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2022年11月市会レポート

2022年12月12日

11月25日、雲一つない秋晴れのもと京都市会本会議が開かれ、補正予算など130議案の提案説明がありました。まず職員給与関係の議案がその日のうちに予算委員会に付託され、3つの分科会で質疑が行われました。

人事院勧告によるボーナス引き上げには京都党維新の会が反対し、職員給与削減に対しては共産党が反対。公明党は財政難克服のための給与削減を容認するとともに、職員の奮闘を評価するボーナス引き上げには賛成しました。バランスが大事と思います。(※なお、市会議員のボーナス引き上げは見送り、給与カットは継続します)

12月1日の本会議代表質問は、公明党市会議員団から平山よしかず議員(西京区)と曽我修議員(伏見区)が登壇。平山議員は「ライフステージに応じた子育て支援」「放課後デイサービスの事業支援の推進」「市内周辺部地域におけるまちづくり」「洛西地域における観光振興」「区役所支所庁舎の空きスペースの有効活用」について論戦を展開。

曽我議員は「コンテンツ産業の執行と今後の展望」「土木事務所とみどり管理事務所の統合」「ごみの分別」「市営住宅の空き住戸の活用と運営」についての質問と「羽束師・久我地域の浸水対策」について要望を行ないました。

特に、公明党が11月に発表した子育て応援トータルプランについて、門川市長は、「本市が進めている妊娠期から子ども・若者までの切れ目ない支援、学校教育の充実と軌を一にするものと認識しており、期待しています」と答弁しました。

平山議員の代表質問原稿は、コチラをクリックしてください。
曽我議員の代表質問原稿は、コチラをクリックしてください。

物価高騰の影響を受けている中小企業や福祉・子育て施設を支援する補正予算案を審議する3つの分科会と、付託された条例案を審議する常任委員会を受けて、各会派が議員会で議論。9日の討論結了を経て12日の本会議で採決が行われました。

補正予算は、共産党と京都党維新の会が芸大新築工事関連分に反対、さらに共産がマイナンバー関連議案に反対したものの、賛成多数で可決成立。一般会計の補正予算は全会一致で可決されました。公明党議員団は、切れ目のない迅速かつ分りやすい予算執行を求め、松田けい子議員(山科区)が会派を代表して討論に立ちました。

松田議員の賛成討論は、コチラをクリックしてお読みください、

特筆すべきは、5日の総務消防委員会と教育福祉委員会で、前子ども若者はぐくみ局長の収賄事件に関する調査報告がされ、深夜に及ぶ長時間の議論が展開されたことです。

一部の保育園側の贈賄行為に対して、局側が毅然とした対応ができないまま慢性化していた事実は、あってはならない不祥事であり、特定の個人にとどまらない「組織風土」に起因していることは否定できません。市民からの信頼を取り戻すため、全庁挙げて職場環境の刷新に取り組んでもらいたいと思います。

国に送る意見書は5本提案され、「女子差別撤廃条約選択議定書の批准に関する環境整備を求める意見書」は全会派が共同提案。「保育士配置基準の抜本的な見直しを求める意見書」は全会一致で採択されました。

共産党提案の「消費税5%への時限減税とインボイス制度の実質中止を求める意見書」は他会派の賛同が無く不採択。公明党が他会派と共同提案した「帯状疱疹ワクチンへの助成及び定期接種化を求める意見書」は全会一致で、「知的障がい者への行政の対応拡充を求める意見書」は共産党以外の賛成多数で採択されました。

決議については、共産党から提起された「市民のいのちと暮らし・営業を守る緊急の物価高騰対策を求める決議」は既に実施済みなので否決。公明党が他会派と共同提案した「前子ども若者はぐくみ局長収賄事件に関し市民の理解回復と市民に開かれた組織風土の構築を求める決議」は全会一致で可決しました。

意見書と決議については、京都市会HPに掲載されています。コチラをクリックしてご覧ください。

18日間の濃密な議会が終わりましたが、公務や市民相談の合間を縫って、市政レポートを手渡しする爽やか訪問も奮闘中。いろんなご意見をお聞きできるので充実しています。加えて、オンライン懇談会もオファーを次々と頂戴しており嬉しい悲鳴です。

コロナ禍と京都市の財政危機を克服する重大な局面です。国や府と連携しながら地域に根を張った草の根ネットワークで、真摯な議論を展開していく決意です。よろしくお願いいたします。!(^^)!