2018年3月度 公明党第2伏見支部会
※公明党第2伏見支部は、2018年のスタートに当たって新たな人事登用がなされ、本格的な前進を開始しました。新出発の3月度支部会では、約200名の党員さんが駆け付け、公明党の重大な使命をあらためて確認し、決意を固め合いました。
【はじめに】
皆さん、こんばんわ。本日は月末のお忙しい中、このように多くの皆さんに御参集いただき、心より御礼申し上げます。ありがとうございます。また、12月から2月にかけての公明新聞推進月間では、皆様の懸命なご尽力によりまして、目標を達成することができました。重ねて御礼申し上げます!
本日は新体制のスタートです。明年4月の統一地方選挙まで1年。心を合わせて、勇気と決意の前進を開始したいと思いますが、いかがでしょうか!
今年度は10月に衆院選挙があったため党員登録がずれ込み、2月という最も多忙な時期と重なってしまいましたが、多くの方々の熱意にお支えいただき、昨年度と同じ党員数を維持することができました。本日、党員証を各地区にお配りします。斬新なスタイルの優れモノです。是非ご活用ください。
本日の支部会では、私から「市政報告」と「政治学習」をさせていただきます。盛りだくさんな内容となりますが、忙しい時間を割いてご参加いただいた党員の皆さんに、「来てよかった」と喜んでいただけるよう、準備を重ねましたので、よろしくお願いいたします。
【市政報告①:京都のミカタ】
まず、市政報告です。受付でもお配りしましたが、定期的に発行している公明党京都市会議員団ニュース「京都のミカタ」が完成し、先月に京都新聞朝刊の折り込みとして発行しました。(詳しくは、コチラのPDFをクリックしてください)
1面のトップは、公明党京都市会議員団が平成30年度予算編成を前に門川市長に218項目に及ぶ具体的政策を予算要望として取りまとめ、提出した記事です。防災・経済活性化・福祉・教育・子育て支援・文化振興・交通利便向上など多岐にわたりますが、一貫して「市民の安心と希望」に光を当てているのが根底にあります。
3面には、過去の議会質問で提案した政策が具体的に実現した事例をピックアップしています。私が取り上げた「子どもの居場所づくり」では子ども食堂への補助金やアドバイザー派遣事業がスタートしたこと、西山議員(下京区)が訴えた就学援助制度が4月から大きく前進したことなどです。
もう1つ、A3用紙にコピーした新聞広告記事をご覧ください。これは3月24日の京都新聞朝刊の市民版に広告という体裁で掲載した「京都のミカタ号外」です。(詳しくは、こちらのPDFをクリックしてください)
毎年、議員団として1つのテーマを掲げて議論を深めた政策を、1冊の冊子として市長に提出する「議員団政策提言」は、今回「SDGs」(持続可能な開発目標)をとりまとめました。国連のビジョンと呼応し、京都市の政策の大きな柱として施策を展開する重要性を論じたもので、マスコミからも注目されています。
また、2月から3月にかけての長丁場で論戦が展開された予算委員会の報告もしています。私が10年越しで主張してきた「3世代同居への支援制度」も来年度予算に計上され、子育て支援の具体的な実績を勝ち取ることができました。
号外では、民泊問題も報告しています。特別に設置された集中審議の場で私が公明党を代表して議論。違法民泊への対策強化や、地域住民の声を反映した地区計画を対策の根幹とする方針が定まりました。
