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9月度くらし環境委員会質疑

2008年9月26日

9月26日市会第5会議室で、くらし環境委員会が開催され、曽我委員(伏見区)とともに出席しました。

まず、今議会に提出された議案が審議されました。有料ごみ袋制導入前に実施した「事前無料配布」において配布漏れや二重配布等のトラブルが発生し、業者に対して損害賠償請求訴訟を起こしていた案件について、裁判所の勧告に沿って和解するかどうかをはかるというものです。

私は3番手で発言しました。業者側の不手際が原因とは言え、結果的に行政への不信が増幅したことへの真摯な反省が不可欠ではないかと指摘。このようなトラブルが繰り返さないような事前協議の強化や配布方法への抜本的見直しも大事ですので、詳しく質問し提言をしました。

トラブルが発生して以降、行政スタッフが時間をこじ開けて懸命な努力を重ねたことについては敬意を表するのですが、現場感覚を磨いて危機察知能力を高めていかなければならないと訴えました。行政は業者に、業者は下請けに“丸投げ”をしているというイメージを払しょくするチャンスだと思います。

午後からは文化市民局への一般質疑。私も手を挙げ「地域若者サポーター制度」について質問しました。この制度は、全国で62万人・京都でも5千人以上おられると言われる、いわゆるニートと呼ばれる若者の自立を地域の方々も交えて支援するもので、大いに期待されています。

上京区在住の方からも相談を受けているのですが、一朝一夕には解決しないタイプの問題なため、ご家族の長期の心理負担は大変なものがあります。京都市が誇る地域コミュニティーが機能して、キメ細かくサポートすることは、ご本人やご家族にとっても希望となる可能性も大きいと思うのです。

そのためにも、活動されるサポーターさんが、手探りでばらばらに活動されてしまわないよう配慮することが運営側に求められますし、現場から寄せられる意見や提案を積極的に反映していくような、柔軟で血の通った組織の在り方が問われます。この問題意識で詳しく質問し、行政として風通しの良い前向きな取り組みを強化するよう求めました。

くらし環境委員会に所属する各会派の委員は、いずれも熱心で白熱した議論が展開されるのですが、残念ながら他の委員の質疑に感心を示す態度をとる人が少ないのが目についていました。ところが、私が着席した時に向かいの席から自民の田中セツ子委員(南区)が「吉田さん、その資料見せてくれへん?」と声をかけてきたのです。驚くと同時に、私自身も公明党の代表として他党から一目置かれるように頑張らなあかんと実感しました。


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