京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

10月度くらし環境委員会質疑

2008年10月21日

10月21日10時から、市会第2会議室で、くらし環境委員会が開会され、私も曽我修委員(伏見区)とともに出席しました。

まず、環境局から「職員の分限免職処分」「東北部クリーンセンター談合訴訟にかかわる弁護士報酬」「魚アラリサイクイルセンター稼働状況」「環境施設見学会・ECOバスツアー」の4点について報告があり、それぞれに対して質疑が行われました。

私は、4月に開業した魚アラリサイクルセンターが7月から短期間に4度ものトラブルを繰り返した事故について質問しました。

この施設は最新技術を導入した先進的取り組みとして、市民からだけでなく他都市からも注目を集めていたのですが、残念ながら立て続けにトラブルが起こってしまったのです。他党委員からは後ろ向きな詰問調の質問や、皮肉っぽい誘導尋問のような質問もあったのですが、私は建設的な質問を心がけました。その方が京都活性化のためになりますもんね。

メーカー側の責任を追及し、損害賠償を求めることは当然であるとの意見には、うなずくべき点も多いのですが、昨年度に有料ごみ袋試験導入時のトラブルでは運送会社との泥仕合のような裁判があったばかりですので、責任転嫁と受け止められるような態度は望ましくありません。真摯に分析して再発防止へのビジョンを明確にしておくべきであると論じました。

質疑のなかで明らかになったのは、最新技術を導入した自治体直営施設としては全国初であるため、先駆者特有の生みの苦しみに直面しているということ、工程の基本的マニュアルはあったが「危機管理マニュアル」は無かったということ、そして、設備の定期メンテナンスについてもいっそうキメ細かく精査すべきであること等々です。

後に続く他都市のためにも、再発防止と安定稼働のためのプロジェクトチームの果たす役割は大きいと実感します。見守っていきたいと思います。

また、一般質疑の際にも手を挙げ、6月に開催されたハートミーティングを取り上げ、若手職員のモチベーションアップのための施策充実を論じるとともに、レアメタルのリサイクルについて、新しい観点からの提言をしました。

理事者からは、前向きな具体的答弁がありました。後日、うれしい実績報告ができるかもしれません。大いに期待できそうです。甘いかな? 詳細はその時に合わせてご報告しますので、お楽しみに。

午後からの文化市民局への一般質疑は、曽我委員が大活躍。京都ならではの文化財保護の新しい取り組みを論じておられました。素晴らしい先輩を持つことは幸せです。勉強になりますから!


←戻る ▲このページの先頭へ