吉田たかお演説集

2016参院選公示直前街頭演説会

平成28年(2016年)6月21日 京阪桃山南口駅前ほか

※7月10日投開票の参議院議員選挙に向け、伏見区内各地で街頭市政報告会を開催。地下鉄醍醐駅(月)、地下鉄石田駅(火)、京阪桃山南口駅(木)、京阪六地蔵駅(金)という定時定点以外に、スーパー前や団地前で精力的に頑張りました。

【はじめに】

 みなさん、こんにちは。公明党の京都市会議員・吉田たかおでございます。平素は公明党の活動に温かいご理解とご声援を賜り、心より御礼申し上げます。

 また、昨年4月の統一地方選挙・京都市会議員選挙では、長年伏見区の公明党で活動した谷口弘昌さんの引退を受け、私・吉田たかおが立候補いたしましたところ、全くの無名の新人ではありましたが、多くの皆様の絶大なご支援のおかげをもちまして、逆転勝利、当選させていただきました。改めて心より厚く御礼申し上げます。

 「報恩感謝」の気持ちを忘れず、誠実に謙虚に、地域をコツコツと歩いて、庶民の生の声を真っ正面から受け止め、その切実なご意見ご要望を具体的な政策としてカタチにしていくため、全力で頑張ってまいる決意でございます。

【参議院議員選挙の意義】

 さて、7月10日に投開票が行われる参議院議員選挙が明日からスタートします。今回の選挙は日本の未来が希望あるものになるのか、それとも再び混乱と停滞に陥るのか、その分岐点となる極めて重要な選挙でございます。経済活性化の光が庶民の暮らしに届くかどうか、これからが正念場であるこの時に、政治が安定しなければなりません。

 21世紀の世界は、グローバル経済の荒波に翻弄されています。これを乗り越えるため、長期ビジョンに立った的確なかじ取りが求められています。同時に、過去に例を見ない人口減少の少子高齢化が加速しています。年金・医療・介護など「福祉」にかかるコストは、毎年1兆円ずつ増えており、今の子供たちが大人になるころには給料の半分以上が天引きされてしまうとの試算もあります。このようなことにならないため今何をなすべきか、私たち大人の責任が問われているのです。

 「グローバル化」と「少子高齢化」、この2つの大波が押し寄せている今、反対のための反対を繰り返す無責任な野党が参議院選挙で多数を占めると、過去の「衆参ねじれ国会」が復活し、足の引っ張り合いの批判合戦で「決められない政治」に逆戻り。そんな状況になれば庶民の暮らしが一挙にダメになってしまいかねません。政治が混乱すれば喜ぶのはマスコミだけではないでしょうか。

 自公政権の勝利によって政治がより安定し、重要な政策が次々と実行に移され、経済活性化と社会保障の充実を加速させることが可能となります。この選択こそが、日本の未来を大きく切り開くと確信するものでございます。

【公明党に期待される3つの役割】

 いま、公明党の役割がかつてないくらい大きくなっていると、たくさんの方々から期待の声を寄せていただいています。この場では時間の関係上、3点にまとめて、公明党の重要な役割を申し上げます。

 まず第1は、「足の引っ張り合いをやめさせる」という役割です。この10数年、パフォーマンスが前面に出る劇場型政治が続いていました。反対のための反対を繰り返す野党が党利党略の権力闘争を仕掛け、それを一部マスコミが大げさに報じるという不毛な現状に対して、大多数の有権者はウンザリしておられるのではないでしょうか。

 このようなポピュリズムでは難局を乗り切ることは出来ません。今こそ、公明党が与党と野党のど真ん中で「合意形成」をリードする重要な役割があると、声を大に申し上げるものでございます。

 第2は、「弱者切り捨てをさせない」という大きな役割です。地域を歩くと、アベノミクスへの不安の声が寄せられます。「自民党だけでは大企業や富裕層が潤うだけで、中途半端に終わってしまうのではないか」との懸念を拭い去れない方が多いと実感しています。

 公明党が連立政権の一翼を担う中で、弱い立場の庶民の側に立って具体的な政策を進めていくことこそが、本当の意味で「弱者切り捨て」をさせないという役割を果たしていくと確信しています。

 第3は、「自民党内の過激勢力の暴走を止める歯止め」という役割です。安倍総理の周辺には一部、過激な強硬派の方々の姿が見え隠れしていると言われています。時おり、勇ましい愛国主義的な言動が報じられたリ、他国を蔑むような不適切な発言が暴露され批判を受けています。

 今の野党は、こうした一面を拡大して「戦争する国を目指している」と非難していますが、外野から好き放題、がやがやと騒いでいても、かえって頑なに反発し合い、やがて決裂してしまうことは目に見えています。決裂したら、野党は「私たちは頑張りました。悪いのは与党です」と言えば済みます。しかしそれで本当に良いのでしょうか!

