京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

9月度まちづくり委員会

2012年9月6日

9月6日10時より、市会第2会議室でまちづくり委員会が開会され、青野仁志副委員長(中京区)とともに出席しました。

まず、都市計画局より「市営住宅入居基準の変更」について報告がありました。市民意見(パブリックコメント)と、それらを踏まえた審議会の答申があり、子育て世代の家庭を優遇する方針が明らかになったのは良いのですが、新婚家庭は除外されたので質疑に立ったものです。

新婚家庭を市営住宅の入居基準裁量に含めないと答申されたことに対し、私はいたずらに批判したり、覆すよう求めるつもりはありません。ただ、地蔵盆が子どもなしで開催せざるを得ない町内が少なくない高齢化時代で京都市が活性化するためにも、新婚家庭の市内居住を誘導する施策は重要であるとの問題意識で発言したのです。理事者に対しても、前例主義にとらわれず、目に見える形で施策をすすめるべきであると訴え、具体的な提案をしました。

例えば、せっかく「婚活」事業が注目を浴び、予定を大幅に上回る申し込みがあるのですから、婚活イベントで出会って結ばれたカップルに「家賃補助」するなどのインセンティブを企画してはどうでしょうか。(市民の税金で事業化された行事なのに、結婚した方々が市外に新居を求められるのは、あまりに残念ですよね・・・・)

また、他都市からも空き家対策の先進事例として評価されている「空き家流通促進事業」と新婚家庭誘致をリンクする企画も提案。個々の事業が孤立するのではなく、良い意味で連動すればもっと実効性が増えると考えるものです。

空き家問題に関連すると、一戸建てだけでなく分譲マンションの「高経年化」も深刻です。古いマンションを新たに長期ローンで購入する方は少なく、どうしても新しいものに集中しがちです。その結果、非在住の号室がぽつりぽつりと「歯抜け」のように増加し、限界集落ならぬ限界マンションになり、適切な対策が打てないジレンマを抱えています。そこで、古い分譲マンションに新婚家庭や子育て家庭が賃貸で住めるようコーディネートする「マンション版・空き家流通促進事業」を検討するよう求めました。

こうした問題提起に対し、都市計画局担当者も前向きに検討すると答弁。今後の施策展開に期待です。

午後からの建設局は、今もっともホットな話題の1つ「通学路安全対策」が議題。私は、土木・警察・市教委で構成される行政区単位の連絡会議に、保護者や交通安全団体の方々も参加していただくよう方針を決めていくべきと主張。

8月に完了した第1次対策や、これから開始予定の第2次対策においても、徹底した現地調査に裏付けられたハード整備が次々と決定され、着実に前進していますので、関係者に敬意を表するのですが、そのうえで、きめ細かな住民要望にこたえるためにも、行政区単位だけでなく、小学校区単位の連絡会議が必要であると訴えました。

また、ソフト対策も重要なものばかりです。ただし、子どもの視点に立てば「通学路を変更する」という対策はいかがなものかという感はぬぐえません。子どもに負担を強いるだけでなく、大人の側が配慮する点も重要です。登校時間だけでも自動車やバイク、自転車の走行を制限し迂回をお願いする「交通規制」を主張するとともに、大きな交差点を横断する子どもたちのために時間限定の信号時間延長を導入してはどうかと提案しました。

交通ルールを軽視するような人は、他人に無頓着でも自分のクルマはピカピカに大事にするという傾向性がありますよね。ですから、そのような人が通学路で思わず速度を抑制するような対策を求めました。路面の段差を設置するとか、表面を削るなどハード面の技術を工夫してはどうか――このような声は、以前に地元の「おやじの会」の皆さんとの懇談会でお聞きしたアイデアです。(路面表示や看板だけでは慣れが出てしまうキライがありますから、大事な視点ではないでしょうか!)

いずれにしても、地域に貢献する見守り隊の方々や保護者の“生の声”を重視するべきであり、連絡会議の学校単位の開催は不可欠ではないかと思います。常任委員会の性格上、建設局にしか言えないのでモドカシイ部分はありますが、市としての英断を願わずにはいられません。

今回の委員会では、京都活性化と子どもたちの安心安全の2点で、情熱を込めて議論しました。これからも研さんに励んで頑張っていこうと決意しています。

よしだッシュ!


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