京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2022年5月市会レポート

2022年6月1日

5月18日、京都市会5月定例会が開会。補正予算案や健康増進センターを廃止する条例案など29議案について、門川市長らから提案説明がありました。

23日の本会議代表質問では、公明党から国本友利議員(左京区)と松田けい子議員(山科区)が登壇し、京都活性化へ重要な議論を展開しました。

国本議員は、「地方創生臨時交付金の活用」「府市協調の推進」「京都観光の回復」「障がい者居住支援」を論じ、市長から前向きな答弁を引き出しました。

松田議員は、「エッセンシャルサービスの支援」「生活困窮者支援」「グリーフケアの推進」「子どものための文化芸術施策の推進」「インクルーシブな公園の整備」を提案。市民目線の政策を明快に示しました。私は公明党の同僚議員の登壇時に議長席で議事の進行を担当しました。(写真)

国本議員の代表質問原稿は、コチラをクリックしてください。
松田議員の代表質問原稿は、コチラをクリックしてください。

補正予算案を審議する3つの分科会と、付託された条例案を審議する常任委員会を受けて、各会派で議員会を開催して議論。31日の討論結了を経て6月1日の本会議で採決が行われました。

補正予算は、国の臨時交付金を財源とする「コロナ重症化予防施策」「物価高騰の影響を受ける困窮者の支援」が全会一致で、「公共交通のデジタル活用」は共産党以外の賛成多数で可決しました。

条例改正案は、公用文書の読点を「,」から一般的な「、」に改める案、南区の公共施設の住居表示変更の関連案、塔南高校移転工事の工期延長等の案、市道路線の認定案などに加え、健康増進センター(ヘルスピア21)を廃止する条例改正案が議論されました。

ヘルスピア21は、利用料収入に比べ運営経費が倍以上かかる上、老朽化対策で大規模なコストが見込まれる状況であり、同じ区内に京都府や民間が同様の施設を運営し定着している実態を踏まえて、やむを得ず「廃止」の決断を下したものです。

しかしながら、長年の交流の場であり、健康や生きがいの場となっている事実を重く受け止め、利用者等への丁寧な説明や対応を徹底することは不可欠です。ボランティアの継続や代替施設の利用など、調整するべき案件について、責任をもって取り組まなければなりません。

共産党の反対はありましたが、自民党と公明党が提案した付帯決議を踏まえ、賛成多数で可決成立しました。付帯決議の内容は重要ですので、コチラをクリックして、ぜひご参照ください。

もう1つ、大きな出来事がありました。西京区の西陵中学校区小中一貫校の工事(旧福西小学校敷地の校舎解体)を請け負った業者が過去に行なった悪質な不祥事が表面化しマスコミで報道されたのです。

これを受け、各会派で検討した結果、全会一致で工事契約が否決されるという、異例の結果となりました。小中一貫校の開校スケジュールに影響が出ることについては心苦しいですが、法人税法違反は極めて重大な案件です。工期の遅れを最小限にとどめるよう、行財政局や教育委員会が今回の反省を踏まえて、市民の納得が得られる対策を出すことを求めたいと思います。

また、人事案件として追加議案が採決され、総務省自治財政局の課長を務める坂越健一氏が副市長に選任。人権擁護委員が現在の3名が再任されました。

国に送る意見書は4本提案され、公明党が主導した「環境教育の推進及びカーボンニュートラル達成に向けた学校施設のZEB化のさらなる推進を求める意見書」は全会一致で、「地方公共団体情報システムの標準化に向けての意見書」は共産党以外の賛成多数で採択されました。

自民提案の「金融所得税の検討を求める意見書」は賛成多数(維新と京都党が反対)で採択されましたが、共産からの「75歳以上の高齢者の医療費窓口2割負担の撤回を求める意見書」は全ての会派の賛同を得られず不採択となりました。

意見書については、京都市会HPに掲載されています。コチラをクリックしてご覧ください。

15日間の濃密な議会が終わりましたが、6月と7月にも特別市会が予定されています。また、常任委員会も開かれるので、市民のための議論は途切れなく展開されます。行財政改革はこれからが正念場です。頑張ります!

なお、会期中の5月27日に公明党市会議員団は門川市長を訪れ、『物価高から市民生活を守る施策の実施を求める緊急要望』を手渡し、ひざ詰めの意見交換を重ねました。(写真)

市民の生活を直撃する物価高騰の影響を重く受け止め、公明党が全国で展開した「国民生活総点検運動」を踏まえ、政府が決定した総合緊急対策に基づき、京都市が迅速に具体策を実施するよう求めたものです。

詳細は、コチラをクリックしてPDFをお読みください。

公明党議員団は、国や府と連携しながら地域に根を張った草の根ネットワークで、真摯な議論を展開していく決意ですので、よろしくお願いします。!(^^)!