京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

普通決算特別委員会局別質疑(前半)

2008年11月28日

11月25日より、普通決算特別委員会の局別質疑が始まりました。初日は市会事務局と総合企画局が対象です。私は総合企画局に対して、全体の12番手(公明党の3番手)として登壇しました。

まず、「ヒートアイランド対策」を取り上げました。10月に行われた『おむすびミーティング』で、中京区役所の屋上緑化に取り組んでいる市民ボランティアの方々が市長と懇談されました。先日、代表の方にご協力いただき直接お会いしたのですが、取材を通して私が実感したことは、ズバリ「縦割りの限界」ということです。

区役所の屋上での取り組みは文化市民局が所管ですし、学校の屋上での取り組みについては教育委員会。マンションや企業での取り組みへの助成制度は建設局が担当しています。これらの現状の課題を分析して問題を解決するとともに事業を拡充するためには、情報交換や人的交流が不可欠なのですが、今のように各局が別々にやっていては非効率ではないでしょうか。この問題意識で、各局を橋渡ししてコーディネートするために総合企画局がプロデュースするべきと提案したところ、大島地球環境政策監から本格的に具体実施を確約する答弁がありました。

また、「源氏物語千年紀事業」については、シンポジウムや国際フォーラムの模様をHPで詳しく紹介するとともに、書籍として出版してはどうかと提案。「市民参加推進計画」についても、市民から評価していただけるよう努力を重ねるよう要望しました。最後は時間切れになりましたが、有意義な議論ができたので自信になりました。事前の準備はほんと大事ですよね。

26日は総務局への質疑で7番めに登壇。歴史資料館について、日本中の歴史愛好家や海外の日本ファンが集まってくるような企画を充実するよう、具体的な提案を含めて論じました。また、9月議会代表質問で取り上げた「映像アーカイブ事業」についても、市当局の窓口を明確にするよう求めました。

続いて、市民から寄せられた声を通して「窓口業務の充実」のための人事面での提案をするとともに、不祥事根絶への全庁的あげての対策強化を求めました。この日は全体のバランスが悪い時間配分になってしまい、大いに反省しました。もっとも、他会派の委員も私の議論を引用していたので、内容はそんなに悪くなかったのでは?

27日は理財局。京都市の大蔵省的存在です。大局的な財政の議論は、残念ながら今の私には荷が重いので、財政健全化のために策定されている「京都まちづくりプラン(骨子)」や「平成19年度事務事業評価票」の中の具体的な個別事業を取り上げました。

「固定資産税徴収」「外郭団体縮小」「入札業者調査」「コンビニ納税」「広告収入増加施策」などを取り上げ、市民目線で論じました。様々な政策を論じるときに各局の理事者が必ずと言ってよいほど「厳しい財政状況ですので」との言葉が出てきます。全庁挙げてのスリム化推進と同時に、前途に希望を見つめての前進が不可欠と実感。京都活性化に実効ある政策提言を重ねるよう、頑張ってまいります。

28日の産業観光局への質疑は、私はお休み。谷口委員、曽我委員(ともに伏見区)、木村委員(中京区)の諸先輩の議論を学びました。土日をはさんで1日は環境局、2日は文化市民局への質疑です。この2局への質疑の模様は、後日レポートします。


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