源氏物語千年紀事業として、10月から12月まで5回開催される連続講座「源氏物語の世界を知る」の第1講が、午後2時からハートピア京都(中京区烏丸丸太町)で開催され、ぎっしり満員の熱気あふれた聴衆の一人として、深くてみやびやかな王朝の世界を学びました。
主催はわが上京区の区役所、コーディネートが出水学区にある上京歴史探訪館ということで、興味津々で参加したのですが、京都だけでなく全国各地から(一番遠くからは九州の方も参加!)集まってこられビックリ。「源氏物語千年紀」への関心の大きさを実感しました。
第1講は同志社女子大教授の朧谷壽氏が「源氏物語の時代」をユーモアたっぷりに講義。絶大な権勢を誇る藤原道長に翻弄される女性たちの運命や、周囲にいる知識人たちの複雑な葛藤をとおして、紫式部が完全無欠な理想像として描いた光源氏に託した真意を考察されていました。その、悲しくも恐ろしい人間ドラマの“深さ”に、ぞくぞく〜っと感動しました。久しぶりの知的興奮に思い切りひたりました。良かったです。
次回は10月21日に「源氏物語と能」(能楽師・河村晴道氏)が、同じ会場で開催されます。以降、「香り」「色」「恋」というテーマで、興味深い講座が次々と繰り広げられます。関心のある方は、上京区役所にお問い合わせ下さい。(好評で予約が満席になるかも・・・)
※終了後、講師の朧谷教授にお目にかかりたかったのですが、夕方に「学校裏サイト」についてのインタビューの約束があったので、大急ぎで八幡市に直行しました。そこで、10月3日付け読売新聞全国版に紹介された八幡市の「情報モラル教育」の事情を、中心的に推進されている「おっさん先生」こと富永直也先生(八幡小学校教頭)に詳しくお聞きすることができました。文教委員として、今後の活動に大きな財産をいただきました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。