしてからでは遅すぎます。賢明な判断だったのではないでしょうか。ただし、再発防止への徹底した検証は不可欠。「大事なのはこれから」との認識にたつことが求められますよね。

その後は、まち美化事務所職員が不法投棄を働いて書類送検されたとの報告がありました。久保委員が「うやむやにさせないためにも調査委員会を設置するべき」と主張。不祥事根絶の努力を、今以上にシビアかつ着実に徹底する必要があります。

午後からは、京阪電車に揺られて大阪市中之島にあるフェスバルホールへ。大きな反響を呼んでいる最新設備を現地調査しました。京都会館の改修を控えている京都市にとって重要な研さんになると、大道副委員長が強く主張して実現した視察です。

私が感心し、京都会館にも導入するべきと実感したのは、次の点です。

1. 交通機関で来場した方が雨で濡れないように、地下鉄からの誘導線を工夫していること
2. 客席がゆったりして座りやすく、どの角度からも舞台が見やすく設計されていること
3. 日常の生活感から良い意味で遊離して、芸術を満喫できる空間を演出していること

同行している京都市文化市民局の室長に、「上演中に火災等が発生した際に、避難開始から何分で誘導完了するのかの目標値を決めて、避難訓練をするべきでは?」と提案し、大いに賛同を得ることになりました。

きらびやかな外見を荘厳することは当然大事ですが、地味な「リスクマネージメント」をないがしろにしてはなりません。この観点は、多くの方々から賛同を頂けるものと確信します。

いや〜っ、前日に帰国したばかりで時差ぼけや疲労の蓄積がハンパでなく、文字通り大変な1日でした。しかも、市役所に帰ってからも溜まりに溜まった仕事を前に茫然自失。「吉田たかお版トリアージ」(?)を必死のぱっちで敢行した次第です。

蒸し風呂のような暑さに悲鳴を上げつつ、真剣勝負ですべての仕事に挑戦して、頑張ってまいります。よしだッシュ!!


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