京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2月度まちづくり委員会

2013年2月7日

2月7日10時より、市会第2会議室でまちづくり委員会が開会され、青野仁志副委員長(中京区)とともに出席しました。

都市計画局からの報告は、2月1日から始まった「京都市すこやか住宅ネット」について、高齢者の方々が民間の賃貸住宅に円滑に入居できるための環境を整備するとの説明がありました。(詳しくは、コチラ

確かに、入居中の事故や家賃滞納などへの不安から、高齢者が賃貸住宅への入居を敬遠される場合があり、私も以前から高齢者の入居を拒まない住宅を探すための「情報共有」が急務であると行政に求めていたところです。

ここ数年、私の元に寄せられる御相談の中に、高齢者の方が立ち退きを求められるケースが増加し、新しい住居を探してもなかなか見つからないという問題が絶えません。

「家賃滞納」のトラブルと言っても、悪質なケースは論外ですが、入院などで長期間の二重払いが発生して家賃滞納を余儀なくされ、大家さん側も住民側も双方が困ってしまう事例は、今後も増えてくるのではないでしょうか。

また、天涯孤独の独居高齢者がお亡くなりになった際に、家財道具の引き取り手が無い場合は大家さんが“処分”する費用を負担しなければならないので、大家さんからの悲鳴にも似た御相談を受けたこともあります。「敷金・礼金があるから」と簡単に言えないのが現場の実態です。

その意味で、今回の事業開始は大いに期待される前進であると言えますが、竜頭蛇尾にならないように、きめ細かな制度設計がもとめられます。(現に、始まったばかりとはいえ、7日時点では登録住宅は市内11物件、協力店も3社にとどまっています)

私は、上記の実態を踏まえ、大家さん側がこの制度に「登録」してもらえるために全庁挙げて智恵を絞るべきと主張しました。不動産関係団体や福祉関係の諸団体が、京都市居住支援協議会を組織していますので、責任を共有して衆知を集めるべきですよね。

理事者から前向きな答弁がありましたので、期待したいです。読者の皆さんからの御意見をいただけるとありがたいです。

「京都市すこやか住宅ネット」については、私を含めて5名の委員が質疑に立ちましたが、終了後の一般質問は、私以外には1名だけ。珍しいことでビックリしました。

私が取り上げたのは、10月の委員会で質疑した「市営住宅」の共益費徴収のトラブル解決の支援についてと、2年前から継続して論じている「空き家対策」の2点です。

どちらも、委員会質疑の中で簡単に結論が出ない重要な課題ですので、市民の目線でキメ細かに議論を重ねていこうと思っています。

「事件は会議室で起こっているんじゃない、現場で起こっているんだ!」という刑事ドラマの名セリフがありますが、調査なくして発言なしの公明党の伝統精神を忘れず、コツコツと頑張っていこうと決意しています。

建設局への質疑は行われなかったので、まちづくり委員会は午前中で終了。午後からは、市民相談の案件を各方面と協議しながら解決への取組を進めています。

「京都市を、もっともっと良くしたい!」「市民の暮らしを守りたい!」という想いが頭から離れません。体がいくつあっても足りないくらい多忙ではありますが、真剣の二字で時間をやりくりし、全力疾走してまいります。


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