京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

予算委員会で危機管理を論ず

2012年3月5日

3月5日より、予算特別委員会の局別質疑が始まりました。私が所属する第3分科会の初日は消防局が対象です。

私は、公明党の1番手(全体の4番手)として登壇。普段は常任委員会の委員長として進行役に徹していますので、「日ごろ質問できひん分、頑張りや!」と先輩議員から励まされ、質疑時間をたっぷりと頂きました。おーきにです!

市民の大きな関心が寄せられている防災や危機管理の具体的施策について、元気いっぱいに質問しました。

1. 震災対応能力を充実する予算が1700万円計上されているが、大規模災害時には消防局の救助隊員だけでなく、消防団はじめ一般市民も救助活動に従事するので、震災対応の機材を充実する計画をいっそう進めるべき。各分団の器具庫耐震化やスペアキー管理など、「危機管理」を重視する必要がある。
2. 業務継続計画策定に1000万円予算化されたのは、京都市にとって一歩前進である。庁舎や情報システム等の耐震強化は当然として、マンパワーの有効配備も重要なので、平日の勤務時間中の業務継続計画だけでなく、休日や夜間に発災した時もシュミレーションしておくべきではないか。
3. 防災情報システム機能向上に2500万円計上されている。高齢者や障がい者などの安否確認・避難誘導を迅速に遂行するため、福祉部門で管理しているデータと危機管理部門と連動するべきではないか。同時に、他都市とのデータ連動も容易にするなど現場の窓口業務が混乱しないシステムに強化するべき。
4. 市民防災センターの設備を更新する予算が財政当局の査定で見送られたのは残念であるが、来館者も増加し防災講座の申し込みが増えているので、前例にとらわれない柔軟な発想で、市民啓発の創意工夫を重ねていただきたい。

業務継続計画は、昨年5月議会の本会議代表質問で青野議員が訴えた施策ですので、公明党として大きな前進となりました。

防災情報システムや震災対応能力の充実については、12月に仙台市の行政サービスの最前線でお聞きした生の声を踏まえた議論を展開しました。今後の当局の計画をきめ細かく見守っていきたいと思います。

3500万円が計上された「地域防災計画の改定」については、各会派の委員も取り上げました。中でも、避難所運営マニュアルが新たに策定されるにあたって、津田議員(伏見区)が女性の目線を重視した運営を主張。

また、備蓄物資や自主防災リーダー育成事業などについても、現場の目線の質問を展開し、前向きな答弁を勝ち取りました。公明党の女性議員は素晴らしいでしょ。エッヘン!

その他、京都党の若手議員さんが、業務継続計画や防災支援システムには「クラウド」が不可欠であると、いくつかの自治体の成功事例をとおして主張されたのはビックリしました。向上心を持って勉強する姿は美しいですなぁ・・・・。

私も負けてられません。明日からの公営企業では、地下鉄等の経営健全化やライフライン等の重要課題が山積。不毛な追求型ではなく、建設的な提案型の質疑を心がけて頑張ります。

予算委員会は16日の市長総括質疑まで続き、その後の常任委員会で条例案などが審議されますので、相当な長丁場となります。この「市会だより」では、毎日更新することはできませんが、タイミングをみて、まとめてレポートしたいと思っています。乞うご期待!


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