京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

9月度定例議会が閉会

2008年10月3日

10月3日10時より、定例議会を締めくくる本会議がおこなわれました。一般会計補正予算や公営企業等決算、常任委員会に付託され審議された議案および議員提出意見書などについての討論と採決を実施。ヤジと怒号が飛び交う騒然とした雰囲気で幕を下ろしました。

一般会計補正予算などの採決までは、粛々と進行したのですが、意見書に入ると一変。野党席がざわめき始めました。民主が「後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書」を提出してきたからなのです。

市政与党が分裂する醜態をさらすことになるので、事前に議運理事の間で協議したらしいのですが、それにかまわず民主側はこの意見書に固執しました。結果は、残念ながら民主・共産の賛成多数で可決。政令都市初というおまけ付きです。

普段はおとなしい私も、対案も示さずに「撤回せよ」と言うだけでは後ろ向きではないのかとの疑念を抑えきれずに、議場を飛び交うヤジの応酬に参加。

平山賀一議員(西京区)の反対討論も、共産議員の賛成討論も、あまり聞き取れないような騒ぎでした。そんな中での平山議員の理路整然とした雄弁は立派の一言です。私も見習わなくっちゃ!

その一方で、公明党が提出した「太陽光発電システムの更なる普及促進を求める意見書」は、他会派がいちゃもんをつける隙もない前向きで建設的な内容ですので、当然ながら全会派一致で可決されました。

衆参ねじれ国会の決着をつける意義を持つ解散総選挙の、キナ臭いにおいがぷんぷんと漂う異様な中での閉会となりました。次の11月議会は、おそらく国民の審判が下された直後となると思われます。

与野党の市会議員は、論戦をかわした市会本会議場から、風雲急を告げる現場へと散っていきました。


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