この民泊問題は、観光振興と地域福祉の両立という難問と真正面から向き合うものです。いたずらな感情論で排除したり、不安を煽り立てる一部勢力に惑わされると、地域コミュニティ自体も分断していまいかねません。共生社会の試金石です。この視点で、条例の施行や運用などの環境整備と施策の着実な推進を論じたものです。
文字通り「京都市民の味方」として、前例にとらわれない斬新な視点の「見方」を生かした政策推進が積み重なっている事実を、1人でも多くの皆さんにお伝えしたいと念願し、議員団ニュースを製作しています。
【市政報告②:自転車教育提言】
2つ目は、A3用紙の裏にコピーした公明新聞の記事です。これは、私が個人で取りまとめた「自転車教育への提言」を門川市長に手渡した模様が、2月24日付公明新聞全国版に写真入り4段記事として掲載されたのです。
自転車走行のルールやマナーが定着し、安全な利用が本格的に進められていくためにも、自転車教育の課題や今後の方向性を志向することは重要であると確信し、多くの識者と意見を交換するとともに、石川県金沢市や横浜市などへの現地調査を重ねた知見をもとに、さらなる前進のための提言を取りまとめたものです。
大変なボリュームとなり、表紙や目次を含めると153頁となってしまいました。長いので別途「概要版」を作成しましたが、それでも89頁となってしまいました。(詳しくは本HPの「市会だより」の記事をクリックしてください)
自転車活用推進法が制定され、全国の自治体で本格的な自転車政策が進んでいます。多くの都市からも注目され、問い合わせが多数来ていますし、自転車政策を研究する大学教授などの識者からも、高く評価していただいています。
いま、政務活動費の不正利用が大々的に報じられていますが、公明党は「京都のミカタ」や私が発行する吉田通信など、説明責任を果たす広報活動に力を入れています。同時に「政策提言」でも、私だけでなく、各議員も個人として取り組んでいます。こうした政務調査活動に対して、各方面からも高い評価を獲得しています。これは他の党にはない、谷口前議員の時代から受け継いだ公明党の誇るべき伝統なのです。胸を張って報告させていただきます。
【政治学習①:森友問題】
次に、政治学習を3点させていただきます。1つめは国会で混乱を極めている「財務省の公文書改ざん事件」と「森友学園」問題についてです。本日も佐川前局長への証人喚問が行われたばかりであり、大きな関心が寄せられています。これについて、私は3つの点が重要であると考えます。
1つは、「公文書改ざんは断じて許せない。責任を取るべきである」という点です。官僚機構が保身に走るあまり、あってはならない犯罪行為を行なったことは明白です。これは国会を軽視することであり、ひいては国民をバカにしていることに他なりません。2度と繰り返されないよう、抜本的な意識改革と再発防止へのコンプライアンス強化が不可欠です。
2つは、「今回の証人喚問で、改ざんが首相や財務相の指示・命令ではないことがハッキリした」という点です。偽証罪が問われる証人喚問で、あれだけ明確に否定したのです。籠池氏に会うために拘置所まで訪れた野党でしたが、その追及は中途半端に終わり、まったく新しい進展が無かった事実は大きいと言わざるを得ません。
3つめは、「疑惑追及に血眼になって、重要法案を後回しにしている野党こそケシカラン!!」と言いたい。安倍夫人の言動が怪しいとか、官僚を忖度させる政治家が怪しいとか、様々にケチをつけて言いがかりに終始する野党は、安倍内閣の足を引っ張ることしか考えていない「政治屋」と言われても反論できないのではありませんか!
