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6月度臨時議会は短期決戦!

2013年6月24日

6月24日午前9時より、京都市会本会議場で臨時議会が開会しました。会期は4日間という超短期決戦です。

本会議では門川市長と塚本副市長が、「地域の元気臨時交付金」を財源とする補正予算案や、職員給与削減の条例案について提案説明。的確にまとめたもので、30分で終わりました。

終了後は場所を代えて、3つの分科会に分かれて予算特別委員会。局別に質疑が始まりました。慌しいですが、泣き言を言ってられません。

各委員とも、資料をもとに準備を重ね、凝縮した議論を展開。私が出席した第1分科会では、行財政局に対し8名の委員が挙手し、公明党からも平山委員(西京区)と日置委員(北区)が登壇しました。

共産党などが、職員給与削減にこだわって後ろ向きの質疑を展開しましたが、市長はじめ執行部が苦渋の選択をして予算を組んだことに対して、いくら議決機関とはいえ議会が否決したら、それこそ「ちゃぶ台をひっくり返す」ことになり、混乱するだけで何の価値も生まないのは自明ではないでしょうか。

平山委員は、補助金の性格を分析したうえで、経済波及効果をしっかりと出していくように提言。日置委員はきめ細かな議論を積み重ね、スピード化と見える化を訴えました。大事な視点です。

文化市民局に対しては7名の委員が質疑。私は公明党を代表し、京都市動物園「ゾウの森」整備工事と伏見桃山城運動公園野球場の整備について質問しました。

ラオスから4頭のアジア象が寄贈され、時代の可能性を拓くべく繁殖プロジェクトとして京都市動物園で飼育することになったのですが、何人かの委員から「4頭が生活するには面積が狭すぎないか」との懸念が指摘されました。外国の動物園の基準では範囲内らしいのですが、大阪や神戸などの他都市と比べても半分以下の広さなのです。

私は、企画などを工夫して4頭を飼育する価値を生み出すことが京都市活性化にとって大事であると述べ、幅広く市民に呼びかけて応援を募り、コスト不足を補う「動物園サポーター制度」を創設するよう提案。理事者からは前向きな答弁がありました。

伏見桃山城公園野球場については、わかさスタジアムの過密化に対応するとの趣旨を受け、より多くの市民がスポーツを楽しむ機運を生み出す第一歩とするよう主張。野球以外のスポーツも含め、衆知を集めて総合的な長期ビジョンを構築するべきですよね。

産業観光局は、グリーンイノベーション創出に向けた産業技術研究所の整備などが議題。セルノースナノファイバーや高放熱性セラミックなどの最新技術を導入する予算です。名前を聞いてもチンプンカンプンなのですが、さすが日置委員は綿密に事前調査を重ね、圧巻の質疑を展開。隣で聞いていて誇らしかったです。(私は文化市民局の予算を担当したので・・・・・ちょっぴりホッとしました)

第2分科会は、建設局や都市計画局の補正予算や市教委の学校維持修繕対策、保健福祉局の風疹対策を議論。第3分科会は消防局の大型救助工作車などの導入や交通局の駅ナカビジネスなどを審査しました。

さっそく、25日に各会派で議案への態度を協議し、26日に討論結了、27日の本会議で採決となる予定です。

4日間ですが、凝縮した議会となる模様。気合を入れて頑張ってまいります!


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