これまでの活動報告のアーカイブです。

特別展「紫式部の生きた京都」を見学

2008年2月5日

2月1日から京都市考古資料館で開催されている特別展「紫式部の生きた京都〜パネルと300点の出土品を展示〜」を見学しました。

文化市民局に写真撮影の許可をお願いしたところ、文化芸術振興啓発の一環ということで、快く了承して頂きました。館内に入ると、考古資料館の長宗館長はじめ京都市埋蔵文化研究所の吉田専務理事も一緒に案内して下さりビックリ。恐縮しましたが有益なお話を聞けて良かったです。

源氏物語千年紀の本年、たくさんの注目を集めているとのこと。和歌の書かれた土器や木簡、石の帯や墨を摺る硯、瓦や車輪などが展示されているのですが、驚いたことに呪詛用(?)の人形もあるのです。当時の人々の息遣いが伝わってくるようで、千年のときを超えて王朝時代がぐんと身近に感じられました。

懇談のおり、バリアフリーが話題になりました。歴史的建造物なので簡単には補修等ができないらしいのですが、愛好家の方々の高齢化がすすんでおり、衆知を集めて議論していかなければならないと思いました。また、次世代のために、教育委員会との連携も進んでいるとのことですが、これもいっそうの推進が必要です。

文化芸術は長期ビジョンが不可欠です。観光客増加という観点や、未来の基幹産業に育てていくという経済面だけではなく、同時に日本を「文化立国」として再生していく中心として時代を走る使命が京都には求められると確信します。そのために、現地現場主義で地域を歩いて頑張っていこうと決意しました。


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