京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2007年10月度文教委員会 質疑
(文化市民局・教育委員会)

2007年10月9日

 10月9日10時より、文教委員会が開催されました。私は、8月度委員会でも取り上げた「学校裏サイト問題」を再び提起し、深刻化する“ネットいじめ”への取り組みについて質問しました。

 この問題は、子育て中のお母さんだけでなく多くの方々から関心をもたれており、訪問対話の際に紹介すると、「教育委員会で取り組んではるのですか?」「国も根本的な対策を早急にしてほしい」等々の真剣なお話をいただいています。また、10月2日付読売新聞にも「広がる陰湿ネットいじめ」という特集記事が掲載され、国レベルでの抜本的対策と長期的視野に立った教育の重要性が論じられています。

 私は、知人やインターネットから取材すると同時に、その記事で紹介されていた京都府八幡市の富永直也先生(八幡小学校教頭)に連絡し、快く時間を取っていただいて5年前から授業に取り入れている「情報モラル教育」の実践について詳しくお聞きするなどの準備を重ねて、委員会に臨みました。

 まず、市内の公立学校「裏サイト」はどのくらいあるのか、その実態把握について質問。全国的に数万種類あり全てを掌握することは“いたちごっこ”となって十分な掌握は不可能に近いが、いくつかの実例は報告されてきているとのこと。「法整備」など国レベルでの取り組みについて、現場の実態を反映させていくよう強く求めたところ、教育再生会議メンバーでもある門川教育長から心強い決意が述べられました。期待して見守りたいです。

 次に、各方面からの実務者の衆知を集めたプロジェクトチームの必要性を述べ、具体的な取り組みを協議しているのか質しました。理事者からは深刻な問題を十分に認識しており、すでにチームを立ち上げているとの答弁がありました。刻々と変化する状況の変化に即応するために、迅速な情報収集ときめ細かな分析に基づいた具体的に取り組みを求めて質疑を終わりました。

 翌日、議員団室に市教委の担当者が膨大な資料を持参してきました。3年前に現場の教員・PTA・カウンセラーの代表で構成したプロジェクトが立ち上がり、「情報モラル学習」のマニュアル集が活用されているとのこと。頼もしく感じると共に、現場のカリキュラムの充実のためにマニュアルの早急な「改訂」に着手するよう提案し、蓄積されたノウハウを共有して、データベースとして活用できる体制を確立するよう求めました。

 また、保護者への啓発を充実強化するよう提言したところ、すでにいくつか計画されており、さっそく11月にフォーラムが開催されるとのこと。さすがです。これらを周知徹底し、世論を喚起する重要性を確認しあいました。下記にお知らせします。関心のある方はお誘い合わせのうえご参加ください。

人づくり連続講座 〜大人として何ができますか〜
テーマ:「ケータイ電話の落とし穴 
    〜子どもたちを被害者や加害者にさせないために〜」
日時:2007年11月14日(水)午後2時〜4時30分
会場:京都アスニー(丸太町七本松西)
講師:下田鞠子氏(青少年メディア研究教会調査研究委員)

申し込み不要・入場無料とのことです。私もぜひ参加したいと思っています。


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