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2007年6月度文教委員会 質疑(文化市民局)

2007年6月5日

 6月5日10時より、市役所の市会第2会議室で文教委員会が開会され、文化市民局への質疑が行われました。私は党を代表して、路上喫煙禁止条例および京都文化芸術都市創生計画について質問しました。

 5月議会で成立したばかりの路上喫煙禁止条例ですが、前日の4日付京都新聞に「京都市、喫煙禁止条例で対立」とのセンセーショナルな見出しで、条例施行に当たっての庁内の話し合いが難航していることが報じられていました。

 私は、この件について、詳細の事実関係について質問し、今後の対応について提案しました。

 記事では、条例施行にともなって市バス停留所に設置している灰皿の撤去を求めた文化市民局に対して、交通局側が「吸殻が散乱し火事になりかねないとの反発が近隣住民から上がる」との理由で難色を示して決着がつかず、「文化市民局は(略)困り果てている」と記述されています。

 私は、市民の関心の高い現段階でこのような記事が報じられたことを、政治不信につながりかねないとの懸念を表明し、協議の決着を迅速に図ると同時に、市民の理解を深めるためにも積極的に経過と結果を公開するべきであると主張しました。また、反発されている近隣住民の声について、その実態を早急に掌握したうえで、理解を得るための対応を誠実かつ着実に進めるべきであると論じました。

 市民生活部長から、詳細をしっかりと調査したうえで、関係部局との協議を速やかに推進して、理解を得ていく努力を重ねる旨の答弁がありました。

 次に、本年3月に発表されたばかりの京都文化芸術都市創生計画を取り上げました。本会議代表質問でも論及したのですが、京都活性化への大きなプロジェクトですので、積極的に論ずるべきであると訴えたのです。

 私は、膨大なスケールの計画が“絵に描いた餅”にならないために、「市民参加」の視点と「子ども」の視点を重視するべきであると主張しました。具体的には「文化パートナー1万人構想」と「文化ボランティア」の推進・定着を綿密に計画すべきと論じ、「ジュニア版・京都検定」が子どもたちを刺激して可能性を大きく開くような試み(たとえば海外からの観光客を受け入れる親善大使のような役割とか)を企画してはどうかと提案しました。

 また、「インターンシップ」構想を高く評価し、街自体が文化遺産ともいえる京都に学んでいる学生たちの世界的な活躍の可能性のためにも、長期的視野で事業推進するように求めました。

 文化芸術都市推進室長は、年次計画を着実に組んで多角的展開を積極的に進める決意を述べ、教育委員会はじめ各局と連携して具体的に推進すると答弁しました。

 京都活性化にとって非常に大事な事業ですので、今後も継続的に議論を深め研鑽すると同時に、現場の声を聞きに回っていこうと、あらためて決意しました。


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