これまでの活動報告のアーカイブです。

党改革プロジェクトの視察に参加

2007年10月17日

竹内ゆずる党府副代表(元衆院議員)を座長とする改革プロジェクトの一員として、オムロン京都太陽株式会社様を訪れ、障がい者雇用の最先端を走っておられる現場を勉強させていただきました。

竹内副代表が立石義雄会長との懇談の際に依頼して快諾していただいて実現したこの視察。大道代表幹事(南区)、井上府政調会長(下京区)ら7名の市会議員に、国本友利(左京区)・諸岡美津(右京区)の両府会議員も加わり、総勢10名でお邪魔して工場や医務室等の諸施設を見学しました。

昭和47年、社会福祉法人「太陽の家」と、オムロンとの共同出資で誕生した同社は、現在189名の従業員のうち障害を持つ方129名が働いておられます。脊椎損傷のハンディをものともせずに、年間1,700件もの視察・見学の対応を担当しておられる総務部の用田さんに、清潔で機能的な工場を丁寧に案内していただきました。(1,700件という数字も驚きですが、その30%が海外からの訪問とのこと。すごい!)

入り口で黄色い大型パネルが出迎えてくれました。そこには「世に心身障害者はあっても、仕事に障害はありえない」とのモットーが。太陽の家を創設し、オムロンやソニー、デンソー等とタイアップして、障がい者が働いて自立する道を開拓した中村裕博士の言葉だそうです。

見学者には各自1台のトランシーバーが手渡され、用田さんの説明をイヤホン越しに聞きます。従業員の集中力を削がない工夫とのこと。感動しました。車椅子に座った状態でも快適に作業できるように、意見をすり合わせて創意工夫を積み重ねた労働環境がいたるところで見受けられました。障がい者ということを理由に品質や生産性を落とさない――との強い信念です。目標達成へのモチベーションを上げるアイデアも実用化され、本当に勉強になりました。

会議室では、時間オーバーの活発な質疑応答が展開されました。今後は知的障がい者や精神障がい者も本格的に雇用していくとの方針をお聞きしました。様々な課題が山積しており、懸命に協議を重ねておられるとのこと。私も、比較的重度の障害を持っている従業員の労働環境についてと、ハンディを持つ方々の仕事・生活両面の心身の悩みに対するケアについて質問。24時間体制の手厚い取り組みをされているとの説明がありました。

帰りの車中で、各自が熱く意見を交換しました。支援学校(養護学校)を卒業しても全ての方が就職できない実情への対策は避けて通れません。社会全体の理解を促進するための政治の役割は本当に大切です。「パフォーマンス」「政局」ばかりが目立っていますが、その中で足元を踏みしめて地道に着実に福祉を前進させていく公明党の使命の重大さを改めて痛感しました。頑張ります!!


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