京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

11月度定例議会が閉会

2008年12月16日

12月16日10時より、定例議会を締めくくる本会議がおこなわれました。19年度一般会計歳入歳出決算、一般会計補正予算や常任委員会に付託され審議された議案および議員提出意見書などについての討論と採決があり、常任委員長の報告以外に総勢14名の議員が登壇するという賑やかな本会議となりました。

今議会も、野次と怒号が飛び交う騒然とした雰囲気で幕を下ろしました。9月議会の「後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書」に続いて、民主が「定額給付金の見直しに関する意見書」を提出し、共産が乗ってきたからなのです。

この意見書は、国会において麻生内閣のやることなすことに足を引っ張っている民主党が、経済対策として期待の大きい「定額給付金」にケチをつけ、国に見直しを求めよというもの。タイトルは「見直し」ですが、中身は「補正予算から外せ」という奥歯に物の挟まったような姑息な内容なのです。

あまりにもヒドいので、前日の15日遅くに大道議員団長から反対討論に立つよう指名を頂いた私は、二つ返事でお引き受けしました。必死で書いた原稿を入念に手直しして、いざ本会議の議場へ。最終版の午後1時過ぎ、盛大な拍手と野次・怒号に迎えられて演説に臨みました。

まず、この意見書は「批判のための批判」が繰り返されていると断じ、「外す」という主張には全く説得力がないと指摘。次に定額給付金が生活支援と経済対策の両面で効果があると論証した後、「バラマキとか経済効果がないと非難する人は、厳しい経済状況への危機感も庶民感覚も、いずれも欠如している」と訴えました。

また、新聞記事に掲載されていた野党幹部のコメントが「定額給付金に反対するという党の方針が市民の利益に反する」と認めていることを指摘。こんな党利党略にまみれた意見書は潔く撤回するべきであると強く主張したところ、野党席からはヒステリックな怒号が繰り返され、まさに騒然となりました。本質を突かれて痛かったのでしょう。

次の共産議員の賛成討論は、民主案とは食い違う過激な主張が展開され、チグハグさが浮き彫りに。両党のタッグマッチがまったくの野合に過ぎないことが露わになりました。民主議員はどんな気持ちで聞いていたのかな。

私も野次合戦に参加。民主議員たちの顔を見つめながら「さっきの議案の時には共産にボロカスにやられておきながら、この意見書で結託するのはおかしいではないか。プライドを捨てたのか」と、さりげなく(?)野次りました。

68議席のうち、議長を除くと民主・共産が上回ってしまいます。情けない話ですが、民主が党利党略に走った時は、他都市から笑われてしまうような醜態をさらさざるを得ないのが実情なのです。粘り強く言論戦を展開しつつ、民意に訴えていくしかありません。

反対討論の詳しい原稿は、後日ブログのMyOpinionに掲載させていただく予定です。また、市会HPで数日後に録画中継されますので、関心ある方はご覧ください。


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