これまでの活動報告のアーカイブです。

公共施設を見学しました(その2)

2006年11月10日

昨日に続き、上京区にある公共施設を見学に回りました。北養護学校の文化祭に参加させていただいたあと、京都市歴史資料館を訪問しました。

北養護学校は、平成16年に西陣の中心地・旧成逸小学校跡に開校した、京都市内に4校ある総合養護学校の1つです。障害の種類の枠を超えて、発達遅滞の子どもと肢体不自由の子どもが一緒に学んでいるユニークな学校で、地域の皆さんとも積極的にタイアップされています。

本日は、二日間にわたって開催された学校祭(文化の部)の最終日。たくさんの保護者や地域の皆さんが訪れておられました。私は都合で午後の部から参加し、子どもたちやPTA、教職員の方々の作品を鑑賞しました。(写真左) また、地域の女性会の代表の方がボランティアで、素敵なお茶をふるまっておられました。(写真右)

まごころ込めて作られた手作りかばんやレターケースが格安で販売されていたので、迷わず購入! 人気の金属加工品は売り切れていました。販売も障害のある子どもさんが担当されていて、初々しくて心が温かくなりました。

私の同級生も高等部の教員をされており、奮闘ぶりを目の当たりにしました。「よく来てくれたなぁ!」「素晴らしい環境やなぁ」……語らいは弾みましたが、彼ら彼女らが卒業した後に飛び込む社会の荒波について話題が移ると、心に重いものが響きました。果たして現在の日本社会は、障害のある青年を受け入れるだけの度量があるのでしょうか? 大変に困難な問題をはらんでいます。そしてその中で「行政」は何ができるのか? 

「現場が大事とちゃうか……」

彼の言葉です。本当にそうだと思いました。簡単な問題ではありません。だからこそ現場感覚に根ざしたビジョンが必要です。多くの心ある方々と意見を交換し、的確な施策のために精魂を傾けなければならないと、改めて実感しました。

その後、寺町丸太町上るの京都市歴史資料館を訪れました。「京都市の文化財展」と題して、新しく文化財に指定された貴重な美術工芸品や民俗文化財が公開されていました。歴史の重みがずしりと伝わってきて、厳粛な気持ちに。

図書館では見つけられなかった書籍が2階にいくつもあって、ただただビックリ! もっと早く知っておけばよかった――と、最近こればっかりですが、そう実感しました。(ただし、閲覧だけで貸し出しは不可なのですがね)

映像コーナーが故障で、ちょっぴり残念でした。予算は十分に配慮されているのかなぁ。見学者はみな大人しいから(私も含めて?)、あまり強い文句は出ていないのかも?

出口にたくさんのパンフレットがありました。文化芸術の都を目指して様々な企画をプロデュースしている京都市のきめ細かな努力に、あらためて敬服するとともに、もっともっと一般にアピールしたらいいのになぁ――と思いました。(やはり、こればっかり…)

以上、長い文章で申し訳ありません。実りの多い、充実した2日間でした。


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