 私たち公明党は、平和を希求する全ての市民と同じ思いです。だからこそ、敢えて連立政権に踏みとどまって「歯止め」の役割を果たしているのです。

 集団的自衛権の解釈についても、憲法9条の精神を守り、専守防衛の枠組みから逸脱しないよう、何十回にわたる与党協議で主張し、その閣議決定の基盤に立脚して策定されたのが、今回の「平和安全法制」です。

 公明党が「平和安全法制」に賛成したことをあげつらい、「平和の党」の旗を降ろしたと非難する人が少なからずいますが、大変な誤解です。公明党はどこまでも「生命尊厳」と「人権尊重」の哲学を根幹にしています。その理念を持つ公明党に対して、中国や韓国をはじめ諸外国は信頼を寄せています。

 昨年秋に山口代表がこの両国を訪問した際、習近平主席やパク大統領が多忙な時間を割いて会見し、安倍総理の親書を受け取りました。まさに、公明党が平和外交をリードしたのです。

 中国や韓国など諸外国が、「平和安全法制は戦争する法律だ」と一切主張しないのは、公明党が連立政権の中でいうべきことを言っていることを信頼しているからです。これからも連立政権のなかで平和の旗を厳然と振り続けていく公明党こそが、本当の意味で「歯止め」の役割を果たしていると、胸を張って申し上げるものでございます。

【公明党の3つの特徴】

 ここで、皆さんに公明党の他党にない「3つの大きな特徴」を紹介します。

 1つは、公明党には「派閥」がないということです。自民党も民進党も、そして共産党も、党内に派閥があり、内部抗争を繰り返してきました。バブル崩壊後の「失われた20年」と言われるこの間、多くの中小の政党が生まれては消えました。旗揚げした当初は注目を集めるものの、内部抗争から分裂して「党名」のストックが底をついている悲惨な状況ですよね。

 そんな中で唯一、派閥がないのが公明党なのです。「山口派」と「井上派」が対立するなどというニュースがかつて流れたことがあるでしょうか。公明党だけが「派閥」がありません。内部抗争がない、たった1つの党なのです。

 2つ目の特徴は、親の地盤を受け継いだ2世3世の「世襲議員」が1人もいないことです。公明党議員は、国会議員も地方議員も、社会の荒波で苦労しながら力を蓄え、社会貢献してきた人材が、上下の差別なく、各々の役割を果たしています。だから信頼されているのです。

 3つ目は、利権やしがらみにまみれた「族議員」がいないことです。郵政族や道路族、厚生族、文教族など、いろんな名前の族議員が跳梁跋扈した歴史が記憶に残っています。しかし、公明党にはそのような族議員は1人もいません。

 それ以外にもたくさんありますが、今回はぜひこの「3つの特徴」を覚えていただきたいと存じます。庶民の中から生まれて今年で52年。一貫してブレずに、弱い立場の庶民の側に立って戦ってきました。公明党の前進こそが、日本の希望となると訴えさせていただくものです。

【最後に】

 今回の選挙は、経済活性化の光が庶民の生活へ届くかどうか、極めて重要な正念場の段階で行われます。

 これまでの選挙は、ムードやイメージ、風に左右される劇場型選挙でした。身長が高いとか若いとか、イケメンがもてはやされ、「刺客」だの「美しすぎる・・・」というフレーズが巷に溢れていました。その結果、〇〇チルドレンと言われる力不足の政治家が、大量生産され使い捨てられてきました。もう、そんな「ゲス」な選挙はこりごりではないでしょうか!

 今回の選挙は、ムードやイメージや風に左右されてはなりません。政策の中身を見比べ、候補者の人格を見極める、そんな選挙にしていこうではありませんか。

 3年前と記憶していますが、早稲田大学マニフェスト研究所が各政党のマニフェストを徹底的に分析し採点しました。そして、その第1位が公明党であったのです。

 私たち公明党は、京都では比例区に「熊野せいし」という医学博士を擁立しました。熊野せいしは、小学生の時にお母さんを病気で亡くし、5年間新聞配達をして学費を稼いで医学部に合格。現在は患者さんの生命を救うドクターとして活躍しています。まさに人の痛みがわかる人であり、医療や介護という最も重要な政策課題の専門家として活躍する即戦力です。

 こんな人に国会で活躍してもらいたい、そのような無名の庶民の声にこたえ、熊野せいしは関西中を駆け回っています。どうか、皆さんの賢明な選択を心よりお願い申し上げまます。

 本日は、大きなマイクで大変にお騒がせいたしました。以上をもちまして、平和と福祉の党・公明党の京都市会議員吉田たかおのご挨拶を終わります。ご清聴ありがとうございました

(年頭より公示直前まで、各地で声を枯らして訴えました。たくさんの方々に暖かなご声援を頂戴し、感動の連続です。この場をお借りし、心より感謝申し上げます)