京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

5月議会の論戦レポート

2013年5月23日

5月定例議会では、補正予算案を始め27議案を審査しますが、その中で、1年がかりで準備した議員提案政策条例「京都市交通安全基本条例案」を、公明党市会議員団は自民党議員団・民主都みらい及び無所属の議員と共同提案しました。

5月21日10時より市会第5会議室で、くらし環境委員会が開かれ、NPO法人に関する条例案や京都市体育館改修工事契約等の案件について質疑が行われた後、最後の議題として論戦がスタート。共産党委員からの質問に対して、提案議員を代表して答弁に立ちました。いや〜、緊張したなぁ!

昨年の夏から、自民党・民主都みらいの代表議員と何度も議論を重ねて骨子案から創りあげ、文化市民局・建設局・教育委員会・都市計画局・保健福祉局の理事者とも突っ込んだ意見交換を繰り返した成果が出たのか、誠実かつ真摯な質疑になったと思います。

自民党や民主都みらいの議員とのチームワークもうまくいき、答弁が詰まることもなく終了。複数の会派の先輩議員から「GJ」との評価を頂戴しました。ホッと一息です。

週明け(27日)の委員会で各会派の態度が表明され、28日の本会議で結論が出ます。どうなるかなぁ・・・・とビビっていますが、全力を出したので悔いはありません。

なお、議員提案条例の審査に先だって行われた理事者への質疑では、文化市民局から3つの案件の報告があり、私は「京都会館再整備にぎわいスペース事業」に対して、若手職員の柔軟で斬新な発想を重視するよう求め、「京都マラソンの総括と検証」に対しては、参加者やボランティアの皆さんの健康面の対策について議論しました。

環境政策局からは、「ごみ収集のあり方検討委員会」についての報告があり、公明党から大道副委員長(南区)と久保委員(山科区)が手を上げ、技能労務職員募集再開については不祥事根絶の抜本改革大綱を策定した際の経緯を踏まえた議論が重要であると厳しく指摘。

人事は市長の専権事項ではありますが、京都市活性化のためにも、“なし崩し”のような印象を持たれることは良くありません。いっそうの透明性が求められますので、チェック機能を果たしていく決意です。今後の真摯な議論の積み重ねが大事ですよね。

前日の20日は、予算特別委員会第1小委員会が開かれ、文化市民局と産業観光局関連の補正予算の審査が行われました。

私は、文化市民局が「消費者教育・啓発事業」を1年間延長するに当たって、24年度までの4年間を綿密に検証し、具体的な課題を明らかにすべきと主張しました。

消費者トラブルの傾向性、年齢層を分析して、相談窓口強化のポイントを的確にしなければなりません。また、企業やお店が不当なリース契約を締結して解約できないトラブルに見舞われている実態も紹介。

23年度の議員団年間政策テーマが「消費者問題」であったので、集中的に研さんしたことが財産になっています。これからも的確な提言を重ねていこうと思います。

さらに遡って、17日に行われた本会議代表質問では、各会派の代表9名が登壇。公明党からは、ひおき文章議員(北区)と湯浅光彦議員(右京区)が京都活性化への政策提言を敢行しました。

ひおき議員のテーマは以下のとおりです。
本市の市税収入の見通しと財政状況の動向について
国の経済対策と連動した公共投資事業の取組について
産業観光局を中心とした本市独自の経済・産業政策の推進体制について
国の補正予算の「産学共同の研究開発促進のための大学及び研究開発法人に対する出資」事業への取組について
「京都・高度人材交流拠点構想(仮称)の策定・推進」について
「市バス新運行計画」の策定と「営業所の再編」について
湯浅議員のテーマは以下のとおりです。
京都市における中小企業の人材確保と若者雇用対策について
スマートフォンアプリを使った新しい市民参加のあり方について
京都市ユニバーサルツーリズムの充実及び課題の解消策について
障がい者施策における「レスパイト事業」の拡大及び相談体制の充実について
サンサ右京(右京区役所)駐輪場の拡充について(要望)

翌日(18日付)の京都新聞朝刊には、質問に立った9名のうち6名の記事が掲載され、特にひおき議員が取り上げた「市バス営業所再編」が3段組みで報道されました。凄いですよね!

また、湯浅議員の「スマホアプリ活用」についての質問も名前入りで紹介されました。「政策創造集団・公明党」の面目躍如です。

TVや新聞では、参議院選挙を視野に入れた国政の駆け引きが報じられています。しかし、多くの市民は政治の不安定に起因する混乱に辟易しているのではないでしょうか。政局ではなく政策が大事です。

草の根ネットワークで市民の生の声を真っ正面から受け止め、市民生活に身近な政策を国政に反映させていくのは、国会議員と地方議員ががっちりとスクラムを組んだ公明党のお家芸です。

京都の未来を切り開くために、コツコツと地域を歩き、誠実に謙虚に耳を傾け、真摯に研さんを深めて政策を立案し、議論を重ねて具体的に実現していく――という労苦を愚直に繰り返していくしかないと決意しています。

頑張ります!


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