これまでの活動報告のアーカイブです。

西陣鉾参通工芸展を歩きました

2007年10月21日

西陣夢まつりの一環として、第10回西陣鉾参通(ほこさんどおり)工芸展が、寺之内通りと芦山寺通りとの間にある鉾参道界隈で賑やかに開催され、私もお邪魔して素敵な工芸品の数々を鑑賞しました。

西陣の技術の粋を極めた工芸品が展示され、破格の値段で即売されるという話題の工芸展。今年は協賛の17店舗で、源氏物語千年紀にちなんだ「源氏物語と西陣」というテーマの作品が展示され、全国からのツアー観光客や着物姿の夫婦、若いカップルが数多く訪れてこられていました。

西陣のど真ん中を歩く時にいつも感じるのですが、本当にホッとすると同時に心が弾んできます。ベテラン党員の仲さんと一緒に、いろんな方々に声をかけていただきながら練り歩いたのですが、着物・帯地・金襴など伝統工芸の「匠の技」を思う存分堪能。不況にも歯を食いしばって奮闘される西陣の皆さんの底力に感動しました。本当に凄いです。

1時から始まった「千本ゑんま堂大念仏狂言保存会」の狂言舞台には、多くの観客が詰めかけ、私の写真にはギャラリーの後ろ姿ばかりが目立ってしまい、ちょっぴり残念! 盛況に沸く笑顔が素敵でした。世話人の富坂さんはじめスタッフの皆さんのご努力に敬意を表し、会場を後にしました。

2時からは、ハートピア京都(烏丸丸太町)で開催された源氏物語千年紀事業・連続講座「源氏物語の世界を知る」の第二弾「源氏物語と能」を受講。世阿弥や金春禅竹たちが、光源氏や夕顔・六条御息所・葵上が繰り広げる幽玄かつ凄絶な愛憎劇に仮託した「無常観」「生命観」が、時代を超えて人々の心を打っていることを学びました。講師の河村晴道氏(能楽師)が、ユーモアを交えつつも「妄執」「優美」「凄絶」等々の的確でイメージしやすい表現で説明してくださり、勉強になりました。いやーっ、文化芸術って本当に素晴らしいですね〜〜!!


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