何でもかんでも「政争の具」にしてしまう情けない野党ではなく、公明党が中核となって綱紀粛清をリードし、政治への信頼を回復していくと、声を大に訴えさせていただきます。
【政治学習②:佐藤優氏の評価】
作家の佐藤優氏は公明党の活動を公平に評価し、今後の役割に大きな期待を寄せておられます。先日もインタビューに答える形で、極めて重要なコメントを述べてくださいました。下記に紹介させていただきます。
1点目は、「平和安全法制」について。公明党の英知と勇気の議論によって、日本が戦争に巻き込まれる危険性が軽減したと評価されています。
2点目は、「軽減税率」について。公明党の主張で、負担を公平化する方向が明確となり、「社会を分断しない」方向へ舵を切ったと見抜いておられます。
3点目は、「教育負担の軽減」について。人間を創る、人間を変えるという価値観を定着する第一歩であると論じてくださっています。
4点目は、「与党内の役割」について。公明党によって、本当の意味で右傾化にブレーキをかけ、日本の平和を深化させたと評価するとともに、庶民の暮らしを守る政策へアクセルを踏んでいると語っておられます。
そして5点目。「公明党への期待」として、①自らを過小評価せず、のびのびと活躍を! ②支援母体の価値観をもっと主張するべき! ③出たい人より出したい人を政界に送り出す唯一の党として期待する!・・・以上3つのエールを贈っていただきました。
「見ている人は、ちゃんと見てくれている」と確信することができました。今まで以上に、自信をもって公明党を語っていこうではありませんか!」
【政治学習③:知事選について】
最後に、4月8日に投開票が行われる京都府知事選挙について学習していきたいと思います。
1つめに強調したいのは、共産党が言い立てる「相乗り批判」は筋違いであるという点です。いま国会で与野党が激しく対立していますが、この混乱を地方自治体に持ち込むのは不毛以外の何物でもありません。国で決まった政策を具体的に実施する現場の第一線が地方行政です。党利党略が幅を利かせると、市民生活に多大な迷惑をかけてしまうのです。
2つめは、「国会と地方議会の制度はシステム自体が違う」点です。京都市など地方議会は、一党一派に偏らない首長と政党を基盤として会派を構成し議論を深める議会が、良い意味の緊張感をもって切磋琢磨しています。今回の選挙は4期務めた山田府政を継承する「にしわき隆俊候補」を、自民・公明・民進の各党が応援しています。おかしいことは何もありません。おかしいという方がおかしいと申し上げるものです。
3つめは、「京都府政を停滞させた蜷川時代に逆行して良いのか」という点です。二元代表制の地方議会で、もし万が一偏狭で頑迷な勢力が牛耳ることになれば、京都の活性化が後退したあの時代に逆戻りです。負けるわけにはいきません。皆さん、いかがでしょうか!
4つめは、「官僚バッシングは停滞を生む」という点です。相手側の陣営が発行するチラシでは、「にしわき候補」が官僚出身であるという1点を非難しています。これは悪質な職業差別です。「何もかも官僚が悪い」とバッシングして独りよがりな政治主導を打ち出した民主党政権は機能不全に陥りました。「官僚だからダメ」という決めつけは偏狭な言いがかりです。
最後の5つめは、今回の知事選が「庶民が主役の政治」を実現する第一歩であるという点です。かつての「保革対立」は、財界や業界団体を代弁する勢力と労働者を代弁する勢力が厳しく対立していました。そんな不毛な対立は今や無用の長物です。現代社会は、イデオロギーや国際政治、国際経済の対立構造に左右されています。「真の平和」を志向するには、庶民の生の声を代弁する中道勢力が必要です。公明党が与党の要となって合意形成をリードする使命があると、声を大に訴えさせていただきます。
【最後に】
以上、3つのテーマで政治学習をいたしました。ここで、昨年の支部会で申し上げた重要な点を、この場でもう1度確認させていただきたいと存じます。
本格的な地方創生がスタートしています。地域に根を張った草の根の視点が求められます。国と地方の在り方が大きな課題として突きつけられている今、一極集中の中央集権ではなく、市民の暮らしを第一に進める地に足の着いた活性化を推進するには、派閥も世襲も族議員もいないネットワーク政党である公明党が前進するしかないと、決意を新たにしています。
「哲学不在」といわれる現代に、生命の尊厳と人権の尊重の旗を高く掲げる公明党が誕生したことは、大きな意義を持つものと確信します。ケネディや周恩来、ゴルバチョフやマンデラなど、歴史に不朽の名を遺した偉人が公明党創立者を高く評価し、人類の未来を託した事実は色あせません。
この使命深い公明党の党員であることに誇りをもって、心を合わせて一致団結し、明年の統一地方選挙、夏の参議院選挙を大勝利するべく研鑽を重ねるとともに、勇気の対話活動を展開していこうではありませんか。
(長文になりました。最後までお読みいただき感謝します。200名の党員さんと共に新たな決意で出発することができて、本当に良かったです)