京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

公営企業決算特別委員会局別質疑

2009年10月14日

20年度公営企業の決算を審議する特別委員会が、10月5日の書類審査から始まり、6日の提案説明と資料請求をうけて、7日から局別質疑が断続的に開催され、14日の病院事業で一段落しました。

台風の影響で8日の交通局質疑が中止となり、連休明けの13日に上下水道局と半分ずつの開催という変則的な日程になりましたが、私自身は積極的に質疑に奮闘。嵐を吹き飛ばして頑張りました。

以下は、長文になりますが、4日間の局別質疑を時系列で報告します。

ホントはそのつどアップせなあかんのですけど、毎回の質疑が真剣勝負の連続で、もうアップアップ状態。ひぃひぃ言いながらの毎日でしたので、このように一挙掲載となったのです。すいません・・・・・。

7日は、交通局への質疑の初日。地下鉄増収増客について、下記の点を論じました。

I.

「乗っておくれやす大作戦プロジェクト」の計画にも言及されているように、地上にある地下鉄案内の看板を見つけやすく改善すべき。将来のためにも、全庁会議で強く主張してはどうか

II.

地球温暖化対策や渋滞緩和の切り札とのいうべき「パークアンドライド」を充実すべき。地下鉄竹田駅の職員駐車場を有効利用してはどうか。前向きな検討を深めていただきたい。

III. 毎月16日の「Do You KYOTO Day」と連携し、地下鉄増収増客への積極展開を、局の壁を越えて推進すべきである。
  (1) 16日の「ノーマイカーDay」対応のインセンティブとして、1日乗車券を思い切って割引く計画をたててはどうか。
  (2) 地下鉄構内でお茶会を開催したり、舞妓さんに出動してもらって駅構内で記念撮影するとかを大々的にしてはどうか。伝統産業ふれあい館では舞妓さんの活躍で、1.4倍も入館者が増加している。
  (3)

環境政策局と連動し、有料ごみ袋の収益を基金にしている「環境ファンド」の予算とタイアップして、大々的にキャンペーンを打ってはどうか。

13日の午前は、上下水道局に対して質問に立ちました。

I.

水質保全の技術革新について。命を守る水の浄化のため、環境保全に熱意ある方々と連携すべきである。経費節減にも資すると同時に、水ビジネスとしてアジア各国への輸出も夢ではない。大きな環境ビジネスの主力商品になるのではないか。

II.

上下水道局の公用車(約500台)の維持費節減と交通事故減少の重要性について。

III.

不祥事で処分された職員の再教育について。今後の充実を期待したい。

午後は、交通局について、熱く語りました。予定時間が若干オーバーしてしまい、平山議員の時間が減っちゃいました。ごめんなさい!

I. 駅ナカビジネスを充実すべきである。
[1] 20年度の成果が19年度の約2倍との結果が出ているが、これの結果に対してはどのように評価しているか。25年度に5億円達成という目標の実現に向けてどのように進めているのか。
[2] 駅ナカスィーツが好評とのこと。
  (1) 20年度から始まった事業であるが実際の売り上げや協賛企業は月々で増加しているのか、伸び悩みかどちらか。
  (2) スィーツ、とりわけ和風スィーツは京都らしさがPRできるアイテム。女性客が行列をされている。女性の心をくすぐる工夫が必要である。「わけありスィーツ」販売ディや、「プチスィーツ」のトッピングなどもおもしろいのではないか。今後の拡充計画はどうか。
[3] 昨年竹田駅の駅ナカ物販「ふしみパン工房」が3月に期間限定で推進されたが、これで終わりはもったいない。中長期の計画を推進するべき。物販強化を計画してはどうか。
[4] こどもギャラリーや学生ギャラリーは良いアイデアと思う。地域密着の効果も大きいので具体的計画を進めていくべきである。
[5] その他、私が市民から取材した際に聞いたアイデアを紹介。
  (1) ラッシュを避ける通勤客のため駅ナカカフェを誘致してはどうか。
  (2) 子育て中のお母さんがショッピングやエステなどの間、安価で預けられるような一時保育施設を地下鉄駅構内に誘致してはどうか。
  (3) 電車の到着合図の音響を工夫してはどうか。全国各地の駅の発車音などを集めたCDも好評とのこと。京都地下鉄も参入しては。
  (4)

小学生と保護者対象の地下鉄スタンプラリーも、未来のお客さである子どもたちが地下鉄になれるチャンスではないか。

 

・・・・・これらを、(仮称)「地下鉄救命市民チーム」において、特に「駅ナカビジネス」の市民アイデアを広く募集すべきであるが、ご見解はどうか。

II.

市バス両替機を導入してはどうか。1万円札しかないケースへの対応や、外国人観光客の勘違い対策についても、将来的には取り組む必要がある。バス停に券売機機能をつけるなども一案ではないか。

III.

駅トイレ清掃について。各駅の清掃業者の作業チェックを透明化すべき。コンビニやファミレスのように、トイレの清掃時間ごとのチェックを誰にもわかるよう公開してはどうか。

14日は市立病院について、論陣を張りました。

I.

監査委員の決算審査意見に「入院患者数が減少した要因を分析した上『市民に選らばれる病院』であるよう適切に対策を講じ、増加を目指されたい」とある。公立病院としての独自性、別の表現で言えば「オンリーワン」を明確にし、広く市民にも広報すればよいのではないか 。

II.

20年度の入院数や収入が減少した理由が、5月に「電子カルテ」導入した影響とのこと。実際の導入効果は大きかったのか。システムダウンした際の影響が甚大であることが懸念されるが、対策は万全なのか。

III.

放射線装置リニアックとマンモコイルという高額医療機器を購入したが、従来では見つからなかった癌が発見しやすくなったとか、治療が早くなったなどといった、眼に見える効果はあるのか。また、これによって患者のつらさが軽減されるのか。治療費は負担減になるのか。

IV.

話題の「モンスターペイシェント(患者)」について、20年度の実態と対策はどうか。患者や家族の不信感やわだかまりを受け止め、ヒアリングし専門的な説明や助言をするなどの機関を整備する必要はないのか。

V.

随意契約を見直す予定の「院内保育所」について。医師不足・看護師不足の対策や待遇改善に資する院内保育所については賛同する。先進的取り組みをされている関係者の長年の尽力に敬意を表したい。そのうえで、いっそうの充実と効率化をはかる必要がある。今回の「随意契約」から「競争入札」への転換は、時代の流れから見ても賛同を得やすいのではないか。

16日は市長へ直接質問する「市長総括質疑」。私も登壇します。局別質疑の内容を精査して再度勉強を重ね、京都市発展に貢献できる議論を展開する決意です。

PS:長すぎてごめんなさい。


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