京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

7月度くらし環境委員会

2013年7月23日

7月23日10時より、市会第2会議室でくらし環境委員会が開会され、大道義知副委員長(南区)、久保勝信委員(山科区)とともに出席しました。

参議院選挙の激闘を終え、休む間もないタイミングでの常任委員会ですが、各委員とも疲れを見せずに積極的に議論。終わったのは夜の7時をはるかに超えていました。クタクタですが充実感で一杯です。

環境政策局は、非常に盛りだくさんでした。

北区の賀茂川河川敷周辺に公衆トイレを設置してほしいとの請願の審査で、地元選出の小林正明・玉本なるみのお2人が紹介議員として住民の声を代弁。大道副委員長はじめ3名の委員が質問しました。じっくりと議論を重ねる主旨で今回の結論は留保となりました。

理事者からの報告事項は実に6件。まず、生活環境美化センターの男性職員が逮捕され、懲戒処分を受けた案件では5名が厳しく追求。再発防止を約束しながらも一向に減らない不祥事には、体質改善に向けたシビアな視線が必要ですよね。

次に、「温室効果ガス排出量」が大幅に増加したとの報告がありました。火力発電所の稼動が急激に増えた影響です。長期ビジョンが重要だと痛感。

私は、続いて報告された2つの案件について質問しました。

1. 「市民協働発電事業」は、再生可能エネルギーの前進のためにも、今後ひろく普及していくことが期待される。京都ならではの町衆の伝統に根ざした地域密着の推進が大事。25年度に募集する運営事業者は一般社団法人なのは理解できるが、今後の市民の広がりを視野に入れた土台作りの観点を重視するべき。リスクへの懸念が先行しないよう、分かりやすく親しみやすい広報が重要である。
2. 「雑がみ分別リサイクル社会実験」は、ごみ減量促進のキーを握る意義がある。上京区の対象地域は地元の出水学区だが協力した人は多くなかった。社会実験は「分かりやすさ」が大事なので、きめ細かく広報周知するべき。午後収集なので軽すぎて風で飛んだりしないような工夫を図るなど、市民が推進しやすいリサイクル推進の仕組みづくりを目指してもらいたい。

次の「焼却灰溶融施設」については、メーカーの不手際で工事が大幅に遅れ、ようやく軌道に乗るかと思われた段階で不具合による運転中断が相次ぐという情けない状況。当初から批判を繰り返した会派だけでなく、応援していた側からも堪忍袋の緒が切れて厳しい意見が続出しました。当然ですよね。

特に、大道副委員長の舌鋒鋭い質問は、他会派の委員も私語をやめて真剣に聞き入るほどの絶品の風格。委員会の議論をリードしました。この案件は今まで以上の真剣さが求められます。局側の顔色を変えた対応を求めるものです。

大道副委員長は、次の「魚アラリサイクルセンター委託」についても精力的に議論。直前まで公明党府本部幹事長として参院選の激闘の指揮を執っておられた疲れを全く感じさせません。地元の声を見逃さない誠実さは本当に凄いです。

文化市民局の審査が始まったのは6時を大きく回っていました。理事者の皆さんも待ちくたびれたのでは? 

「動物園ゾウ繁殖プロジェクト」では、ラオスの首都ビエンチャンで4頭の寄贈を受けるなどの覚書が調印されたことが報告されました。

最後の案件は「京都マラソン2014」についての概要発表。私は3点を指摘し、局側の見解を求めました。

1. 開催が2月に変更になるので天候が心配。当日になって中止になれば揉める可能性があるので、事前に中止の基準を明確にしておくべき。
2. 再来年の大会からコースを変更する方針で、現在検討会が開催されているが、HPなどで広く公開し市民の声を求めて、それを検討会に反映するべきである。
3. 天候などによるコンデションの影響について危機感を持って検討するべき。特に女性ランナーへの救護体制やトイレなどの配慮が重要。

理事者から前向きな答弁が出ました。継続して議論を積み重ねていきたいと思います。私の質問で最後。結果的に“トリ”を務めた形になりました。あー長かった!

次回は8月6日の開催。環境政策局を呼んで「焼却灰溶融施設」の状況を改めて審査することになりました。各委員は本気です。私も頑張ります。

京都市の重要案件は山積みだと改めて実感しました。市民から付託された大事な役割を自覚して研さんに励み、具体的な結果を積み重ねてまいります。


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