京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2020年6月度教育福祉委員会

2020年6月10日

6月10日10時から京都市会第2会議室で教育福祉委員会が開かれ、兵藤しんいち副委員長(北区)とともに出席しました。


[拡大図]京都市学校・幼稚園再開基本方針【小・中・義務教育学校】

先月と同じく「3密対策」がとられ、議員の座る配置をジグザグにするなど工夫し、質問席と答弁席まで移動して質疑する手法で進行しました。ただ、緊急事態宣言解除を受け、各局への質疑時間は「1会派10分以内」を「1人10分以内」に拡大するなど、一定の改善も図られました。

私は一般質問で各局に質疑。新型コロナウイルス対策に尽力する医療や介護の現場の方々、市民サービスの最前線で奮闘する職員さんたちに感謝申し上げ、具体的提言をしました。

【保健福祉局への質疑】
1. 「斎場」の感染予防対策について。5月19日の第二次緊急要望で申し入れた斎場の感染予防強化について、さっそく市長が現場を視察し職員を激励したことは良かった。参列者の予防対策の充実とともに、感染リスクに直面する職員や関連事業者にも配慮する必要がある。第2波以降を想定して推進して頂きたい。
2. 「第一線の職員のメンタルケア」を懸念している。在宅勤務や自宅待機、学校休業などで自粛生活を余儀なくされる市民のストレスが窓口でぶつけられるケースが少なくない。市民の思いに寄り添っていくためにも、職員の心の健康や職場環境のフォローを充実する必要があるのではないか。
【子ども若者はぐくみ局への質疑】
1. 「ひとり親世帯臨時特別給付金」が国会で議論されているが、市の準備態勢はどうか。迅速さと使い勝手が大事。振込等の手続きを簡便にして頂きたい。国の方針が現場を混乱させ事務が遅れることが無いように、自治体の生の声を届けるべき。
【教育委員会への質疑】
1. 学校再開に当たって感染症対策と熱中症対策について、保護者から心配する声が寄せられている。換気や机配置、給食の在り方をしっかり取り組んでほしい。子どものコミュニケーションの阻害の懸念も取り組むべき。熱中症対策も重要。
2. 「部活」再開について。学校再開に当たって部活が再起動しているが、現状の市の取り組みはどうか。体育系文化系の偏りなく公平に丁寧にバックアップするべき。
3. 夏休みの在り方について。緊急事態を受けた休校の影響で夏休みが短縮されるとのこと。授業や行事の在り方、試験の在り方、受験生へのフォロー、熱中症対策など課題が山積。日程のゆがみをリカバリーするのは大変だが、子どもの成長のばねとなるよう、現場の創意工夫とマネジメントが問われる。市教委のバックアップも重要である。

理事者側から丁寧かつ真摯な答弁が出されました。今後の施策執行を見守りたいと思います。それ以外に各委員から、「児童館や学童クラブ」「生活保護」「抗体検査」「PTA」緊急小口貸付」「入試の在り方」などの課題が取り上げられ、熱い議論が交わされました。

市民の切実な声を行政に届けて、課題の改善を図り、行政側の現状と今後の方針を市民に分かりやすく説明する―これらは議員の重要な仕事だと思います。その際に重要なのは、単なる評論家のような無責任な「言いっぱなし」ではなく、現場の知恵に裏付けられた提言ができるかという点だと実感します。これからも精進しようと思います。

朝から夕方まで、ほとんどマスクを外せず委員会室に籠っていたので、熱中症とまでは言えませんがフラフラになりました。学校での子どもたちや教員の先生方の苦労がしのばれました。ちょうど梅雨入りしたこともあり、体調管理の重要性を改めて痛感したところです。

国の第二次補正予算を受け、6月末に市としての追加補正予算案が提出されると予測されます。4月の第1次緊急要望で求めた令和2年度当初予算の「見直し」も厳正にチェックする必要性も出てきます。政務調査を重ねるなど入念な準備をしていかねばなりません。京都活性化のため頑張ってまいります!