京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

1月度交通水道委員会質疑-2

2010年1月22日

1月22日10時より、市会第2会議室で交通水道委員会が開会され、私も柴田章喜副委員長(左京区)、日置文章委員(北区)、平山賀一委員(西京区)とともに参加しました。

2010年があけて2回目の委員会。地下鉄の「ダイヤ改正」をはじめとする利便性向上策を実施するとの市長記者発表をうけて、詳細について交通局から報告があり、それについての質疑がありました。

内容は、午後9時以降の地下鉄ダイヤを改正し、烏丸御池駅の乗り継ぎ時間を短縮するとともに、最終電車待ち時間短縮が実現する「シンデレラクロス」を実施するなどが、大きな目玉となっています。

しかしながら、「ダイヤ改正」という大きなテーマが突如出てきて、しかも「決定」と発表されたことに対しては、驚くと同時に違和感を覚えたのも事実です。なぜ事前に議題として提起されなかったのでしょうか。また、なぜ10年も改正されないままだったのでしょうか。

私自身は、「経営健全化のためには、やるべきことは躊躇せずに、どしどしやっていくべきである」という考えですので、「議会への説明が後回わしなのは、面子が丸つぶれである。議会軽視はけしからん」と感情的に反対するつもりはありません。

現に、記者発表直前の段階で詳しい説明をお聞きし、具体的な疑問点も氷解していますので、ことさらに異議を唱えて混乱させたり、結果的に執行の邪魔をするようなつもりも、まったくありません。

そのうえで、建設的提言として、今後のために重要だと確信している点、すなわち「会議の可視化」を主張しました。

すべての会議で実施せよというような無理な要求をするつもりではありませんが、「財政健全化計画」などのような重要な議題については、局内で交わされている具体論を、中間段階で賛否の中身を公開し、市民や議員も話し合いに参加できるような仕組みを検討するよう、求めたのです。

地方議会改革の必要性が叫ばれている時代であり、私も「改革派知事」と言われる方が「議会は首長の議案を追認ばかりで、政策提言をしていない」と、地方議会改革を憂いをこめて主張されていることに共感するところも多いので、京都市会活性化のために、敢えて問題提起をさせていただきました。

その他の質疑項目を、下記に紹介します。

1.

駅ナカスィーツ「麿のお気に入り」が好評とのこと。コンテストで第2位であった商品も販売し、増客策に活用してはどうか。

2.

平日の昼間に利用するお客様を増やす取り組みが、不明確なままでは良くない。有識者会議を再編し、一般公募も普段地下鉄を利用している方の枠を拡大して、「増客」に特化した分科会を設置すべきではないか。

3.

市役所駅前の図書館返却ポストを拡充し、烏丸線と東西線がクロスするターミナルである烏丸御池駅など、複数の駅にも設置してはどうか。

4.

冬の季節には濡れた傘が不快を呼ぶので、速乾性のある機械やビニール袋セットなどを工夫して、バス停や地下鉄駅に設置してはどうか。冬場の寒い時期の利用客のため、コンコースに「ウォームエリア」を設け、暖をとれるような工夫も出来ないか。

理事者から答弁しにくい内容もあったようですが、私自身も言いっぱなしで終わるのではなく、現場主義で研鑽に励み、京都市財政危機克服に貢献していこうと、あらためて決意した次第です。。

読者の皆さんの忌憚の無いご意見・ご提案をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。


←戻る ▲このページの先頭へ