乾隆学区の集いに招待され、参加させていただきました。そこで、恥ずかしながら「源氏物語」の講演をしたのです。本人もビックリです!
この総会の責任者・山本さんは、昔からお世話になっている方。「華麗なる源氏物語の世界」というタイトルで講演してほしい」と依頼され、ひぇーとビックリ仰天したのですが、断りきれませんでした。
9日の代表質問が終わった後に、原稿を書き始めたのですが、何度かの打ち合わせの際にも、「みんな楽しみにしたはるで」とか、「30名以上が来る予定ですんで、頼みまっせ」と心温まるプレッシャーを頂戴し、ますますブルーに。
七転八倒の?吟(しんぎん)のすえ、構成をまとめました。前半20分を作成したプリントをもとに「源氏物語」の素晴らしさの紹介とあらすじを述べ、後半20分は紙芝居で紫式部の生きた時代を論ずるというものです。
山本さんたちスタッフの皆さんの協力で、B4カラーの表裏印刷の素敵なパンフレットが完成。紙芝居もぎりぎり間に合い、完成しました。ふぅ〜っ!
15日午後、寺之内通りの会場には、雨模様にもかかわらず満員の参加者で埋まりました。司会者に促されて登壇した私の顔はひきつっていたと思います。でも、皆さんの笑顔と拍手のおかげで、40分のミニ講演は無事に終わりました。ありがとうございます。
お話した概要は、大きく2点です。
1.華麗で優美な貴族文化は、戦争の無い平和な時代だからこそ花開きましたが、他国の戦乱の悲劇のおかげでもあります。21世紀のグローバル時代はすべての国々の平和を勝ち取るべきであり、そのためにも文化が重要ではないでしょうか。
2.源氏物語には権力争奪の陰で展開される壮大な人間模様が描かれており、紫式部は宿命に翻弄される女性たちの哀しさと逞しさを表現したのではないでしょうか。
また、番外編として、当時の貴族社会で絶世の才能と美貌を謳われながら失脚した悲運の貴公子・藤原隆家のエピソードを紹介しました。
彼が僻地に左遷される冷遇に甘んじていたとき、他国から侵略されるという一大事件が勃発。部下とともに生命を懸けて戦った防衛戦争の主役を演じ撃退したのです。参加者の皆さんは口々に「良かった」「感動しました」と言ってくださいました。隆家に感謝です。
詳しいことは、公式ブログのMyOpinionに記述していますので、ご参照ください。
※終了後、京都文化博物館に向かい、若手芸術家を育成する画期的な合宿形式のイベントのクライマックスとして開催されたシンポジウムに参加しました。文化芸術発展のため、若い情熱が不可欠です。終了後も映画監督さんとも若干の意見交換も。文化立国の首都・京都のために役立つ政策提言を志向する私にとって、勉強になりました。