京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

9月議会、2つの特別委員会

2012年10月5日

京都市会は、9月議会で前年度の決算を審査します。今議会ではそれに加えて補正予算も提出されていますので、予算と決算の2つの特別委員会が開かれます。

私は、今年度の特別委員会の副委員長の任に就くことになったので、両委員会の運営に携わる立場です。特別委員会の局別質疑は5つの常任委員会で所管する政策別に3つに分かれるのですが、今議会の補正予算では公営企業関係が無いので2つに分かれることになり、いつもの「分科会」ではなく、異例の「小委員会」という形式になりました。

したがって、予算委員会では「副小委員長」という立場(写真左)で、決算委員会では「副主査」という立場(写真右)となります。珍しいでしょ?

9月25日に行われた予算特別委員会第2小委員会では、保健福祉局から提出された「不活化ポリオワクチン」「虐待防止啓発事業」や「地域包括ケア基盤整備事業」「高齢者福祉施策の充実」などについては久保勝信委員(山科区)が質問。都市計画局の「京町家・木造住宅の耐震改修支援」については青野仁志委員(中京区)が質疑に立ちました。

私はラストバッターとして、建設局に対して「災害復旧事業」「通学路安全対策」について、下記の通り論じました。

1. この夏に発生した豪雨による災害の復旧に6億円以上かけるが、約4億円が市債を財源にしている。111ヶ所の修復作業は、今後同じような規模の災害に見舞われても大丈夫な工法を導入するべき。
2. 2つの橋りょうが流失したことを重く受け止め、「いのちを守る橋りょう健全化プログラム」を再検証して、徹底的な対策が必要ではないか。
3. 都市型水害に強いまちづくりのため、局同士の政策融合を進めなければならない。
4. 通学路安全対策は、今後も地元の声を積極的に求め、実情に合う施策を実施するべきである。

理事者から前向きな答弁がありました。大事な問題なので言うだけで終わらずに真剣にチェックし、議論を重ねていこうと思います。

この補正予算の審査は、28日の本会議に向けて会派で議論を重ねた結果、議会改革の波をおこす画期的な展開を見せました。議会側から修正案を提出し、全会一致で可決成立したのです。この意義については、吉田たかおブログで詳しく紹介しています。ご参照くださいませ。

10月1日と2日は、“議会の華”本会議代表質問。KBS京都テレビで生中継されたので、ご覧になった方もいらっしゃるかも・・・・。わが会派からは、大道義知議員(南区)と湯浅光彦議員(右京区)、国本友利議員(左京区)が登場し、翌日の一般紙に大々的に報道されました。素晴らしい! (私もガンバリます)

3日から決算委員会が始まり、書類審査の後に第2分科会では保健福祉局への質疑が真剣に行われました。4日と5日の2日間でのべ36名が質問に立ち、熱く議論を重ねたのです。

私は、下記の点について論じました。

1. 「障がい者就労支援」は、多くのスタッフの努力が結実するよう、真摯かつ綿密な広報啓発に力を入れるべきである。
2. 「こころの健康増進センター」は、精神障がい者支援・自殺予防・自死遺族支援だけでなく、薬物・アルコール依存対策や犯罪被害者支援に加え、ひきこもり支援もおこなっておりスタッフの負担は大変なので、予算措置を含めいっそうの拡充が不可欠。
3. 「ひきこもり支援」は、国や府とタイアップし、文化市民局の施策と連動して、「ひきこもり支援センター」として充実強化するべき。
4. 地域猫(いわゆる野良猫)対策として有効な「まちねこ支援事業」が先細りにならないよう、地域の方々やボランティアの皆さん方との協働を深化し、智恵を結集してもらいたい。
5. 「中央斎場」については、今後の利用数増加を踏まえ、座席数増加や待ち時間解消対策が重要。利用者の利便向上には電光掲示板も必要ではないか。
6. 児童虐待問題が深刻化するなか、「児童福祉施設」を拡充していくべきである。

この数カ月、様々な方々から貴重なご意見をお聴ききし、睡眠時間を削って調査研究を重ねた上で、重要な福祉課題に切り込みました。反省は多いですが、今後の推進への大きな一歩となったと確信します。

週末からの3連休は、党の会議や市民相談の調査、区内の各学区の運動会などでスケジュールがびっしり。合間をぬっての調査研究は大変ですが、週明けからの3局(建設局・都市計画局・教育委員会)への質疑も頑張ります。

市民生活に身近な政策を真剣に論じ、より良いものへ昇華するためにも、研鑽をかさねてまいります。よしだッシュ!!


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