京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2021年11月市会レポート

2021年12月9日

10月31日投開票の衆院選挙のために日程が変更された9月市会が11月5日に終了したばかりですが、早くもその10日後の16日に補正予算案や条例改正案など43議案が発送され、24日の本会議で門川市長から提案説明がありました。

人事院勧告を受け京都市会議員や市職員等の期末手当を削減する議案について、月内に結論を出す必要があるため所管の常任委員会で審議され、各会派の議員会を経て29日の本会議で可決成立しました。コロナ禍ということもあり止むを得ないと思います。

30日は本会議代表質問。公明党からは曽我修議員(伏見区)、かわしま優子議員(伏見区)が登壇し、京都活性化へ重要な議論を展開しました。曽我議員は、「企業のSDGs登録・認証制度の促進」「デジタル化の進展に伴う個人情報の保護データの利活用」「自転車政策」を論じ、市長から前向きな答弁を引き出しました。

かわしま議員は、「コロナ禍における健康増進の取組」「重層的支援体制の構築」「ウイズコロナ、アフターコロナにおける教育のあり方」を提案。市民目線の政策を明快に示しました。私は公明党の同僚議員の登壇時に議長席で議事の進行を担当しました。

曽我議員の代表質問原稿は、コチラをクリックしてください。
かわしま議員の代表質問原稿は、コチラをクリックしてください。

12月1日は、補正予算案を3つの分科会で審議。私が所属する第3分科会では産業観光局が所管する商店街や伝統産業を支援する補助金1億1,900万円が議論されました。第2分科会では新型コロナの検査体制整備34億2,800万円と、学校等の感染対策強化4,200万円が審議されました。迅速な執行を求めたいです。

2日と3日は常任委員会で条例改正案等が議論。教育福祉委員会では、災害時に避難する際に要援護者となる方の名簿提供体制に関する条例改正案に対する質疑が、産業交通水道委員会では産業技術研究所中期目標策定に関する質疑が、それぞれ活発に行なわれました。

週明けの6日からは各会派で議案に対する態度を協議すると共に、国に送り意見書の調整が断続的に進められました。自民党提案の「「コロナ禍における農産物への影響の改善を求める意見書」と「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋め立てに使用しないよう求める意見書」は全会一致で採択されました。

公明党が提案した「HPVワクチン接種勧奨への支援を求める意見書」も全会一致で採択。これは、子宮頸がんの原因となるウイルスの感染を防ぐワクチンの接種が一部世論の糾弾によって勧奨が中断されていた状況に対し、粘り強く国民理解を深める活動を積み重ねた結果、ようやく再開に至った現状を踏まえ、周知徹底や財政支援等を求める内容です。すべての会派の賛同が得られたのは良かったです。

「HPVワクチン接種勧奨への支援を求める意見書」のPDFはコチラをクリックしてください。

また、週明けに急きょ追加された補正予算は、18歳以下1人あたり10万円相当の給付を行なう「経済対策」であり、公明党の衆院選公約が様々な交渉を経て閣議決定したものです。迅速な支給を実現するため、京都市には国と綿密な協議を重ねて効率的な事務作業を求めたいと思います。

なお、この政策がタイムリーであるためか、一部の首長が批判をぶち上げているのを、ワイドショーがセンセーショナルに取り上げ、ネットニュースでも話題になっています。ご心配の方もおられるかもしれませんが、公明党は一貫して少子高齢化時代の国家戦略として「子育て支援と教育」を前面に打ち出して日本再生をけん引するべきと訴えており、決してぶれることはありません。

消費を刺激するクーポン券であるとか、所得制限を設けるとか、様々に協議を重ねて折り合いをつけている1つ1つに、言いがかりに近い非難中傷が投げつけられています。公明党は毀誉褒貶には微動だにしませんが、無責任なコメンテーターの言い分を丸のみして粉動される方もおられるかもしれません。メディアには正確で客観的な報道をしてほしいと申し上げたいです。

市長から提出された議案と議員側からの議案の詳細は、京都市会公式HPに掲載されています。コチラをクリックしてご参照ください。議会側から重要事項を付す「付帯決議」はコチラをクリックしてください。

また、このHPの「議長記者会見」では9日の市会閉会後に行われた会見の模様が動画でアップされる予定ですので、関心ある方はご視聴頂ければと存じます。

さて、各メディアで取り上げられていますが、京都市は財政危機を克服できるか否かの正念場に直面しています。私たち公明党市会議員団は極めて重く受け止め、来年度予算編成に向けての要望書を例年より1か月以上前に取りまとめて門川市長に提出しました。

令和4年度の予算編成は例年以上に極めて重要な意味を持つと思います。市民の皆さんの理解を勝ち取って、力を合わせて困難を乗り越えていく第一歩と確信します。

公明党議員団は、国や府と連携しながら地域に値は張って団結し、真摯な議論を展開していく決意ですので、よろしくお願いいたします。!(^^)!