京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

連日の委員会質疑

2010年9月16、17日

9月16日10時より、市会第3会議室で普通予算特別委員会第2分科会が開催され、市長から提案された補正予算案のうち、建設局・教育委員会・保険福祉局関連の議案について、質疑が行われました。

私は、保険福祉局に対し、下記の点を質問。

1. 第2児童福祉センター設計については、児童虐待等の対策をすすめてもらいたい。機能の拡充が目的であり、分割で各々が手薄にならないよう望む。同時に「予防」が大事なので、蓄積されたノウハウを全庁挙げての虐待対策に活用するべき。
2. 子ども手当が親のいない児童を擁護する施設に給付する施策は大事。二重給付にならないようチェック体制強化が必要である。

いずれも、理事者から前向きな答弁がありました。

17日は教育福祉委員会に付託された条例案を審議。夕方6時過ぎまでの長丁場でしたが、実りある議論が展開されました。

私は、休日診療所が現在の3ヶ所から1ヶ所に統合される議案について、下記のポイントを重視して質問。

1. 多くの議員からの質問に対する答弁を聞いていると、患者が多い丸太町(中京)と比べて、東部(山科)と西部(右京)で医師の待機時間が長いという、バランスの悪さ(格差)を是正するという趣旨は理解できる。
2. 1ヶ所に統合することで利便性向上するというが、待ち時間が増えれば利用者は不満に思うので、この対策をしっかりと立てるべきではないか。
3. 駐車対策も重要。利用者の車が駐車場に入りきれずに列を成すようでは、「何のための統合か」となってしまう。各データを見直し、駐車場をはじめ各計画をしっかりと練っていくべき。

その他の議案では、ホームレス対策を何人かの委員が取り上げました。空き缶抜き取り禁止を条例で明記する改正案が、くらし環境委員会で審議されていますので、関連した質疑です。

環境問題や衛生問題と、ホームレスの方々の生活支援との、バランスは難しいですよね。会派の中でもしっかりと議論していかなければなりません。

終わった時は6時を回っていましたが、幸いにも同時開催のくらし環境委員会はまだ終わっておらず、公明党議員団が提案した「京都市自転車安心安全条例」について、各会派の委員から質問を受ける答弁者に、急きょ私も加わることができました。

自民2名、共産・民主各1名の委員が条例案について質問し、大道議員団長(南区)・曽我幹事(伏見区)・湯浅政調会長(右京区)・平山政調事務局長(西京区)と私が、役割分担して答弁。

いつもの議会では、質問する側は議員で、答弁側は市長部局ばかり。それが今日は答弁席に議員が座っています。質問する側もされる側も、勝手が違うような、なんだかフレッシュな雰囲気でした。

準備の甲斐があって、答弁に窮するようなこともなく、真摯な議論を展開することができました。これは、各会派の委員が紳士的な態度で、誠実な質問をしてこられたことが大きいと実感しています。

終了後も、「よくまとまっていますね」等の評価を述べる委員もおられ、準備に汗を流した苦労が報われた思いでした。

もう1つの大きな感激は、8時前の委員会終了まで、会派の全議員が1人も帰らず待ってくれていたことです。先輩議員にお礼を言うと「そんなん当たり前やん」と笑顔。

京都市会活性化を目指しての挑戦の、第1段階が終わりましたが、まだいくつもの山が待っています。ひたむきに真摯に、頑張っていくしかありません。

連日の議会で疲労困憊ですが、連休中は地域を走りまわって、市民相談や地域行事、現地視察等の予定が目白押し。

来週以降は21年度決算の資料も届き、議案が錯綜してテンヤワンヤ状態の予感。根性を据えて頑張ってまいります。


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