京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

4月度教育福祉委員会質疑

2010年4月21日

4月21日10時より、市会第2会議室で教育福祉委員会が開会され、公明党市会議員団からは谷口弘昌委員(伏見区)と私が出席しました。

教育福祉委員として最初の委員会。福祉行政と教育行政という、重要な政策課題を担当することとなり、緊張感とやりがいでいっぱいです。

委員会では多くの議題が提出され、活発な議論が展開。終わったのがなんと午後7時前でした。正味8時間。いやぁ〜、実にヘビーです!

保健福祉局では、理事者紹介と事務事業概要の説明の後、「中央保護所の指定管理制度」「第2児童福祉センター基本構想」」「看護短大問題」についての報告と、それへの質疑。

それぞれに対して、各委員が手を挙げ、きめ細かな質疑が繰り返されました。一般質問に移るころは、窓の外は真っ暗。ビックリです。

私は、ホームレス支援を担当する「中央保護所」の指定管理制度について、全国の先行事例を研究するとともに、京都市として長年積み重ねたノウハウを生かして、実効力ある事業となるために衆知を集めるべきと論じました。

大阪市などで悪質な業者がホームレス支援を食い物にしている事例もありますし、のっぴきならない事情で路上生活を余儀なくされる方への、各々の立場に立った配慮も必要ですよね。

「第2児童福祉センター構想」では、情緒障がい児童が入所する「青葉寮」が手狭のために、移転・再整備するとの方針が出ていますので、心に傷を持つ子どもへの配慮を求めました。現在の学校から転校するにあたっての、心理ケアや受け入れ側の準備なども、力を入れるべきです。

一般質問では、下記の点を論じました。

(1)

母子扶養手当は、一定期間を過ぎたら減額や打ち切りがされる方針だが、不況のあおりを受ける方々への、きめ細かい柔軟なケアが必要である。

(2)

保育園の春休み期間には、保護者が職場を休まないといけない実態がある。保育園側とも協議し、意見をすり合わせて、期間設定の見直しなども必要では。

(3)

ひとり親支援事業の主体となる「母子福祉センター」は、父子家庭にはなじみが薄い。名称の変更について、公明党議員団の代表質問に対して市長から前向きな答弁があったのに、実際には後回しになっているのではないか。

教育委員会の審査も控えていたため、一般質問の時間が短縮となり、じゃっかん消化不良でした。仕方ないですが、今後の委員会で、上記以外の各課題について、じっくりと議論したいと思っています。

午後5時半を超えた頃から、教育委員会の理事者が入場。濃密なボリューム満点の委員会で、クタクタですが、大切な教育行政ですので、気を引き締めました。

理事者紹介と事務事業概要説明の後、教職員の不祥事について報告。各会派の委員から、厳しい指摘が相次ぎました。わが公明の谷口委員も突っ込んだ質問。京都の未来を担う聖業だけに、いっそうの綱紀粛正を望みたいです。

一般質問の事前通告をしていましたが、あまりにハードな時間帯のため、予定の半分で切り上げ、下記の2点に絞りました。

(1)

ネットいじめ対策を充実すべき。小中学生には携帯電話を原則持たせないという方針だが、抜本的に対策を講じるべき。小6まではネット機能付携帯を禁止するとか、小中学生に必須のフィルタリングを、勝手に取り外さないよう、保護者→業者→行政ルートで必ず届けるなどの、「制度設計」が必要である。

(2)

モンスターペアレンツ問題は、担任など当事者が「孤立」してはならない。管理職がしっかり支援するマネージメントを重視するべきである。学校現場で何も問題が無いことに価値をおくのではなく、問題を解決したらもっと評価されるという価値観の転換が重要である。

終了後、他会派の委員から「良い提案ですね」と声をかけられました。議会活性化のため、切磋琢磨して議論しあっていくことが大事と実感。よしだッシュで頑張ります。


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