京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2024年5月市会レポート

2024年6月20日

5月31日に京都市会本会議が開かれ、令和6年度第2次予算案などを審議する5月市会がスタートしました。月末ギリギリ開始なので「6月市会」とネーミングしないのも違和感ありますが、仕方ないですかね。

開会本会議終了後、議員提案条例の制定に向け、各会派の代表者で構成する、「京都市ケアラー支援条例(仮称)制定プロジェクトチーム」が発足。介護に携わる方々が集まった「京都ケアラーネット」から、条例制定に当たっての要望書が提出され、意見聴取及び懇談がありました。9月市会の制定に向け、本格的なスタートです。

プロジェクトチームには公明党から西山信昌議員(下京区)が加入し、議論を重ねる予定ですが、発足式には私も傍聴してケアラー当事者の方々の切実な声をお聞きし、終了後には共同代表の津止正敏立命館大学教授から様々に意見交換もしました(写真右)

4日の本会議代表質疑は、各会派の代表9名が登壇。公明党からは私・吉田たかおと西山議員が会派を代表して松井市長への質問に立ちました。

私は、「第2次予算編成のポイント」「市民参加と市民協働」「府市連携による観光振興」「動物愛護の充実」「AI時代の人間教育」について議論。市長から前向きな答弁がありました。(写真左)

質疑の詳細は、「吉田たかおのよしだッシュブログ」にアップしていますので、コチラをクリックしてお読みください。

西山議員は、「京都駅東部エリアのまちづくり」「終活支援」「オンライン相談の充実」「市職員に対するカスタマーハラスメント対策」について質疑しました。質問の原稿は、コチラをクリックしてお読みください。

5日から3つの分科会に分かれて予算委員会が開かれました。私は第3分科会に所属し、5日に交通局に「市バス周辺路線への誘客事業」と「観光特急バス」について、6日には産業観光局に対して「観光と市民生活の調和」「スタートアップ支援」について質疑に立ちました。

12日の総括質疑では、公明党からは青野仁志議員(中京区)、かわしま優子議員(伏見区)、増成竜治議員(伏見区)の3名が質問に立ち、建設的な議論を展開しました。

17日からは、予算や条例案など議案への態度を協議する議員会が19日まで続きました。公明党は令和6年度第2次編成予算案に賛成する討論を、20日の最終本会議で兵藤しんいち議員(北区)が登壇しました。討論の原稿はコチラをクリックしてお読みください。

本会議では、予算案を含め市長から提出された28議案すべてが可決されました。議員提出議案は国に送る意見書が12本協議され、次の8本が採択されました。

(1) 手話言語における適切かつ時代に即した表現の在り方の議論と普及を求める意見書
(2) 介護従事者の処遇の改善に資する必要な措置を求める意見書
(3) 災害発生時における信頼性の高い情報連携体制の構築への支援を求める意見書
(4) 聴覚補助機器等の積極的な課長への支援を求める意見書
(5) ライドシェア事業に係る法制度については地域の実情や課題を踏まえ、慎重な検討を求める意見書
(6) ミャンマー国軍による暴力行為の即時停止と民主的政治体制の早期回復の働き掛けを強く求める意見書
(7) コメの供給不足の懸念に対して適切な対応を求める意見書
(8) 下水道の維持管理・更新におけるウォーターPPP導入に向けての丁寧な対応を求める意見書

このうち、(6)のミャンマーへの働き掛けに関する意見書は、すでに2月に外相談話が表明されていることもあり、自民党と公明党は退席して「態度保留」の意思を示しました。(7)のコメ不足への対応に関する意見書について自公は反対しましたが、賛成多数で採択されました。会派分布が多様化しているので、議会運営はいろいろと大変になると懸念されます。

採択された上記8本の意見書は、京都市会HPに全文が掲載されています。ご関心ある方は、コチラをクリックして閲覧してください。

一方で、「パーティー券の購入を含む企業団体献金の全面禁止を求める意見書」「原子力発電からの撤退を明確にすることを求める意見書」「地方自治法改定の撤回を求める意見書」「大阪・関西万博の中止を求める意見書」の計4本は賛同が得られず不採択となりましたが、共産党4人が討論しました。

6月20日で集中審議は終わりますが、来週は議員団政策提言に向けた様々な動きが予定されており、月明けからは党の政策勉強会や7月特別市会なども決まっています。休む間もなく怒涛の日々が待っており、やる気に満ちている状況です。

衆院選がいつ行われるか分からない状況ですが、政治の重要性がかつてないほど大きくなっていることは間違いありません。議員団一同さらに団結し、現場第一で小さな声を聴き、たゆみなく研鑽に励んで、京都市活性化に貢献してまいります。頑張ります!