京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

9月議会後半戦突入

2010年10月5日

10月4日から普通予算特別委員会が始まりました。初日は書類審査で、膨大な決算書類をじっくりと調査しました。そして本格的質疑は5日10時より、市会第3会議室で特別委員会第2分科会が開催されたのです。

5日は、教育委員会決算について質疑。公明党のトップバッター井上議員(下京区)は不登校対策と生き方探求事業について質問。2番手谷口議員(伏見区)は学校問題特別支援協議会等について、そしてラストバッター湯浅議員(右京区)は遠距離通学者補助制度等を論じました。

3番手の私は、当初の予算額からかけ離れた決算額となっている3つの事業を取り上げ、詳しい状況を質しました。

1. 放課後まなび教室は、当初の計画の週5日開催が困難な学校が8割もあることが判明。通常の広報周知で終わるのでは無く、クチコミが大事であり、子どもたちが「自分も行きたい」「学ぶことは楽しい」と喜べば、地域ぐるみで学習サポーターを探す機運が出るのではないか。中身の充実が大事である。
2. みやこ子ども土曜塾の決算額や企画の数が減っているのは、より工夫を凝らすため開催状況を変更したことによると判明。今後の発展のため、参加者やスタッフ等から積極的に生の声を求めて創意工夫した企画を刷新するべき。
3. 京都教師塾は、塾生の数や採用試験受験者数・合格者数のいずれも微減している。教師塾の出身者が活躍して、京都の教育界を牽引するくらいに充実してほしい。

いずれも、理事者から前向きな答弁がありました。

6日以降も分科会が続き、20日が特別委員会のメインイベント市長総括質疑が行われ、27日に討論結了、28日に本会議採決で決算認定の可否が明らかとなります。

さて、9月議会は50日近い会期の長丁場。9月16日の補正予算審議と、17日の常任委員会での条例審査までを、前回「市会だより」でお伝えしましたが、それ以降、激動が続きました。

9月29日の本会議での採決まで、補正予算案と条例案について、各会派で断続的に賛否が議論されていたのですが、わが公明党議員団が提出した「京都市自転車安心安全条例」と、環境政策局が長年の意見を集約した通称「空き缶抜き取り禁止条例」については、とうとう結論が出ず、28日の討論結了の直前まで紛糾。

私たちも誠心誠意理を尽くして努力したものの、2つの条例案は10月末まで継続審議となったのです。「公明は来年の選挙を見込んで存在感を出すのが目的では」という趣旨の推測記事が出たことで、影響を受けて誤解した議員がいたのかな?(よくわかりませんが・・・・)

たしかに、17日の委員会の質疑でも「なぜ今のこの時期に」との質問がありました。しかし大道議員団長(南区)が、「1月に歩くまち京都憲章が制定された年であり、自転車保険や交通安全教育に関心が高まっている時期だからです」「この段階で制定すれば来年度予算編成に間に合うのです」と真摯に答弁すると、各会派の委員とも「わかりました」と納得されていたのです。

また、京都府に自転車走行についての条例があるので、市で制定することは意味が無いのではないかとの疑問の声がありましたが、個別でいろんな人に誠実に説明させていただいており、その時には皆さん理解していただいているのです。

ある行事で、ぱったり他党の府会議員さんと会ったときのこと。その方は府議会でも熱心に自転車マナー問題を論じておられ、私たちの自転車条例についてもご存知でした。「府であるのだから市では必要ない」と言われるのかなと思いきや、「市条例は必要です。ぜひ成立めざし頑張ってください」と励まされ、ビックリしました。

10月27日が第2回目の討論結了。勝負の日です。28日の本会議で賛成多数で可決成立できるよう、全力投球で頑張ってまいります。

――てなことで、バタバタが続き、議会の華・本会議代表質問の模様をレポートできませんでした。ごめんなさい・・・・・。

詳しくは、議員団ホームページに掲載される予定ですが、10月1日の本会議で、平山賀一議員(西京区)・曽我修議員(伏見区)・久保勝信議員(山科区)の3人のサムライが威風堂々と論じ、市長から市民本位の具体的答弁を引き出したのです。

特に、久保議員が迫った「子宮頸がん予防ワクチンの助成制度」については、市長から正式に「来年1月をメドに」との答弁があり、翌日の各紙に大きく報道されました。素晴らしいでしょ!

そしていよいよ、9月議会後半戦に突入。決算委員会が続きます。息継ぐ間もないくらいの忙しさですが、労多きことを誇りとして、高き壁にも敢然と立ち向かって、険難の峰を登攀し、勝利の凱歌を高らかに挙げていく決意です。

次回の市会だよりが勝利の報告ができることを確信しつつ、この長い文章を終わります。最後までお読みくださり、ありがとうございます!


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