京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2月度定例議会が閉会

2009年3月19日

3月19日10時より、2月度定例議会を締めくくる本会議がおこなわれました。21年度一般会計予算、地域水道特別会計予算、副市長の選任など131件もの議案の採決に際して、10名の議員が討論に立ち、何と午後2時前までえんえんと続きました。クタクタです。

特に議場が沸いたのは、議第177号議案への曽我修議員(伏見区)の賛成討論の時でした。もうお分かりですよね。この議案は、定額給付金給付のための予算案。

12月16日には『定額給付金の見直しに関する意見書』が、民主・共産の賛成多数で可決したので、多くの方々から「他都市では給付されるのに、京都だけダメなのか?」と心配の声が寄せられていたのですが、市民の皆さんが楽しみにしておられる事実を無視できるはずが無く、両党は本会議の予算案には賛成を表明。何と“全会一致”で可決成立したのです。決着がついた瞬間でした。

曽我議員が討論で、全国の8割の自治体で年度末までの給付が不可能になった事実を紹介し、「この遅れは、何と言っても補正予算の審議を2ヶ月間拒否した民主党はじめ野党の責任です!」と鋭く指摘すると、3ヶ月前の再現のようにヤジと怒号が飛び交いました。

公明党席から、倍返しの大声で「二枚舌の詭弁は市民から見抜かれている!」と反撃。曽我議員が、ある都市の議会で共産議員が「政策憎んでカネ憎まず」というチンプンカンプンな賛成討論をしたことを紹介すると、自民・民主席からも失笑が漏れ、共産席は沈黙しました。勝敗は明らかです。

共産党は一般会計予算への討論では、いくつかの問題点を指摘して反対を表明したのですが、議177号には一切言及しないまま賛成。賛成討論の中で少し論じた民主党の方がはるかに誠実だと実感しました。ある地域では、共産党とおぼしき宣伝カーが「定額給付金は私たちが推進しました」という意味のテープを流して運行しているとの目撃情報も。本当ならとんでもないことです。すぐにやめるべきではないでしょうか。

さて、一般会計予算に対しては、木村力議員(中京区)が、未曾有の経済危機のなか市民生活を守り長期ビジョンを示すべきと論じると同時に、外郭団体等の不正行為を許さない体制強化を訴えました。

また、日置文章議員(北区)は、公営企業に付託された予算に対して理路整然と討論を展開しました。市立病院・市バス・地下鉄・水道の各事業を、市民サービス向上を第一に進めていくべきであると主張。お手本のような演説でした。勉強になります。

最後に、常任委員会の選任がありました。私は、日置議員、柴田章喜議員(左京区)、平山賀一議員(西京区)とともに、交通水道委員会の所属と決定。地下鉄増客対策など、京都再建のための重要な懸案を担当することとなりました。やる気満々、パワー全開で頑張ってまいります。


←戻る ▲このページの先頭へ