京都市会を分かりやすく皆様にお伝えします。

2020年4月度教育福祉委員会(延期分)

2020年5月11日

5月11日10時から京都市会第3会議室で教育福祉委員会が開かれ、兵藤しんいち副委員長(北区)とともに出席しました。本来は4月に開会する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となったものです。

委員会室のレイアウトや議員の座る配置など「3密」を避けるよう配慮され、特別に質問席と答弁席まで移動して質疑する手法で進行しました。当然、質問者や答弁者が交代するたびにマイクは消毒されました。それほど念入りな対策を施して委員会を進めたのです。 

また、各局への質疑時間は1会派10分を原則とするなど、時間短縮と密度の濃い内容が全会一致で合意されました。質疑時間が限られることには賛否両論あるかとは思いますが、緊急事態の中で開く委員会ですので各会派が前向きに協力し合った事実を重く受け止めたいと思います。

私は、子ども若者はぐくみ局に、新型コロナウイルス対策を踏まえた具体的な施策を実現するよう質しました。

(1) 「保育園・学童クラブの現状と課題」について。保育士さんたちの感染防止対策(検温や手洗い薬・うがい薬等の供与・消毒液の自宅配備の支援など)を充実するべきである。また、危険を顧みず子どもたちのために使命を果たす方々への「緊急手当」の必要性も検討してもらいたい。
(2) 「新型コロナ対策にかかわる新たな子育て支援」について。特別定額給付金対象外である4/28以降に誕生した赤ちゃんにも支給する独自施策を検討してはどうか。愛知県大府市が先行実施しているが、これを参考にして「みらい応援給付金(仮称)」を制度設計するべきではないか。

いずれも踏み込んだ内容であり、答弁しにくい提案であったかと思いますが、理事者からは、「前向きに検討したい」との答弁がありました。期待して見守りたいと思います。なお、上記の「みらい応援級金制度」については、公明党京都市会議員団の大先輩である大道よしとも議員がブログで提案しています。未来の宝である赤ちゃんを最大に守る政策に力を入れるべきとの説得力ある議論です。ご関心ある方は、ぜひコチラをクリックしてください。

残念ながら、10分の持ち時間があっという間に来てしまい、当初予定していた4問のうち2問しか質問できませんでした。残念なので、この場であとの2つを公開させて頂きたいと存じます。

【質疑できなかった内容】
(3) 「妊婦の感染リスクを軽減する施策」として、各企業や行政では時差出勤やテレワークが推奨されているが、同時に有給休暇を利用するケースも多い。しかし緊急事態も延長され、先の見通しも立たないところ。妊婦を雇用する事業所に追加休業を促進する助成制度を創設してはどうか
(4) 「児童手当1万円増額支給」について。特別定額給付金申請や給付が遅いと批判が殺到している中で、児童手当世帯1万円加算の時期も現状では6月末給付になるとのこと。特別定額給付金と違ってシステム改修の必要がないならば、国の指示があるにせよ柔軟に対応し、現実に即したものにするべきではないか。

このほか、子ども若者はぐくみ局には、他の委員から「待機児童対策」「休校中の保育園など子育て施設の現状」「感染症対策のあり方」などが質疑されました。

さて、公明党議員団は事前に打ち合わせして役割分担し、教育委員会と保健福祉局に対しての一般質問は兵藤議員が担当して、「学校休業中の新入生や受験生へのケア」「SNSを活用した相談体制充実」「緊急事態解除後への出口戦略」「要援助世帯への給食費の還付」「医療機関への物的および人的支援」「訪問介護の感染対策」を議論しました。

また、他会派からも重要な質疑が相次ぎました。市教委には「子供の心身へのケア」や「ICT活用したオンライン教育の方向性」などが、保健福祉局には「PCR検査拡充」や「医療機関への支援」など、多くの市民からの切実な声を踏まえた議論が展開されました。

待ったなしの重要な課題が山積しています。熱意あふれる議論が展開されたため、終了時間は4時過ぎとなりました。これからも行政と良い意味のバトルを繰り広げたいと思います。

休む間もなく5月定例市会の議案が発送される予定です。議案勉強会などの準備を経て、19日に本会議が開かれ、補正予算を審査する分科会や本会議代表質問などが続きます。どこまでも市民のため全力で頑張ってまいります。よしだッシュ!!