京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

1月度まちづくり委員会

2013年1月24日

1月24日10時より、市会第2会議室でまちづくり委員会が開会され、青野仁志副委員長(中京区)とともに出席しました。

衆議院議員選挙後はじめての委員会質疑は、京都の未来のための重要課題を徹底的に質疑しました。今回のレポートは、長文かつ生硬な文章になっています。大変に恐縮ですが、御了承くださいませ!

都市計画局からの報告は、「公園・緑地・土地区画整理予定地の都市計画見直し」についてと「大規模盛土造成地の調査結果」についての2つ。

詳しくは上記をクリックしていただければ、該当のHPにリンクしますが、私は特に2つめの「大規模盛土造成地」について議論しました。

阪神淡路大震災等で、山腹の造成地が地すべりで大規模な崩落するという被害がありましたが、2年前の東日本大震災でも仙台市西部の新興住宅地で発生しました。当時は津波被害の陰に隠れ、ほとんど注目を集めませんでしたが、仙台市を訪れた際に地元議員さんに同行していただいて現地の惨状を目の当たりにし、この問題の重要性を突きつけられたのです。

第1次調査で判明した市内の該当地域は245ヶ所とのこと。第2次で本格的に「安全性」を検証していくためには、地元住民の合意が不可欠ですが、現時点での国の方向性では相当の自己負担を余儀なくされる上、危険と判定され引越しを選択された場合にも、しかるべき支援体制がまったく見えないのが実情です。

「危険度」がひとり歩きすると資産価値に影響し、新たな住居と今までの住居との「二重ローン問題」が浮上することが懸念されます。このままでは第2次調査を実施することなく膠着状態が続き、見字どおり尻すぼみになってしまいかねません。

私は、他都市と情報を共有する重要性を指摘し、第2次調査以降の行程表を明確にするべきと主張しました。同時に、国と連携して十分な支援体制を進めるよう要望。制度設計と環境整備が大事です。

245箇所だけの問題に矮小化すれば「地域エゴ」と誤解されてしまいます。「いのちを守るための防災・減災」を重視する公明党らしく、建設的な施策を展望していくため、研さんを重ねようと思います。

一般質問では、市内に子育て世代が定着するための施策を積極的にすすめるべきとの信念から、大阪で導入された「新婚・子育て世帯向け分譲住宅購入融資利子補給制度」を紹介。“京都ならでは”の市民ニーズにあった施策を進めるべきと訴えました。

続いて、パチンコ店など大型遊戯施設の建設の際に地元住民との交渉が紛糾するケースが増えている事例を通し、「まちづくり条例」の見直しを提案。

今後も、各地域で遊戯施設だけでなく大型商業施設やマンションなどの集合住宅でも同じような懸案が出ることは間違いありません。不安に思う住民の方々への合意を得られないまま解体や建設が強行されてしまうと、泥沼の紛争になってしまうことは目に見えていますので、具体的な制度設計の重要性を指摘したものです。(読者の皆さんはどのようにお考えですか?)

午後からは建設局にバトンタッチ。理事者からの報告は、梅小路公園に鉄道博物館を誘致するとの魅力的なニュース。私は、利用者の視点に立って「駐車問題」「子ども用遊具」の利便性を具体的に指摘し、善処するよう求めました。

一般質問では、9月議会で湯浅光彦議員(右京区)が質問した「フォレストベンチ工法」についての検討状況を確認しました。

この工法は、土砂を主材料とし、表面に間伐材など使用するため環境にやさしいだけでなく、市内の林業や中小の土木事業者にとって産業と雇用の活性化に繋がるので、ぜひ導入するべきと考えています。

答弁では、他都市の事例等を検討した結果、「経済性」と「耐久性」で他の工法より劣る部分があるとのこと。意外な報告ですが、真摯に答えて頂いたので、感情的に反発してはダメと判断し、綿密に調査研究を重ねて今後も議論を継続する旨を申し入れました。

最後に「通学路」問題について、従来から一歩進んで「ソフト」面を重視するべきと提起しました。具体的には、市内に多くある細街路のうち、夷川通りなど両側通行の道路を通学時間に限って一方通行にするべきというもの。

通学時間限定の「ソフト」施策は、ほかにも幹線道路の横断歩道の信号を時間延長する――という取組みが現に実施されています。現場の声を積極的に吸い上げ、警察等とも連携して、実効性のあるものとしていくべきであると論陣を張りました。

いや〜っ、今日もたくさん発言しました。他会派の委員からも「またかいな」という“つぶやきヤジ”を浴びましたが、そんなことにメゲる私ではありません。

これからも、京都活性化のために調査と研さんを重ね、遠慮なく議論していこうと決意しています。エンジン全開フルスロットルで駆け回りますので、これからもよろしくお願いします。

長い文章に最後までお付き合いくださり、ありがとうございます!!


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