京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

20年度補正予算審議

2009年2月20日〜24日

2月19日の議会招集後すぐに始まった普通予算特別委員会。前半は20年度の補正予算を20日から審議しました。これは、国の緊急経済対策の補正予算成立を受けて組まれた「緊急雇用創出事業」「地域活性化・生活対策臨時交付金事業」「地域活性化・緊急安心実現総合対策支援事業」などについて審査したものです。

いずれも緊急性の高い、本当に大事なものばかり。100年に1度と言われる経済危機への迅速な対応を、真剣に議論しなければなりません。まさに、戦闘開始〜っ!

私は、木村力副委員長(中京区)、谷口弘昌委員、曽我修委員(ともに伏見区)とともに、総合企画局・総務局・理財局・環境局・文化市民局そして産業観光局が対象の第1分科会に臨み、産業観光局に対して質疑を行いました。

まず、緊急雇用創出事業のうち「きものdeエコ・京都まちなか観光キャンペーン」を取り上げました。これは3月の1ヶ月間、多くの男女が着物姿で観光地等に立って賑やかなキャンペーンを実施するという、ユニークかつ京都ならではの雇用対策事業です。

予算配分や実施時期、募集要項や雇用条件等について、こまかく質問。緊迫した方々への重要な支援策ですから、思い切って踏み込んで聞いたのです。開始まで短期間であるがゆえに丁寧な周知をすることを求めるとともに、応募が殺到した場合の柔軟な対応が不可欠と論じたところ、前向きな答弁がありました。

次に、地域活性化へ向けた緊急総合対策のうち「京都花街活性化事業」と「コンテンツ分散型・京都まちあるきナビゲーションシステム開発事業」について質疑。効果を最大限に出すための議論を展開し、事業同士を良い意味で融合させる必要性を強調すると同時に、多角的に情報収集を重ねて研究すべきと訴えました。

週明けの23日、議員会で徹底的に討議。第2分科会や公営企業特別委員会で審議された各議案を、綿密に議論を重ねて態度を決定し、24日の予算委員会で討論結了。結果としては各会派そろって賛成を表明しました。(他の議会では反対を表明することの多い会派も今回は賛成!) 

市民生活に直結する地方自治体議員は、緊急経済対策にあたって庶民感覚に根付いた「良識」を発揮しました。国会が晒しているような、くだくだと審議を引き延ばす愚劣な駆け引きを演じなかったのです。

これで本会議にて採決され、正式に成立することになりました。京都では、スピード感みなぎる真っ当な政治ができているものと、実感した次第です。この勢いで、定額給付金についても、良識ある判断が下されることでしょう。

ご参考までに2つの情報を紹介します。同じ政令都市の川崎市では、2月議会開会直後の委員会で定額給付金関連の議案が審議され共産党賛成し採択されました。また、民主党小沢代表のお膝元の岩手県奥州市では、定額給付金撤回を求める意見書が1人の公明党議員の活躍で否決されました。TV局も、コメンテーターの見苦しい批判ばかりを繰り返すのではなく、このような事実もしっかりと報道してもらいたいものです。ホンマでっせ、しかし!

なお、25,26日は本会議場で各会派の代表質問。27日からは21年度予算の局別質疑が始まります。3月11日には市長総括質疑があるヤマ場。かんかん諤諤の議論が展開され、予算委員会の討論結了は18日。(何時に終わるでしょうかね・・・・) そして19日に最終本会議での採決です。このページでの「市会だより」も、随時お送りする予定です。

←戻る ▲このページの先頭へ